今日までの4月下旬の何日間かで、不可逆的老いを感じ始めた。近年、全く珍しいことである。16年末に前立腺がんへの薬物療法・陽子線治療に長く通って以降どころか、10年に慢性心房細動対策のカテーテルアブレーション手術から立ち直ってからも感じたことがないような後戻りできないという感じの老いを。これまではまだ、こう考えられていたのだ。
『いざきちんとトレーニングしたら、俺は時速10キロで必ず1時間走れるようになる』
ところが、最近あれこれと考え考えかつかなり頑張ってみた様子とそれについて感じたものは、以下の通り。
走った日々が、18日、21日、24日、25日、26日、29日、30日と僕としては珍しいほどに根を詰めたその結果が、ウオームアップ走行を除いた後の方5キロほどのキロ平均時間で最高6分32秒、最低7分6秒なのである。それも、15年頃には軽かったキロ7分が、結構きつくなっている。まるで、コロナにでもかかったかと心配になるほどに息も荒い。ちなみに、近年の僕の最高記録は18年12月に同じコースでキロ6分12秒というのがある。
さて、これでも筋力上の弱点や走り方などは、かなり強化・改善してきたのだ。左脚膝、右つま先などが衰えてきたと感じたからその強化に励んだり、去年12月からは新たに合理的な走法を模索したりして。その新走法も、自分に合うように地面をつつく力加減や左右のバランス改善などもあれこれと試してみた。それで今はなお、キロ6分はもう無理かなという感じ、心境に陥っているのである。あれこれやってみた結果こんな心境になったのは、僕のランニング生活で初めてのことではないか。
僕は、この日記を書き始めた時、走れなくなる日まで書いてやろうと目論んでいた。その日はまだまだ遠いはずだが、その期限を延ばすためにも今初めてのこの苦境をなんとかしてみたい。まだまだ知恵があるはずだ。ちょっと遠ざかっていた50キロサイクルツーリング・ファーストランなんかを、改めて何回か重ねてみようか? これが走りに関わる心肺機能強化に効果絶大だとは、よくよく体験してきたことだから。
やはり、若い頃にヘルニア手術をした左脚が、その後の再発などから、どうしても弱くなっている。それで、こちらのツツキが弱くって、その時に一瞬ブレーキがかかる感じになるようだと発見できました。これを正すように意識して、5キロもしっかりと左脚をつついてくると、後で階段上りの左ひざに(と、これを前に振り出すときの右つま先にも時々)ちょっと痛みを感ずるから分かるんです。後戻りできないかも知れない左脚の弱化から走りのバランスが崩れている。
ファーストランでカバーできるかも知れないのでやってみます。