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アルハンブラ・トレモロのレッスン   文科系

2018年02月10日 14時53分30秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 「アルハンブ宮殿の想い出」の何度目かのレッスンを始めている。誰でも聞いた覚えがあるというクラシックギターの名曲、スペインのタレガの代表作である。この曲に因んで、ギター弾きにはこういう人がとても多いもの。これは一応弾けるとか、暗譜もできているとかであっても、この曲を人前でとなると弾けない人だ。僕もずーっとそういう人のまま、これを暗譜してからすでに10数年経つというのに。トレモロという弾弦法に自信のない人々のことである。定年後にギターを習った僕とは違って、「昔は弾けたけど年を取ったら難しくなった」という人も多い。

 さて、今回これを始めてから別のエントリーに書いたコメントをまず。

『 アルハンブラ (文科系)2018-01-18 12:01:36
 上の998(バッハのBWV998のプレリュードのこと)はなんとかなったようで、次の暗譜群曲はいよいよアルハンブラ。10数年も弾いているこの曲を今度こそ一応完成させようと、意気込んで20日ほど。
 全く駄目なのだ。しっかり音を出すとテンポが遅すぎる。速い方は、速すぎて、トレモロ音もかすれる。そして、その中間スピードでは弾けないのである。その原因も、今度の20日ほどで分かってきた。こういうことのようだ。
 遅く弾く時に分かるのだが、i指が遅れるのだ。速く弾く時にその分、i指の音が鳴らない。遅れる原因は、i指が、弾いた後に上に上がり過ぎるのである。第2関節が曲がりすぎる癖である。これがなかなか治らない。なんせ10年弾き続けてきた癖なのだから。
 原因は分かったが、どうも大変なことになったようだ。直せるのだろうかと、不安になってきた。』


『 ちょっと直せた (文科系)2018-02-05 20:04:02
 トレモロには二つの弾き方がある。一つは、普通のタッチで弾く。もう一つのタッチは、弦を下に押して離すとトレモロ音が大きくなるというもの。ただし、普通のタッチで弾いても、それと同じ音量が出る人はいる。僕の先生もこちらだ。この二つの間で、現在の僕は迷っている。少し遅いスピードなら「下押し離し」奏法は出来る。が、これだとちょっと力が入る分どうしても微妙な表現が難しくなるように思う。それで「普通奏法トレモロ」を目差している。そして、今回1か月ちょっと、なんとか出来るようになったかという所。上コメントで述べたi指の癖が直ってきたからだ。でもまだトレモロ音にムラがある。
 普通弾弦法のトレモロって、本当に難しい。ただし、最初からトレモロが出来ていた人というのはいっぱい居る事も僕はよく知っている。以上全ては主として、トレモロが最初は下手であった老人の場合ということである。老人が、初め上手く弾けない場合のトレモロを上手く弾くようにするのはとても難しい。これは、年を取ると細かい身体の動きの記憶力がなくなるからだし、悪癖がついてしまうと、直すための根気が続かないからと考えてきた。本当に、いったん身につけてしまった悪い癖を一つずつチェックして修正していかねばならぬのだが、これを観察、分析していく論理が難しいのだろう。』


 さて、9日のレッスンで、先生に言われた。「これは、もう、トレモロ行けますね!」。 僕もちょっと前からそう思えるようになっていたから、この評価が嬉しかったこと! 悪癖をどう分析して、どう直したか。上に『「普通奏法トレモロ」を目差している』と一方向だけでやってきたのだが、こちらだけに徹底したのが良かったようだ。こんな風に進んできた。

身につけてしまった上記二つの弾き方の間で、迷いがあった。どちらかに徹底しなかったから、このお互いが脚を引っ張り合って前進できないようになっていた。その現れは・・・・

②上に書いたi指悪癖の他、a指にも悪癖があった。iが遅れる分aが早く弦に触り一瞬止まっているので前の音を消してしまう

③改善法は、iを上げないように、かつ、aを一瞬で素速く動かすこと。これに成功するのはとても難しく、こんな要件が必要だったと今分かったような・・・。

とにかく脱力して、「爪先だけでのように」軽く優しく弾く。その日の弾き初めは音が小さ過ぎても良いからこの「脱力、軽く優しく」を徹底する。これとは別にi、aの独自改善は、こうやった。iの改善は、miだけとか、pを入れないamiだけで練習する。aの改善は、pとaとだけ、もしくは、pとamiを1回だけ弾くやり方を続けて練習した。

