ぬたりがウクレレを始めた十数年前、ハワイという地はウクレレのパラダイスだった。「KoAloha」「G-string」「kelii」等々、新興のメーカーが台頭し始め、カマカの工場に行くと運が良いとセカンド品が売ってもらえる、そんな情報がネットや情報誌に載るにつけ、ハワイに行ってウクレレ買いたいなあ、と当時のぬたりは思い焦がれていたものだ。
あれから時は流れ、当時台頭したブランドの栄枯盛衰も経た今、ようやくぬたりはハワイを訪れることが出来た。そして1本ウクレレを購入してきたわけだが、行くまで考えていたことと現地で見たことのギャップを感じたので、今回はこれについて語ってみたい。
まず、「ウクレレ買うならハワイか?」と言う問いには「イエスでもありノーでもある」と答える。ハワイで買う、という動機の中では一番大きい「価格」の妙味が今ではほとんどスポイルされているからだ。
確かに日本よりは安い。が、あくまで比較の問題程度になっており、わざわざ行くほどの値段差が存在しない。日本は地味にウクレレブームで、特にクロサワ楽器が組織的に輸入に取り組んでいるもんだから値段差が案外小さいのよね。
ハワイに行ってびっくりするのが、思った以上の中国製ウクレレの多さ。産地とか細かいことをアメリカ人は気にしないとはいうものの、実に多彩な中国産ウクレレを目に出来る。これがあるから「じゃあ安いのは中国産に任せておけば良いじゃん」とばかりにハワイ製のウクレレが全体的に高価格帯にシフトしている。これもふらっとハワイ製のウクレレを買うのに障害となっている。軒並み10万程度はするもんなあ。
次に品揃え。2014年10月現在、ワイキキのウクレレショップを見た感じで品揃えが多かったのは、カニレアとアナオレ。どちらも新進のビルダーで、このあたりが買いたい、と思うなら確かにハワイの方が断然品揃えが良い。他にも個人のビルダー(旅行記に出てきた松井さんとか)の作品も日本ではお目にかかれない。この点はさすがにハワイでなければ無理だろう。
但しそこまで。ファクトリーツアーまでしている有名なメーカーのカマカやコアロハに関しては、実は驚くほどに品揃えが悪い。むしろ日本で探した方が品揃えが良いくらい。上にも書いたが、組織的な輸入が行われている関係上、日本にはそれなりの本数が来るが、個々の取引となる地元の販売店にはあまり数が来ない、と言うカラクリ。カマカとコアロハ買うなら、今は逆にハワイなんか行っちゃダメ。お茶の水あたりの楽器屋か島村楽器(各店舗に1本ずつくらいはあるよ)に行くべし。値段差も大したことはない。
ハワイの小規模なビルダーのウクレレが日本にない、というのは、裏返せば「日本の小規模のビルダーのウクレレはハワイにない」と言うことも意味する。日本でも金に糸目をつけなければ、腕の良いビルダーさん多いからね。
なので、正直今は「ハワイにウクレレを買いに行く」のはあまり感心しない。勿論上記のように良さがないではないので、バカンスがてら見に行く程度なら良いと思うけども、それでも安くウクレレが手に入る、とは絶対に思わない方が良い。
それから、正直品質も疑ってかかった方が良い。ハワイは温度や湿度が一定で、楽器にとっては天国のような環境。ゆえにほとんどメンテしなくてもウクレレは傷まない。ぬたりの買ったウクレレも、よくよく見たら指板がカサカサの状態。日本に持ってきて、何よりもまず弦外してメンテナンスをしたことは言うまでもない。気に入って買ったウクレレだけども、日本の気候に耐えられるかどうか、この先ちょっと不安だよなあ。
結論とすると、バカンスのついでにウクレレ見るならいいけど、ウクレレのためにわざわざ行くほどじゃない、となる。残念ながら今ウクレレは人気になりすぎてて、お得に、とか、掘り出し物を、と考えるには洋の東西問わずタイミング良くないのね。
それでも旅行記にも書いたけどカニレアが値下げを断行したし、今後また値段が落ちてくる可能性がないではないけどね。そうなることを願いますね、ホント。
