10月の13日、アトリエ・カフェ青い犬がオープンした。今日は11日12日だが、定休日で営業しないので、実質的に今日でひと月が経ったことになる。慣れない中でのオープンで、と書きたいところだが、慣れないどころではない、まったく経験のないことを、経験のないままにスタートさせたのだから、怒涛の一ヶ月と呼んでいいものだった。
幸いにして、平日は訪れる人はまだまだ少ない。なんとかひとりでも対応できたが、土日になるとふたりでやってもドタバタ劇の連続だった。まだどこにも宣伝をしていないことを考えると、近所の人と知り合いだけしかやって来ないのだから、今のところは予想外の繁盛だとも言えるだろう。
昨日は、散歩の途中で会う老夫婦がやって来た。「おじいさんにこんな場所に連れてきてもらったことがない。これが初めてだ」と話すのを聞くと、繁盛しようが閑古鳥が鳴こうが、やって良かったと思う瞬間だ。
犬たちは営業中はずっと外に繋がれ、わいわいと騒々しい店内をうらめしげに眺めている。昨日はついにストレスを爆発させたのか、ドリが庭を掘り返してしまった。毎度のことながら、次々と新たな仕事を作ってくれる犬なのである。おかげさまで、今日はゆっくりするつもりだったが、雨の中、庭仕事をする羽目になってしまったのだ。もっとも、庭につないだのが悪いと言えば言える。すんまそん。犬たちよ。