トレモロ3本指の弦移動がまた難しい。弾くべき弦の上で3本指先がなるべく同じ並び方をしていることが鉄則のようだから。そうでないと、弾く弦によって隣に触るとかの雑音が出るのが怖くて、大きなトレモロ音が出せない。このために、こんなやり方があるようだ。一つは、右肘をギターに付けず、肘から先を同じ形に固めたまま弦上を移動するやり方。もう一つは、普通に肘を付けて弾くやり方であるが、僕はこっちだが、これだとまた独特のいろんな工夫が要るようだ。観察してみると分かるが、右肘をギターに付けたままでは、第1弦のトレモロと3弦のそれとでは、各弦に対する3本指の並び方(角度など)が変わってくるはずなのだ。そこをどう飼い慣らすかが、難しい。これを飼い慣らせないと、どうしても音量が出せないことになる。音量がないトレモロ曲は曲想も出せないから、ただ弾いているだけで、人前ではちょっとということ。

 初めから自然に身体が覚えてしまう若い人、あるいは自然に正しい方法を身につけてしまった方が羨ましくて仕方ない。ただ、ちゃんと弾けてた人が急に自信が無くなることが、トレモロには起こるようだ。プロでもそう語る人がいるから、トレモロはやはり難しいということだろう。まー、出来るだけ多くを意識化し切った弾弦法を身につけるに越したことはないのだろう。

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8 コメント

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一三年間の恨み (文科系)
2018-02-10 20:07:24
 僕がこの曲を暗譜したのは、04年の終わり頃。以来13年間の恋い焦がれと裏切りの恨みが籠もった曲だから、やっと強弱を付けて弾けるかなという今、書きたいことは無数にある。以下、僕の場合はということで。

 やっぱり自分の欠点の正しい分析がなければ、どう練習してみても駄目。特に愛知県や大阪の場合は、「強く下に押して離す」というトレモロ法が多く伝わっているから言うのだが、普通の弾弦法トレモロとの間で迷っていたら絶対に成功しないと思う。全く違う弾き方だから、両方を意識して弾き分けられる人でない限りは、双方が脚を引っ張り合って上手く行かないと思う。思えば、僕の悩みの最大正体はそれだった。

 後は、上の⑤番が特に難しいのだろう。これが上手く行かないと、普通弾弦法では特になかなか大きな音が出せないから、曲表現に限界が出ると思う。
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今、僕の難点 (文科系)
2018-02-11 20:09:33
 一応アルハンブラ・トレモロが普通の音量で弾けるという状況にはなってきた。が、そんな時点になお残る難点を記しておく意味もあるだろうと考えて、以下。

 第一弦トレモロのi指が、今の僕には最後に残った難点になっている。これは、上記エントリーに書いた僕のi指悪癖の原因に関わって来る。それがエントリーの中の⑤なのである。
 amiで1弦を弾く時、普通の指構えならi指は1弦の手前に来がちである。丁度、a指が1弦の向こうに来るように。この位置からi指で1弦を弾くと、いったん指を大きく前に伸ばしてから弾くことになり、指の根元とか第2関節とかを遣った大きな動きの後の弾弦になる。第一関節中心の小さい振りが出来にくいことだ。

 amiを、弾くべき弦の上に一直線に並べるのが大きいトレモロを弾ける秘訣なのだろうか。判断の難しいところだ。
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「アルハンブラは、弾ける」 (文科系)
2018-02-13 00:56:59
 「アルハンブラ、トレモロは、弾ける」。10数年越しのギターのこの目標についてやっと、人にそう言える状況を迎えられた。10日ほど前からそう思い始め、この2~3日でこれが確信に変わった。以下のように。

 amiトレモロは、隣弦に触れないでかつ音の強弱も付けられるように、ちゃんと鳴る。それもほぼ安定的に鳴るようになった。日々調子が変わるということがなくなったという意味だ。
 つまり、自分がそのように弾けている姿の主要な部分はほぼすべて意識化できているということ。この意識化は、なんせ10数年の悪癖からの脱出を含んだ苦闘の賜物なのだから、それだけ僕にとって価値ある大きいもの。

