フィヨルドの変人 ~Odd person in fjord~

ぇいらっしゃ~い!!!

こころてがみ

2012年09月09日 14時31分32秒 | 日記
さてさて、ブログ休止前から言っているが、ぬたりはNHK-BSプレミアムの「にっぽん縦断 こころ旅」にドハマリ中である。
現在はこの春の旅を朝5時から再放送中であるが、9月24日からは和歌山県をスタートとした2012秋の旅がスタートする。
この番組はとにかく火野正平さんが素敵すぎる。ぴったりくる言葉がなかなか思い浮かばなかったんだが、最近分かった。火野さんはとにかく「かわいい」んである。
60過ぎたオッサンとはかけ離れた言葉なので思い浮かばなかったのだが、旅先の風景や出来事と素直に戯れる姿はかわいい以外の何物でもない。そしてそのかわいさを素直に画面に映し出せるスタッフの技量とセンスも素晴らしいと思う。近くなったらまた言うけど、BS見られない方、9月13日26:10から、NHK総合で福島宮城岩手の再編集版が放送されますので、是非レコーダーにチェックを。被災地の再編集版だから楽しい要素は薄めだけど。

さて、この旅においてぬたりの地元群馬県はすでに終了している。だからもうぬたりの心の風景を応募することはできないのだが、なんかあるかと言われれば、一つだけ、ぬたりの心に残る風景がある。番組に手紙を送るつもりで文章をしたためれば、以下のような感じだ。


「心を飛んだゼロ戦」

私の心に残る風景。それは群馬県桐生市の桐生が丘公園にある、「ゼロ戦」です。
もっとも、「ゼロ戦」は私たち家族の間で通じる呼び名で、実際には昔の自衛隊の練習機が展示されているものです。
まだ幼稚園児だったころ、地域の子供会の旅行だったと記憶していますが、団体で桐生が丘公園を訪れました。桐生が丘公園は遊園地と動物園があり、市営のため入場は無料です。山の斜面を利用して、一番高い所に遊園地。斜面を利用して動物園があり、無料にもかかわらず、ゾウやキリンもいる、ちゃんとした動物園です。
公園の一番下に、その飛行機が展示されています。
まだ幼かった私に、母は「ほら、ゼロ戦だよ」と言って、一緒に操縦席を覗いていました。私は初めて見る飛行機という乗り物に、とてもワクワクしたのを覚えています。自分が小さな手で触るこの物体が、昔は大空高く飛んでいたのかと、その姿を想像することは、とても興奮する出来事でした。その日は遊園地や動物園を体験したはずですが、今でも思い出すのは、この飛行機です。
大人になり、ゼロ戦の現存機は、もはや数えるほどしかないという事を知り、どうして群馬の片田舎で野ざらしになっているのかしら? と疑問に思い、見に行ったところ、実は戦後の自衛隊の練習機であったことを看板で知り、母親にその旨を話したところ、「あら?そうだったの?」と軽く言われ、看板や説明書を読まずにちょくちょく失敗する私は「この親にしてこの子ありだなあ」と苦笑したという、微笑ましい後日談も提供してもらいました。

私も40歳近くなり、色々なことを知りました。この型の自衛隊の練習機は割とあちこちに展示され、幾度か見る機会がありましたし、飛行機も何度も乗り空を飛んでいます。しかし、あの時ほど飛行機にワクワクしたり、あの時「ゼロ戦」と一緒に飛んだ心の中の光景ほどの高さを飛んだことは、その後の人生ではありませんでしたし、これからもないでしょう。




・・・こんな感じ。群馬を募集しますよ、と言われれば、こんな感じで書いて出しますね。
しかし再度群馬に来ることはまずない。この秋の旅を終わっても東海道近辺はまだ空白になるから、もう1回だけ旅に出る、という事もあるかもしれないけどそれにしても群馬は通るまい。この番組でぬたりの心の風景が扱われることはなさそうである。

ならば自分が行けばいいべさ。

自転車を輪行袋に詰め込んで、とある8月に休日に旅に出るぬたりがいましたとさ。(続く)
コメント
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