あれから時は流れ、当時台頭したブランドの栄枯盛衰も経た今、ようやくぬたりはハワイを訪れることが出来た。そして1本ウクレレを購入してきたわけだが、行くまで考えていたことと現地で見たことのギャップを感じたので、今回はこれについて語ってみたい。
まず、「ウクレレ買うならハワイか?」と言う問いには「イエスでもありノーでもある」と答える。ハワイで買う、という動機の中では一番大きい「価格」の妙味が今ではほとんどスポイルされているからだ。
確かに日本よりは安い。が、あくまで比較の問題程度になっており、わざわざ行くほどの値段差が存在しない。日本は地味にウクレレブームで、特にクロサワ楽器が組織的に輸入に取り組んでいるもんだから値段差が案外小さいのよね。
ハワイに行ってびっくりするのが、思った以上の中国製ウクレレの多さ。産地とか細かいことをアメリカ人は気にしないとはいうものの、実に多彩な中国産ウクレレを目に出来る。これがあるから「じゃあ安いのは中国産に任せておけば良いじゃん」とばかりにハワイ製のウクレレが全体的に高価格帯にシフトしている。これもふらっとハワイ製のウクレレを買うのに障害となっている。軒並み10万程度はするもんなあ。
次に品揃え。2014年10月現在、ワイキキのウクレレショップを見た感じで品揃えが多かったのは、カニレアとアナオレ。どちらも新進のビルダーで、このあたりが買いたい、と思うなら確かにハワイの方が断然品揃えが良い。他にも個人のビルダー(旅行記に出てきた松井さんとか)の作品も日本ではお目にかかれない。この点はさすがにハワイでなければ無理だろう。
但しそこまで。ファクトリーツアーまでしている有名なメーカーのカマカやコアロハに関しては、実は驚くほどに品揃えが悪い。むしろ日本で探した方が品揃えが良いくらい。上にも書いたが、組織的な輸入が行われている関係上、日本にはそれなりの本数が来るが、個々の取引となる地元の販売店にはあまり数が来ない、と言うカラクリ。カマカとコアロハ買うなら、今は逆にハワイなんか行っちゃダメ。お茶の水あたりの楽器屋か島村楽器(各店舗に1本ずつくらいはあるよ)に行くべし。値段差も大したことはない。
ハワイの小規模なビルダーのウクレレが日本にない、というのは、裏返せば「日本の小規模のビルダーのウクレレはハワイにない」と言うことも意味する。日本でも金に糸目をつけなければ、腕の良いビルダーさん多いからね。
なので、正直今は「ハワイにウクレレを買いに行く」のはあまり感心しない。勿論上記のように良さがないではないので、バカンスがてら見に行く程度なら良いと思うけども、それでも安くウクレレが手に入る、とは絶対に思わない方が良い。
それから、正直品質も疑ってかかった方が良い。ハワイは温度や湿度が一定で、楽器にとっては天国のような環境。ゆえにほとんどメンテしなくてもウクレレは傷まない。ぬたりの買ったウクレレも、よくよく見たら指板がカサカサの状態。日本に持ってきて、何よりもまず弦外してメンテナンスをしたことは言うまでもない。気に入って買ったウクレレだけども、日本の気候に耐えられるかどうか、この先ちょっと不安だよなあ。
結論とすると、バカンスのついでにウクレレ見るならいいけど、ウクレレのためにわざわざ行くほどじゃない、となる。残念ながら今ウクレレは人気になりすぎてて、お得に、とか、掘り出し物を、と考えるには洋の東西問わずタイミング良くないのね。
それでも旅行記にも書いたけどカニレアが値下げを断行したし、今後また値段が落ちてくる可能性がないではないけどね。そうなることを願いますね、ホント。
わたしは行ったこと無いんですけど、御茶ノ水の専門店こそが一番のパラダイスなのかも知れませんね。
ぶっちゃけてしまうとハワイの土産ってロクなもんが無い(ぉぃ)ので、そりゃまあチョコとかクッキーになるわなと。
しかし、ウクレレに関しては、御茶ノ水とホント変わらないですよ。下手すると本数的には御茶ノ水の方が充実してますよ。
しかし、中国製も最近は頑張ってるんですね。本場であれだけの勢力。日本にはあんまり入ってこないから分からなかったですよ。