 アルハンブラ自身について言えば、後残るのはこれだけ。何回も出てくる装飾音符を、瞬間的に響かせるように美しくすること。P指によく起こる隣弦接触雑音を無くすこと。

 なお、僕の長年の諸悪癖の源は、a指が深すぎることとも判明した。その他のいろんな欠点は、このa指の悪癖から連鎖して出てきているのだと。こういうのをこそ、人はこう呼ぶのだろう。悪循環的悪癖の数数の、最も主要な根源的要素と。

 なんかとても嬉しい気分になっている。
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まだまだ・・・ (文科系)
2018-02-23 01:20:48
 すぐ上に「アルハンブラは、弾ける」と書いたが、まだまだと思う点が現れてきた。と言うよりも、そう気づき始めた。P指のことだ。トレモロばかりを気にしていたが、気付いてみるとこちらはかなり酷い。音にムラがあるのは、力が入りすぎて強く弾きすぎるせいもあって、何か弦に引っかかるような。
 なんとかしないといけない。
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昨日のレッスン (文科系)
2018-02-24 11:32:37
 トレモロはなんとか様になった言われた。ただ、アルハンブラという曲自身は、装飾音符とか曲想とか、まだまだと思っている。
 アルハンブラと同時にやってきた暗譜群曲「魔笛の主題による変奏曲」は第4、5バリエーションとコーダまで終わった。最も苦手な第4以外は、スピードはやや遅いようだが、これも何とか様になっているということだ。

 アルハンブラでは大好きなイントロダクションの仕上げと第4バリエーションと辺りをあと1回やってから、次の暗譜群曲・大聖堂に入ろうかと、今は目論んでいる。もちろん、ここらの曲になると僕の技量では人前で弾ける出来とはまだまだ言えないのだが。5月の発表会では何とか、ソルのエチュード作品6の11番(セゴビア編20曲集の17番)がやれないかなと思っていると、先生には言ってきたけど、はて?
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誤りの訂正 (文科系)
2018-02-26 14:31:40
 上記コメント中、ここは誤り。お詫びして訂正します。
『アルハンブラでは大好きなイントロダクションの仕上げと第4バリエーションと辺りをあと1回やってから』
 このアルハンブラではは「魔笛では」の誤りでした。お詫びして訂正します。
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発表会曲 (文科系)
2018-03-17 16:00:55
 今年5月12日の発表会曲を昨日のレッスンで記入登録してきた。初めに、タレガの「ラグリマ」を弾いて指慣らしをしてから、ソルのエチュード作品6の11番を弾くことにした。上のコメントにも書いたように、セゴビア編集のソル・エチュード20曲集の17番と言った方がギター弾きには分かやすい曲だ。この曲を、3連音符1拍85ほどのスピードで何とか弾いてみたい。
 右薬指のアポヤンド奏法が安定して来たからやっと弾く気になったのだが、僕にとっては十数年温めてきたあこがれの曲である。それをやっと弾けるという状況になったのが、今とても嬉しい。

 暗譜群総復習はアルハンブラ、魔笛変奏曲を終わって、あとの残りはバリオスの「大聖堂」と「郷愁のショーロ」だけになった。この二つも、発表会までに平行して終えていく積もりだ。
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トレモロの近況 (文科系)
2018-07-02 11:36:49
 今はもう、トレモロは弾けると言える。エントリーやコメントに書いた全てを踏まえてそうだ。「押して離す」奏法でない普通の奏法で大事なのは、とにかく脱力、および薄い爪先タッチから入ること、そのコツ。
 老人がトレモロ苦手なのも、脱力ができないことと薄いタッチができないことが原因。
 また、プロでも人前で弾きにくい人が居るのも、脱力が崩れるからだろう。
 そんなわけで、この曲を僕は弾けても発表会には永久に無理だと考えている。猛烈なあがり症だから、装飾音符なども必ず乱れるだろうし。
 

 
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