こういう言い回しでかつてブログで扱ったトコに行くのが今回の目的なんだけどもね。まあ、そんなこと憶えてる人もいないだろうし、読んでりゃ行き先と事情は分かる。
というわけで長野新幹線と信越本線乗り継いでやってきた古間駅。場所とすれば野尻湖や飯綱高原という比較的メジャーな観光地の近くではある。
が、野尻湖なら長野からなら一つ先の黒姫駅が、飯綱高原なら一つ手前の牟礼駅が最寄りの駅で、挟まれたこの駅は実に寂しい感じ。駅員はいるけど業務委託だし、みどりの窓口もない。
ただまあ、業務委託は好きでやってくれる方が多く、下手な駅員なんかよりも遥かに愛想がよく、明るく迎えてくれることが多いのが良いところですね。この古間駅でも明るく迎えてもらった。
で、こんなとこに何しに来たかと言えば、ぬたりの自販機グルメ歴の中でも横綱級のウマさを誇るそば処ふじさとさんの自販機そばをまずは食べに来たのだ。
うん、相変わらず美味しい。そば屋さんがやってる自販機はやっぱりレベルが高い。ドライブインアメヤとここが、今のところの両横綱クラスですね。
おなかがいっぱいになったところで飯山市方面へ抜ける。が、とにかくだらだらと登り坂が続き、かなり息が上がる。輪行の上のポタリングなんてしてるから、割と慣れてる風に思われるかもしれんが、ぬたりはれっきとした運動不足アラフォーメタボなもんですから、多少の登りでもかなり情けなくへばるのだ。えっへん(いばんな)
ただ、登り坂の最後には何とも雰囲気のあるバス停があって、なんかほっこりした。
電話番号は3ケタだわ(写ってないけど)、有線とか書いてあったり、かなり古いなあ、これ。
登りが終わると一気に下りになる。漕がなくていいしスピード出るし、気持ちいいのは気持ちいいのだが、物には限度があるっちゅーねん。ずっとブレーキ握ってなきゃだし、カーブは頻繁だしと、かなりな恐怖体験をする。ブレーキシュー燃えるんじゃないかと思ったよ。
飯山市へ。仏壇通りを抜ける。見渡す限り仏壇屋が並ぶ。これはすごい光景だわ。時間ない中でも寄ろうと思っていた展示試作館に寄り見学。仏壇は買わないにしても(100万当たり前コース)、内山紙のレターセットを購入。使う機会があるかしらね?
んで、ここにはもう一つの呼び物がある。なんと金箔張りのトイレがそれである。ここを訪れる方は、両親から「他の事しながらご飯食べちゃいけません!」という教育を受けておられる方ばかりだろうから、遠慮なく写真公開しちゃいますが、普通便器が金箔張りだと思うじゃない。ちょっと違った。
こう来るとは思わなかったよ。いやー、おしっこしてて落ち着かねー。
飯山線沿いを走る。上境駅前にてこんなのを発見した。
貨車の2次利用。それ自体はありがちなんだけどもね。
車輪がそのまんまですよ、これ。
こっち側なんか崖ぎりぎりに車輪が来てて、見ているこっちがおっかないわ。いやあ、これ3月12日の長野県北部地震でよく落ちなかったよなあ。
一応、国鉄時代のもんみたいね。
そしてやってきたのは本日の目的地、JR飯山線信濃白鳥駅である。
1年前の8月。ぬたりは買ったばかりのミニコンバーチブルでこの地を訪れている。理由は「1日たった7人利用(2010年度)という、JR東日本管内の有人駅ではブービーの少なさを誇る日陰者の駅を馬鹿にしようと訪れた」というふざけたもの。
信濃白鳥駅は業務委託駅であり、駅員さんはJR職員ではない。そんな駅員さんは、興味本位で訪れたぬたりを大変暖かく出迎えてくれた。カメラを持っていたため、「もう少しすれば列車来るから、良ければお待ちになってください」と手持無沙汰なぬたりにコーヒーを入れてくれる丁重ぶりだった。
ぬたりは車で訪れている。金なんか一銭も落とさないのだ。それなのに出してくれたコーヒーを、ぬたりは実にうれしくいただいた。あのコーヒーは忘れられない思い出である。
あの時に思ったのだ。この駅の客になって、この駅にお金を落としたい、と。
以前に行った時にも書いたが、一宿一飯の恩は忘れてはいけないと思う。
1年ぶりの駅は特に変わった様子はなかった。まあ、最新のデータでは1日あたりの乗車人員は6人に減少してましたが(やっぱりブービー)。ただ、周囲から写真を撮っていて、気になることがひとつだけあった。
・・・駅に人の気配がない。
次の列車まで時間もあるし、もともと利用者の少ない駅な訳で、乗客の姿がないのは当たり前としても、何やら駅自体が静かな感じ。恐る恐る駅舎に入り、待合室に視線を向けたぬたりの目に飛び込んできたのは一枚の張り紙。
おぐはぁ!!
