フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

風邪気味だといろいろくだらないこと考えちゃうのさ

2012年12月03日 20時13分33秒 | つぶやき
山本太郎が衆院選電撃出馬!新党「今はひとり」を結成(←リンク先はヤフー)

どのみちぬたりの属する選挙区に関連する話ではない(東京8区らしい)んで、基本どうでも良いんだがね。
ただ、せっかくの注目されるインディーズ候補(※)なので、大川総裁の「日本インディーズ候補列伝」を愛読書とするぬたりは、やっぱりネタとしたい。

インディーズ候補的にはなかなかの逸材で、「これを訴えたいから俺は選挙に出るんだ!」という姿勢と勢いはなかなかに良い。なにしろ日本の選挙というのは立候補するだけでとりあえず金がかかる(供託金という物がある)。それを自費で払ってまで選挙に出ると言っているんだから、この姿勢自体は素晴らしい。
問題は、わざわざ立候補するだけの目新しい政策が見えてこないこと。脱原発・反TPP・反増税・憲法9条改正反対に関しては、社民党と共産党がすでに政策として訴えている。良い悪いは別にして、共産党あたりはどの選挙でも脱原発を訴えている。記事にある山本太郎の訴え自体は、別段目新しくない。これは非常に惜しいところ。内容はともかく「俺が言わなきゃ誰が言うんだこれを!」という物がないと、やはり多くの人に届かないだろう。

では、ぬたりが山本太郎に「社民党か共産党にでも入れや」と言うかというと、これもちと違う。

もちろん、山本太郎が脱原発だけを訴えたくて選挙に出るのなら、上記のツッコミで済む。立候補自体を馬鹿にする気は毛頭ないが(改めて言うが供託金を払って選挙に出る!というのは日本においてはそれなりのことである)、珍妙な名前の新党なんて名乗る意味はないよね、のツッコミは入れる。
が、山本太郎自身は目新しい政策を持っているのに、それをマスコミが報じていない、となると話は違ってくる。そしてその可能性も高い。
反原発でもっていろいろやらかした山本太郎が衆議院議員選挙に出る。これはもうそれだけでニュースになる。そしてニュースにさえなれば、それ以上細かいことは報じないのがマスコミである。正直ニュース見ただけでは山本太郎がどんな考え持ってるのか、はっきりとは分からないのよね。
有名な奴は選挙に出るだけでニュースになる、なんてのはこのニュースのmixiのコメントとかでも腐るほど言われていることだが、出ることだけでニュースとして出来上がってしまい、訴えたいことがぼやけてしまう弊害もあると思う。そういう点では有名人ってのも気の毒と言えば気の毒。上記のニュースソースにしたってスポーツ報知ですぜ。
日本は割とおかしな国で、有名人が選挙に出るとそれだけで批判される傾向がある。しかしながら、自分が政治に言いたいことがあって、それを言ってくれる人が議員なり首長にいないのであれば、自分が選挙に出るのが唯一の手段なのである。それは有名無名所属政党の有無は一切関係がない。30歳以上(種類によっては25歳以上)であれば、よほどのことが無い限り被選挙権は法律で保障されているし、憲法によると、国会議員は人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって差別してはならない、とある。誰が、どんな考えで選挙に出ても構わないんである。それを他人が無下に否定するのは、本来あってはならないこと。
更には日本には供託金という制度がある。衆議院の場合は300万円も必要である(帰ってくるかもしれないが)。ちゅーとはんぱな気持ちでは選挙にすら出られない(そんなにいるなら財産又は収入による差別じゃねーか?と思わなくもないが)。それでも出たいというのだから、耳は傾けてあげるべきだ。気に入らないなら耳を傾けた上で盛大に否定してあげればいい。

まだぬたりはこの人の意見を耳にしていない。多くの人もそうだろう。だってまだ立候補受付すらされてないのだから。選挙が始まってから、その意見に耳を傾けてから、罵倒したって決して遅くないだろ。


「泡沫候補」なんていう言い方があったが、それではあまりに彼らに失礼ではないか、と大川総裁が考えた呼び名。実に言い当て妙である。
コメント
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