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いよいよ綱渡りの原発事故・・・   らくせき

2011年06月05日 12時44分35秒 | Weblog

原発の汚染水は、いたちごっこから綱渡り状態になってしまった。
まだまだ人海戦術が続く。
原発事故の現場で対応にあたっていた2人が
限度を越えた被曝をしていたと東電が発表。前途は険しい。

原発の現場では、今回の大事故が起る以前から
点検作業などどえ、多くの作業員が被曝している。
こうした危険な作業は下請けの作業員が行っており
被曝もそうした下請けの人たち。
労働組合も危険な仕事は下請けで、と要求、
労使一体となって危険な仕事は下請け化されていったという。

下請け作業員の被曝の事実は、国民の間で周知のこととはならなかった。
そういうこともあるが、私とは関係ない、と思ってきた。
私もその一人。

しかし今回の大事故で被曝は他人事ではなくなった。
次に被曝するのは、私やあなたかも知れない。
被曝しないまでも故郷が死の大地となって追い出されるかも知れない。
その危険な状態は、福島では、今も続いている。
日本列島安全な場所はない。

検証は、二度と事故を起さないためにのみ行うものではなく
起った時の対応を間違わないためにも是非、必要。

今回の事故が起った時、計測された放射能の量と種類、
その場所によって炉心溶融は推測できた。
現に、正直な専門家の一部は早くから指摘してきた。

東電が、それを知らないはずはない。
もちろん炉がどういう風に破壊されていったのか?
と、いう事実の検証は第一であるが、それに劣らず大切なのは、
原子力で利益を得てきた人間の側の対応の仕方。

では、なぜ東電は最悪の事態を想定した対応を取らなかったのか?
ここにも検証のメスは入れる必要があるのでは?
その際には、現場で対応にあった作業員の声が不可欠。

公害が大きな社会問題になった時、労働の現場で働く人と
被害者の連携が必要という声もあったが、
会社の利益を守ることを最優先とした労働組合は
そうしたことに目を向けなかった。

今回も同じ路線の延長線上に起った。
安全神話の影に隠されてきた下請け作業員の労働条件。
その改善に目を向けることが、
国民の安全にもつながることだったのかも知れない。

国として、原発事故の検証を行うでしょうが、
国民よりも東電を助けたい官僚主導では、
差別構造にはメスを入れられないでしょう。

マスコミも共同正犯ですから、ここにも期待出来ない。
作業員の人と住民も加わえた幅広い検証は可能なんでしょうか?
それを行う主語は、存在するのでしょうか?

新聞やテレビも原子マネーに汚染されているとしたら何処がやるべきなのか?
答えは、当面、インターネットしかない。

この膨大な情報を編集する小さなサイトが数多く生まれるのを
期待するしかないだろし、それは生まれつつあると信じたい。

 

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3 コメント

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今後の問題、今までの問題 (文科系)
2011-06-05 22:08:14
 僕もここのところ今までの問題点を書いてきましたが、今後の難問が最も気がかりですね。
 一つは汚染水の問題。これは海へのだだ漏れ確信犯を通させないためにも最重要。でも何の対策もなく時が過ぎていくのを待っているかのよう。そして、入梅。この調子だと「背に腹は代えられず、海に流します」と、実際上はもうなっているのかも。だから、海の放射能調査はさせない?

 それ以上の難問が1号機の解けた燃料100トンなど。そもそもこれはどこにあるのか。燃料に直接触れた高濃度汚染水が漏れることほぼ承知で、1号機をば水棺にするとダーダー水を入れていたのは、つい昨日のことだが。どうも格納容器の底を溶かして、その穴の中に溜まっているらしい。このコンクリートを貫通すれば、やがて地中へ。そして地下水の所で止まって、大水蒸気爆発。これが今、識者の語っていることのようです。

とにかく、当事者だけで情報を握って外へは出さずに、全てが後手後手に回っているようですね。最悪の事態が来てから遅ればせながら「最初からこうなることはもう分かっていたのですが!」なんて言い出すのかも知れない。本当に怖いことです。
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試行錯誤 (文科系)
2011-06-05 22:26:51
 前例のない事故対策は、基本的に試行錯誤しかない。それは確か。でも、何の事故想定シミュレーションもしてなかったのだろうか。一例が、一号機の水棺作戦。
 水棺作戦はもちろん、漏れがあれば成功しない。成功しなければ、高濃度汚染水が大量に溜まることも必至。それでも燃料表面を冷やすという最大の狙いには有効だろうが、燃料がどこにあるのかは分かったのだろうか? 次いで、それを次に冷やす作戦は、どうしているのか? うまくいっているのかどうか。

 こんな重大局面なのに、マスコミの扱いが1面を離れたようで、それが恐ろしい。菅内閣がどうなるかなんてことよりも、こっちの方が遙かに重大なはずだ。地中で、水蒸気爆発が起こったら日本、我々の子や孫は一体、どうしたらよいのか? 
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発表などは、嘘ばかり (文科系)
2011-06-05 22:55:39
 東電、保安院の発表の嘘を遡って数え上げてみましょうよ。
①メルトダウンはないと、最近まで言い張ってきた
②事故深刻度を4と言ってきて、今は7だ
③避難地域は、初め3キロ(11日)まで。次の日に10キロまで。その13時間後に20キロまで。その3日後に20~30キロは「屋内退避」。北西方面の30キロ外の酷さが公表されたのは、ずっと後だった。
④重い金属性放射性物質テルル、セシウム137が3月12日朝に7キロと遠くまで拡散していたという資料を、6月3日まで隠していた。
④2号機取水口付近から高濃度汚染水が海に漏出しているのが判明と発表された日(4月2日)の2日後に「低レベル汚染水を海に放出開始」と報道されたが、以降は本当に濃い薄いの区別を付けているのか? そもそもどうやって区別しているのか。また、それまでは区別なく放出していたのではないか?
 
 などなど、挙げれば切りがありません。誰か思い出したら付け加えてください。
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