せっかくここまで来たのに、結局は「無人駅乗車」となることが確定。まあ、この駅不定期営業(日曜日休みは確定しているそうですが)みたいなもんらしいからなあ。
結局はこんな味気ない整理券がぬたりの乗車のお供になった次第。せっかくここまで来たのに、信濃白鳥駅の売り上げに貢献できねーじゃんかよこれじゃあ。この旅のメインテーマだったのになあ…。
飯山線に乗って越後川口駅へ。県別マップル長野県では信濃白鳥駅近くにそば屋があるという記述だったが、見事に潰れており、こんなこともあろうかと調べておいた駅近くのそば屋へ。カツ丼とラーメンのセットをいただく(そば屋では?) この時の飯山線→上越線の乗換は待ちが1時間あり(田舎の接続はどうしてこうダメなのか)、ご飯食べるだけでは間が持たず、駅の近所をウロウロ。すると杉玉のぶら下がった酒屋を発見。黒板にお勧めの日本酒も書いてあり、面白そうだったので寄ってみる。
店は小さくて、あれこれ悩むタイプのお店じゃなかったものの、店員さんの愛想がよかったこともあり、黒板に書かれていた想天坊なる日本酒を購入。どんなお味なのやら。
上越線水上行き乗車。夕方6時過ぎの新潟県内湯沢以南など、ローカル線の極致とも言える状況で、車内はガラガラ。自転車という大荷物抱えるこっちにはありがたく、隣のボックスシートに自転車置いて、二つのボックスシート独り占めしてても全く周りの迷惑にならない空き具合。
電車は土樽駅に着く。スキー場もなくなり、スキー&登山の基地だった土樽山荘も閉鎖され、周囲に人の住む気配すらなくなった今の土樽駅。夕方6時ともなれば周囲は真っ暗であり、こんな時間に乗ってくるのは登山者の幽霊くらいだわなあ、と高をくくってボックスシートを占領していた。
一人登山の格好した人が乗ってきましたけど…。
今では土樽へ至る谷川岳登山のルートはずいぶん地味だが、使う人いるにはいるのねえ、と思いつつ、電車は国境の長い清水トンネルへ。やがてトンネルを抜け土合駅(上り線はモグラ駅じゃなくて地上駅です)へ着く。
さっきの人がもう降りましたけど…。
周囲はもう真っ暗なのよ。なのに土樽(周囲に人家はなく、谷川岳を降りてきたとしか考えられない)で乗って、土合(やはり周囲に人家はなく、谷川岳に登る以外に目的地はない)で降りるという行動はどういう事か? ホントに延々土樽で乗って土合で降りる行動を繰り返す幽霊なんじゃあるまいか?
