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なぜ、「南京はなかった」なのか?  文科系

2020年08月26日 07時19分14秒 | 国内政治・経済・社会問題

 家永教科書裁判、「100人斬り競争」裁判、「夏淑琴はニセモノ」裁判など、負け続けてもなお「南京はなかった」と頑張る理由があるようだ。今回のシンさんとの打ち続いた議論で、初めて分かった思いがした。にわかには信じ難いが、どうも日本国をこのように変えたい人々が、有名な日本会議を中心に存在することから来ているようだ。以下のような国を作ろうとすると、「南京、慰安婦はなかった」「東京裁判は不当なもので、大日本帝国は立派な国」と、国民にどうしても認めてもらわねばならない。これが彼らの方針なのである。シンさんは、こう述べた。

『自主憲法をつくるならば、神道を国教とし、ただし、信仰の自由は認める。天皇は神と規定し、ただし、政治に口を挟まない。とするべきだと思う。
天皇とは神であり、日本は千年以上にわたって、神道が国教だったというのは、歴史的事実です。国教になると、信仰の自由がなくなるとか、無神論者が信仰を強制されるとか、あり得ないから。国教がある国はたくさんありますよ。国教だと、その宗教の宗教行事に税金が使われるという事であって、それは、現在、ただ今、使われています』

 そして、ネットで見つけた「日本会議がめざすもの」という文書は、こんな書き出しになっている。
『  1 美しい伝統の国柄を明日の日本へ
 皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。多様な価値の共存を認め、人間と自然との共生を実現してきたわが民族は、一方で伝統文化を尊重しながら海外文明を積極的に吸収、同化して活力ある国を創造してきました。
 125代という悠久の歴史を重ねられる連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝というべきでしょう。私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。
 しかし、戦後のわが国では、こうした美しい伝統を軽視する風潮が長くつづいたため、特に若い世代になればなるほど、その価値が認識されなくなっています。私たちは、皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、「同じ日本人だ」という同胞感を育み、社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力になると信じています。国際化が進み、社会が大きく変動しようとも、常に揺るがぬ誇り高い伝統ある国がらを、明日の日本に伝えていきたいと思います。私たちはそんな願いをもって、皇室を敬愛するさまざまな国民運動や伝統文化を大切にする事業を全国で取り組んでまいります。』

 こういう書き出しから、以下「2 新しい時代にふさわしい新憲法を」と繋がっていく「めざすもの」の「新憲法を!」なる文章を、一体どう見たら良いのだろうと、僕は一種悲しい気分に陥ってしまった。『皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません』等という感覚・感情が憲法に書き込まれたら、これぽっちも敬愛しない僕のような日本人は一体どう見られ、待遇されるのか。僕が自分の心をちょっとでも口に出したら、相手は間違いなく「非国民」と対するから、「敬愛してません」等と言える国ではなくなっているだろう。そんな国の国会議員等は皆、こういう「心」を持つ人物になるだろうし。現憲法の「象徴」下でさえ、河村たかし名古屋市長のように「表現の不自由展における天皇の扱いは日本人の心を踏みにじるもの」と叫ぶ輩がいるのである。こんな「美しい伝統の国柄」を憲法にしたらどうなってしまうのだ。ぞっとして、悲鳴が出るのである。日本会議の人々ような感覚・感情を持っていて、これを国民にも広げたいと考えていれば、そりゃ、南京も慰安婦も、そして東京裁判も、ない事にしたくなるよな!

「皇室を敬愛する国民の心」「皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝」を憲法にし直した国って、僕から観たら全体主義国家そのものである。そういう「心」を国のあらゆる所、場面で押しつけられるに決まっているからだ。これと異質な人間、その言動に出会ったら即座に「日本人の心を踏みにじるもの」と反応されるなどによって。河村たかし名古屋市長の言動は、そういうこと全てを今既に示している。そして、河村氏ご本人にはそんな自覚もないのだから、僕から観たらまことに恐ろしい人種になる。


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19 コメント

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僕には「悪夢」 (文科系)
2020-08-26 09:24:38
 改めて調べてみたのだが、こんな日本会議メンバーが、以下のように今の日本政権最大勢力。これは、僕にとっては悪夢である。
『2012年12月発足の第2次安倍内閣では19人中13人が、2014年9月発足の同改造内閣では実に19人中15人が当議連メンバーであった。その後もコンスタントに10人を超す議連メンバーが入閣しており、2019年9月発足の現内閣である第4次安倍第2次改造内閣でも16人が入閣した』
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教育を取り込むという目論見 (道草)
2020-08-26 10:45:46
侵略戦争を正当化する教科書を採択させようと、いくつかは成功してきたけれど、その後粘り強い市民運動で、採択されなくなったという結果も出ており、少し明るい気持ちになっています。
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道草さん (文科系)
2020-08-26 12:37:46
 道草さん、お久しぶり。覗いて、書いてくれて、有り難う。日本会議のメンバーって、こんなことを本気で考えているのでしょうか。僕には不思議で仕方ないです。これが全体主義思想・制度の一種になると、理解できない心情というか、胸の内ないしは頭の中が理解できません。

