九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

           負け続けても 未だ屈しない人々    只今

2012年12月04日 13時46分14秒 | Weblog
        かってない破局が忍び寄る今、私たちはどう生きるべきか
 と問うた辺見庸は、ガンと脳梗塞に侵された不自由な身を絞り出すように呟いた言は
       “絶望するよりもっと悪いのは、絶望に慣らされることだ”(カミュ)
 この言を胸に原発に関わって負け続けてきた三人を紹介させてください。

●槌田劭
 槌田劭(京都大学助教授)は、伊方原発設置取消しを求める住民の依頼を受け、証人として法廷に立った。
 しかし「設置の決定権は国にある」という木で鼻をくくったような判決の前に負けた。
 時は1973年、37歳の時のことであった。
 
 その夜、本州に帰る船中、暗い海を見ながら槌田は決心をした。
 職業科学者であることを止めよう、と。そして京都大学に辞表を提出した。
 
 以降、槌田は地域の人々のなかで生きようと、有機農家と消費者をつなぐ仕事に従事。
 大飯原発再稼働にあたっては、抗議のため関電前で18日間の断食を続けた。

●篠原弘典
 東北大学で原子力を学ぶ中で、原発は人倫にもとると悟り、女川原原発阻止のため海辺の一軒一軒を廻り裁判闘争に参加も敗北。
 その後の彼のことを、小出祐章さんはこう語る。

●小出祐章
 =私の歴史は敗北の歴史ですが、それでもくじけないでいられるのは、篠原弘典さんの存在があるからです。
篠原さんは、教授たちのように〈言い訳を言わなくてもいい世界〉で生きていこうと、大学院を退学し、土方になる道を選びました。私はそれに賛成出来ませんでした。
  ひとたび原子力の世界へ足を踏み入れてしまった者として、科学的知識をもって原発廃絶を訴えるべきだと考えているからです。だから彼が見ている以上、私は途中で止めるわけにはいかないんです。
 だから私は原発問題を「反対」でなく、「抵抗」の場だと考えています。 
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ザックジャパン(57) 岡... | トップ | 新聞の片隅に載ったニュース... »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
抵抗の人々に支えられているのですね (道草)
2012-12-04 16:10:21
新聞記者として生きるのか、新聞社員として自己保身のために記者を捨てて生きるのか、
、「記者」こそが社を支えていくのに、「社員」として生きる論理が優先されている。
と孫崎亨氏は本の中で嘆いて見えますが、上記の人たちに励まされます。

オスプレイ配備反対、辺野古に基地を作らせない、と頑張っている人たちを見ても、頭が下がります。
返信する
Unknown (Unknown)
2012-12-04 18:09:46
武田邦彦さんを入れてほしいですね。
世田谷の高線量率の件などの、ポカと、各種トンデモ論で、一時はマスコミでも引っ張りだこでした。
噂によると、収入も、か・な・り、増えたとか。
今は、何しているのか知りませんが、支えられていますよ。
返信する
三人さんとは雲泥の差? (だいこん)
2012-12-04 18:55:23
 武田さんはお笑いテレビにも出演し、もてもてではないですか。
 かっては国の審議会委員を務めたり、今も大学のセンセイとして武運隆々、模範的な勝ち組頭領と推察しますよ。
返信する
この三人の共通点は (CC)
2012-12-05 10:42:35
 いずれもオーソリティの大組織からは疎外された人ということ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。