・・・なんてことを冗談で考えた(おい)。多分土合駅近くの登山者用の宿泊施設に向かっただけでしょう。他にも登山者の格好して土合で降りた人は2、3人いたしね。
こんな具合で、恩に報いるべく長野まで行って、盛大にマイゴッドにネタを盛られた次第。一応は信濃白鳥駅から乗車は出来たけどもね(もちろん乗車したのはぬたり一人)
こんな感じの風景の向こうから列車がトコトコやってくるのは、それはそれでほっこりほわっとする気持ちではあったけども、何とも片手落ちのお出掛けになっちゃいましたな。
いつかリベンジできると良いなあ。
というわけで長野新幹線と信越本線乗り継いでやってきた古間駅。場所とすれば野尻湖や飯綱高原という比較的メジャーな観光地の近くではある。
が、野尻湖なら長野からなら一つ先の黒姫駅が、飯綱高原なら一つ手前の牟礼駅が最寄りの駅で、挟まれたこの駅は実に寂しい感じ。駅員はいるけど業務委託だし、みどりの窓口もない。
ただまあ、業務委託は好きでやってくれる方が多く、下手な駅員なんかよりも遥かに愛想がよく、明るく迎えてくれることが多いのが良いところですね。この古間駅でも明るく迎えてもらった。
で、こんなとこに何しに来たかと言えば、ぬたりの自販機グルメ歴の中でも横綱級のウマさを誇るそば処ふじさとさんの自販機そばをまずは食べに来たのだ。
うん、相変わらず美味しい。そば屋さんがやってる自販機はやっぱりレベルが高い。ドライブインアメヤとここが、今のところの両横綱クラスですね。
おなかがいっぱいになったところで飯山市方面へ抜ける。が、とにかくだらだらと登り坂が続き、かなり息が上がる。輪行の上のポタリングなんてしてるから、割と慣れてる風に思われるかもしれんが、ぬたりはれっきとした運動不足アラフォーメタボなもんですから、多少の登りでもかなり情けなくへばるのだ。えっへん(いばんな)
ただ、登り坂の最後には何とも雰囲気のあるバス停があって、なんかほっこりした。
電話番号は3ケタだわ(写ってないけど)、有線とか書いてあったり、かなり古いなあ、これ。
登りが終わると一気に下りになる。漕がなくていいしスピード出るし、気持ちいいのは気持ちいいのだが、物には限度があるっちゅーねん。ずっとブレーキ握ってなきゃだし、カーブは頻繁だしと、かなりな恐怖体験をする。ブレーキシュー燃えるんじゃないかと思ったよ。
飯山市へ。仏壇通りを抜ける。見渡す限り仏壇屋が並ぶ。これはすごい光景だわ。時間ない中でも寄ろうと思っていた展示試作館に寄り見学。仏壇は買わないにしても(100万当たり前コース)、内山紙のレターセットを購入。使う機会があるかしらね?
んで、ここにはもう一つの呼び物がある。なんと金箔張りのトイレがそれである。ここを訪れる方は、両親から「他の事しながらご飯食べちゃいけません!」という教育を受けておられる方ばかりだろうから、遠慮なく写真公開しちゃいますが、普通便器が金箔張りだと思うじゃない。ちょっと違った。
こう来るとは思わなかったよ。いやー、おしっこしてて落ち着かねー。
飯山線沿いを走る。上境駅前にてこんなのを発見した。
貨車の2次利用。それ自体はありがちなんだけどもね。
車輪がそのまんまですよ、これ。
こっち側なんか崖ぎりぎりに車輪が来てて、見ているこっちがおっかないわ。いやあ、これ3月12日の長野県北部地震でよく落ちなかったよなあ。
一応、国鉄時代のもんみたいね。
そしてやってきたのは本日の目的地、JR飯山線信濃白鳥駅である。
1年前の8月。ぬたりは買ったばかりのミニコンバーチブルでこの地を訪れている。理由は「1日たった7人利用(2010年度)という、JR東日本管内の有人駅ではブービーの少なさを誇る日陰者の駅を馬鹿にしようと訪れた」というふざけたもの。
信濃白鳥駅は業務委託駅であり、駅員さんはJR職員ではない。そんな駅員さんは、興味本位で訪れたぬたりを大変暖かく出迎えてくれた。カメラを持っていたため、「もう少しすれば列車来るから、良ければお待ちになってください」と手持無沙汰なぬたりにコーヒーを入れてくれる丁重ぶりだった。
ぬたりは車で訪れている。金なんか一銭も落とさないのだ。それなのに出してくれたコーヒーを、ぬたりは実にうれしくいただいた。あのコーヒーは忘れられない思い出である。
あの時に思ったのだ。この駅の客になって、この駅にお金を落としたい、と。
以前に行った時にも書いたが、一宿一飯の恩は忘れてはいけないと思う。
1年ぶりの駅は特に変わった様子はなかった。まあ、最新のデータでは1日あたりの乗車人員は6人に減少してましたが(やっぱりブービー)。ただ、周囲から写真を撮っていて、気になることがひとつだけあった。
・・・駅に人の気配がない。
次の列車まで時間もあるし、もともと利用者の少ない駅な訳で、乗客の姿がないのは当たり前としても、何やら駅自体が静かな感じ。恐る恐る駅舎に入り、待合室に視線を向けたぬたりの目に飛び込んできたのは一枚の張り紙。
おぐはぁ!!