 道草さん、このブログも今は週累計4000アクセスを超えることが多くなりました。ロボットの反応も多いのでしょうが、まー喜んでいます。度々覗いて下さい。
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Unknown (通りすがり2)
2020-08-26 14:35:17
一言で言って、「嘘をつき過ぎたから」。
南京ネタ、誰が見ても嘘な、300万人からあるよね。
それに対して、文ちゃん、何か言えた?
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事実を受け入れるべきです。 (シン)
2020-08-26 18:19:38
東中野教授は、一審から最高裁まで、全て、出版の自由に関しては勝利していますね。

原告は、出版差し止めを求めましたが、全て、棄却されました。
東中野教授の本は、図書館にもどうどうと置かれています。

名誉毀損裁判は私人だと本当の事でも名誉毀損が成立する。
公人だと、ものすごいデマでない限り、言論の自由が優先されます。

公人だと、名誉毀損 対 言論の自由の対決になりますが、これは、圧倒的に言論の自由が優先されます。


私人だと、プライバシー 対 公益性 の対決になりますが、これは、圧倒的にプライバシーが有利で、プライバシーが認められれば、名誉毀損が成立するという事です。

名誉毀損と出版差し止めは通常はセットですが、
東中野教授は、本はそのまま出版可能でした。

東中野教授の主張は真実であり、
しかし、夏さんは私人なので、真実を書いても名誉毀損が成立したのです。

東中野教授の主張が正しかったと、最高裁が太鼓判を押したのです。


名誉毀損と事実か否かは、何ら関係がなく
事実か否かは、出版停止か否かで争われます。

東中野教授の主張が正しかったと、最高裁が太鼓判を押したのです。

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慰安婦 あなたの文章を再掲します (シン)
2020-08-26 18:25:15
これだけで、満足 (文科系)2020-08-09 11:43:29『つまり、誘拐など違法な募集をしている業者がいるので、逮捕しろ、監視しろ、という文書です』
 これを認めていただけただけで、僕は満足です。そういう業者がいた、とね。軍の下請けがこういうことをやっていたと。今でもこれは、軍がやったことになりますよね。
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日本に賠償責任無し (シン)
2020-08-26 18:26:41
下請けのやった事に対して
本社は、刑事責任も賠償責任もありません。

従軍慰安婦は日本政府の責任は、ないのです。
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誰でも、これだけで分かる ( 文科系)
2020-08-26 20:45:26
 シンさん、誰でもこれだけで、彼我の理非が分かる。

①東中野修道は、家に乱入してきた日本兵によって7人が殺された9人家族の生き残り2人姉妹のうち、南京被害を語り続けてきた姉の方を「ニセモノ」と断じた本を出した。彼女が今まで語り続け、これから語ることを全て嘘と断じたことにもなる。最高裁まで「ニセモノ」と頑張ったが、「本物である。これをニセモノとは学者にあるまじきいい加減な翻訳」と名誉毀損を咎められて、400万円の慰謝料を支払わされた。
 これは事実で、これ以外のことは僕は何も語っていないし、貴方が書いていることなどどうでも良いこと、勝手に喋ってなということね。

② 下請け会社がやった慰安婦強制拉致が目に余って、軍が警告を出さざるをえなかったこと自身に軍の責任は大きいと、僕は語っただけだ。そもそも強制拉致があったことは認められたのである。他のことはどうでも良い。

 要は、こういうこと。肝心なことに触れないで、弁解のような余分なことを書きなさんな。未練たらたらの潔くない奴だというだけだ。
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夏さんについて説明します。 (シン)
2020-08-26 21:14:52
夏さんについて説明します。


先ず、名前が記録されていないので、本人確認は不可能だ。
唯一の年齢も7歳か8歳という事になってしまった。

さらに、中国は数え年で12月と1月で一歳違ってしまいます。
南京事件は12月で
12月の記録なのか1月の記録なのかハッキリしない。

つまり、6歳から9歳まで、幼稚園から小学三年まで幅があります。

さらに、南京事件は1939年です。
終戦は1945年です。
殺人の時効は15年です。
時効は1954年です。

夏さんは21歳から24歳までに名乗り出ればいいのに、名乗り出たのは時効が成立した後なのです。

名誉毀損裁判では、夏さんが公人ではなく私人で、公益性がないとなりました。
私人の場合は、本当の事であっても、本やテレビで実名を出されると名誉毀損になるのです。

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従軍慰安婦について (シン)
2020-08-26 21:25:13
シン

従軍慰安婦について説明します。


日本軍により強制連行はありませんでした。

拉致や誘拐は、韓国人の業者が行っていた事でした。


日本軍は取り締まっていましたが、全部取り締まることなど不可能です。
犯人が捕まえられなかったことに対して、
刑事責任も民事責任も発生しません。


レストランとかキャバレーのお店を出すためには、営業許可がいります。
違法な営業をしている店は、日本にもたくさんあります。
しかし、だから、日本政府の責任になりますか?
なるわけがない。

悪いのは、違法な事をやっていた韓国の業者なのです。
悪いのは、韓国。
日本は正しい事をしていたのです。
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