さてさて、先日実家に帰って、(元)自分の部屋を物色していたら、割とこう、懐かしくも面白い漫画が出てきたので今日のネタにしようかと。
ほりのぶゆき「旅マン」。基本的にはギャグ漫画になりますね。
かなり古い作品になるし、物が物だけにストーリーもバラしちゃいますが、新宿区下落合の「旅マン基地」にて目覚めた旅マン。彼は旅をするために改造された人間であり過去の記憶をすべて失っている。しかし彼の行動には制限があり、
・毎週旅をしなければいけない(しないと死ぬ)
・旅は日帰りでなければならない(エネルギー補給のため。帰れないと死ぬ)
・高速移動禁止(JR在来線特急以上不可、後に特急のみは克服。早すぎると死ぬ)
・旅をしたら次回はより遠くへ出掛けなければいけない(行かないと死ぬ)
・旅先での目的遂行(つってもどこも観光行為。出来ないと死ぬ)
・旅マンの組織の詮索厳禁(したら死ぬ)
と言う感じ。
体質的に全く旅に適していません。
彼のライバルとして「旅魔人ぶるる(名前の由来分かるね)」が登場する。彼には上記のような縛りはなく、観光もお気楽観光スタイルである。観光地の由来や歴史等を重視する旅マンとは対極に位置する存在である。各地の旅先でこの二人が繰り広げるやりとり(基本漫才チック)が物語の中心になる。
・・・と言うのがまあストーリー上の話。実際に取材しているのは作者なわけで、現地の写真も作中に出てくる。上記はストーリーとしての縛りになるが(作者もある程度同じ縛りなわけだが)、作品としての最終目的は存在する。
新幹線・飛行機を使わない日帰りの旅はどこまで可能なのか?
これがこの作品の最終目的である。ちなみに日帰りの定義は「23:59までに帰宅」。これに向けて徐々に行き先を遠くへ遠くへしていくのが取材スタイルとなる。
今やダイヤも変わっているだろうしバラしちゃえば、当時在来線のみで東京(新宿)から到達できる最も遠い駅は神戸市の三ノ宮駅。現地滞在時間は5分。
この本、ケース入りの装丁も面白い。上記のケースの外側は駅弁のデザイン。
背表紙は割り箸。
本を出すと表紙は弁当の中身。
んで、裏表紙は完食後、と。
まあ本屋で見かけることもないでしょうが、万が一見かけたら気に留めてやって下さい。作者最後の言葉が
「まあ、旅なんてもんは、たまにしか行けないから楽しいものなんですな。毎週やってたら、そら飽きますよ」
というくらいにとても正直すぎる後ろ向きな旅漫画。是非どうぞ。
ほりのぶゆき「旅マン」。基本的にはギャグ漫画になりますね。
かなり古い作品になるし、物が物だけにストーリーもバラしちゃいますが、新宿区下落合の「旅マン基地」にて目覚めた旅マン。彼は旅をするために改造された人間であり過去の記憶をすべて失っている。しかし彼の行動には制限があり、
・毎週旅をしなければいけない(しないと死ぬ)
・旅は日帰りでなければならない(エネルギー補給のため。帰れないと死ぬ)
・高速移動禁止(JR在来線特急以上不可、後に特急のみは克服。早すぎると死ぬ)
・旅をしたら次回はより遠くへ出掛けなければいけない(行かないと死ぬ)
・旅先での目的遂行(つってもどこも観光行為。出来ないと死ぬ)
・旅マンの組織の詮索厳禁(したら死ぬ)
と言う感じ。
体質的に全く旅に適していません。
彼のライバルとして「旅魔人ぶるる(名前の由来分かるね)」が登場する。彼には上記のような縛りはなく、観光もお気楽観光スタイルである。観光地の由来や歴史等を重視する旅マンとは対極に位置する存在である。各地の旅先でこの二人が繰り広げるやりとり(基本漫才チック)が物語の中心になる。
・・・と言うのがまあストーリー上の話。実際に取材しているのは作者なわけで、現地の写真も作中に出てくる。上記はストーリーとしての縛りになるが(作者もある程度同じ縛りなわけだが)、作品としての最終目的は存在する。
新幹線・飛行機を使わない日帰りの旅はどこまで可能なのか?
これがこの作品の最終目的である。ちなみに日帰りの定義は「23:59までに帰宅」。これに向けて徐々に行き先を遠くへ遠くへしていくのが取材スタイルとなる。
今やダイヤも変わっているだろうしバラしちゃえば、当時在来線のみで東京(新宿)から到達できる最も遠い駅は神戸市の三ノ宮駅。現地滞在時間は5分。
この本、ケース入りの装丁も面白い。上記のケースの外側は駅弁のデザイン。
背表紙は割り箸。
本を出すと表紙は弁当の中身。
んで、裏表紙は完食後、と。
まあ本屋で見かけることもないでしょうが、万が一見かけたら気に留めてやって下さい。作者最後の言葉が
「まあ、旅なんてもんは、たまにしか行けないから楽しいものなんですな。毎週やってたら、そら飽きますよ」
というくらいにとても正直すぎる後ろ向きな旅漫画。是非どうぞ。