せっかくここまで来たのに、結局は「無人駅乗車」となることが確定。まあ、この駅不定期営業(日曜日休みは確定しているそうですが)みたいなもんらしいからなあ。
結局はこんな味気ない整理券がぬたりの乗車のお供になった次第。せっかくここまで来たのに、信濃白鳥駅の売り上げに貢献できねーじゃんかよこれじゃあ。この旅のメインテーマだったのになあ…。
飯山線に乗って越後川口駅へ。県別マップル長野県では信濃白鳥駅近くにそば屋があるという記述だったが、見事に潰れており、こんなこともあろうかと調べておいた駅近くのそば屋へ。カツ丼とラーメンのセットをいただく(そば屋では?) この時の飯山線→上越線の乗換は待ちが1時間あり(田舎の接続はどうしてこうダメなのか)、ご飯食べるだけでは間が持たず、駅の近所をウロウロ。すると杉玉のぶら下がった酒屋を発見。黒板にお勧めの日本酒も書いてあり、面白そうだったので寄ってみる。
店は小さくて、あれこれ悩むタイプのお店じゃなかったものの、店員さんの愛想がよかったこともあり、黒板に書かれていた想天坊なる日本酒を購入。どんなお味なのやら。
上越線水上行き乗車。夕方6時過ぎの新潟県内湯沢以南など、ローカル線の極致とも言える状況で、車内はガラガラ。自転車という大荷物抱えるこっちにはありがたく、隣のボックスシートに自転車置いて、二つのボックスシート独り占めしてても全く周りの迷惑にならない空き具合。
電車は土樽駅に着く。スキー場もなくなり、スキー&登山の基地だった土樽山荘も閉鎖され、周囲に人の住む気配すらなくなった今の土樽駅。夕方6時ともなれば周囲は真っ暗であり、こんな時間に乗ってくるのは登山者の幽霊くらいだわなあ、と高をくくってボックスシートを占領していた。
一人登山の格好した人が乗ってきましたけど…。
今では土樽へ至る谷川岳登山のルートはずいぶん地味だが、使う人いるにはいるのねえ、と思いつつ、電車は国境の長い清水トンネルへ。やがてトンネルを抜け土合駅(上り線はモグラ駅じゃなくて地上駅です)へ着く。
さっきの人がもう降りましたけど…。
周囲はもう真っ暗なのよ。なのに土樽(周囲に人家はなく、谷川岳を降りてきたとしか考えられない)で乗って、土合(やはり周囲に人家はなく、谷川岳に登る以外に目的地はない)で降りるという行動はどういう事か? ホントに延々土樽で乗って土合で降りる行動を繰り返す幽霊なんじゃあるまいか?
・・・なんてことを冗談で考えた(おい)。多分土合駅近くの登山者用の宿泊施設に向かっただけでしょう。他にも登山者の格好して土合で降りた人は2、3人いたしね。
こんな具合で、恩に報いるべく長野まで行って、盛大にマイゴッドにネタを盛られた次第。一応は信濃白鳥駅から乗車は出来たけどもね(もちろん乗車したのはぬたり一人)
こんな感じの風景の向こうから列車がトコトコやってくるのは、それはそれでほっこりほわっとする気持ちではあったけども、何とも片手落ちのお出掛けになっちゃいましたな。
いつかリベンジできると良いなあ。