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元軍人の「戦争瀬戸際政策」論議など止めるべし! 文科系

2021年12月14日 03時56分39秒 | 国内政治・経済・社会問題

 前統合幕僚長・河野克俊氏がデイリー新潮サイトに書いたこういう題名の記事内容を8日のここに紹介した。
『「中国は確実に台湾に侵攻する」前統合幕僚長が警鐘、沖縄の海が戦場と化す?』
 この記事には、こんな表現も含まれている。今の日本で流行り始めた「対中先制的防衛論議」である。
「他国の攻撃で日本国民の安全が脅かされる場合に限っては、戦術的な敵地への先制攻撃を認める必要がある」
「『目前に迫った危機」であることを自覚し、決意をもって来たるべき日に備えなければならない」
「沖縄の島々・・・を取り巻く美しい海が一触即発の状態にある」

 退役軍人が政府政策よりも厳しい「チキンレース論」「戦争瀬戸際政策」を語っているわけだが、こんなことがそもそも許されるのか。文民統制という言葉があるのだから現役時代にゆるされないのは当然だろうし。ちなみに、この論の根拠になっている論拠、米側の「6年以内に中国が台湾に侵攻する」という見通しもまた、米の一司令官が語ったものに過ぎないのである。それどころか、大統領バイデンは対中外交原則に関して従来方針通り相変わらず、こう述べているのである。
「『一つの中国』という(国連と)米の伝統政策は、これを認める」
「台湾の独立は促してはいない」
 ただこの時のバイデンも一言、こう警告はしていた。
「一方的な現状の変更や平和と安定を損なう試みには強く反対する」

 軍人がしゃしゃり出て政府より先鋭な戦争論議をし始めるって、歴史上碌な事が無かったはずだ。しかもその論拠が、米国一軍人の戦争瀬戸際政策・チキンレース発言にすぎぬとあっては、米日ともに文民統制国家における軍人は黙っておれと言うしかない。


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2 コメント

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Unknown (行雲流水の如くに)
2021-12-14 13:33:22
こんにちは。
ご指摘ごもっともです。
「軍人がしゃしゃり出て政府より先鋭な戦争論議を始めるって、歴史上碌なことがなかったはず」

安部・高市・河野前統合幕僚長は、思想的にかなり近しい。
この辺が跳梁跋扈を始めると危険ですね。
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アメリカも・・・ (文科系)
2021-12-14 17:58:08
 アメリカも太平洋軍司令官とかが大統領や政府を差し置いて「6年以内に・・」と言ったのだ。だからこそ「軍産複合体」国家ということ。日本がそのマネをするって、「不景気から経済の軍事化?」と思ってしまう。ヒトラーも経済の軍事化で失業・低所得等貧困問題を「解決」したが、その行く末は??

 安倍も河野も「自分らがやっていることの行く末」が見えないのだろう。歴史から学ばぬ、主観主義政治家なのだ。日米ともに、このままのMMT理論実践を続ければ、中国に対してとんでもない泣き所を作ることになる。それが怖いのだろう。単なる金融経済国は、世界の工場的物作りを踏まえたその上の金融経済国には良いようにされることになるのだが・・・。それが分かればこその「戦争脅迫」??
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