昨日から、ニューズウイーク最新号の日本版コラムニスト論文「日本の進むべき道」を要約している。アメリカの日本への要求が分からなければ日本の情勢が何も見えて来ないに等しいからだ。この金融グローバル時代に、アメリカの動きを見ないで右翼ポピュリズム政治を説く勢力などは、結局国を売ることになる輩だと思う。
さて、調べてみたらこの筆者は、CIAの日本方面幹部であって、今はニューズウイーク日本版コラムニストでもある人物だ。去年日本記者クラブでも講演したというから、いわゆる日本ハンドラー最前線部隊の1人という、米最深部からの「日本当面の国際路線」なのだろう。
前回要約したように、論文の前半「国際情勢論」は、まー随分身勝手な物と読んだ。まず、こんなことを言う。現在の世界は、「パクスアメリカーナ」、米国の傘の下に世界の安定、平和があるなどと。アフガン戦争、イラク戦争、シリア内乱工作など関連死含めたら200万人の悲劇とか、そこから流れ出した難民による世界大混乱などは、何もなかったようではないか。また、20世紀に米国自身も主導して作った国連など二つの世界平和組織は無視されて跡形もないような論文である。イラク戦争前に示されたように、米国の軍事横暴にとって国連はもはや邪魔者にしかなっていないという扱いなのだ。イラク戦争開戦に見るように、現在世界唯一のこの国際平和組織を邪魔者扱いしていることこそ、アメリカが国際民主主義を蹂躙していると何よりも証明している。その口で説く「世界平和」を信用する人間の方が可笑しいのだ。日本のマスコミなどもアメリカの報道や批判において、もう少しこういう常識を採用したらよい。
さて、先回まとめた国際情勢論から「日本の進路」が4項目示されることになる。日米関係、国際関係、経済力、軍事なのだが、その要はアメリカらしく、何よりも軍事優先でこういうものだ。中国の台頭もあって傾きかけた世界安定米国傘をば、アジアの一角から日本はもっと熱心に支えろ、と。
『米軍による傘は今後もずっと、日本の安全保障の中核であり続けるはずだ。ただし、現在この傘は戦後最も不確かに見える。中国の軍事力増強だけを考えても、不安定な状態はこれからも続くだろう。・・・日本は今や自前の軍事力強化が必要な時期に来ている』
しかもこの路線をば、外交以上に軍事強化を図って推進すべきとまで述べているのである。
『国際社会における不確実性の増加を軍事力強化と外交によって埋め合わせることは日本の国益にかなう』
『従って、ステルス戦闘機F35の購入や護衛艦「いずも」の事実上の空母化は、日本にとって賢明なステップだ』
先回述べたような国際情勢論から必然的に出てくるこのような「日本の進路」こそ、「米中衝突最前線に米国の尖兵として日本が立つべきだ」ということになるのだろう。軍事はもちろん、外交一般も経済も・・・。なぜそうなのか? 米国が過去に取った行動から観ると、こんな理解は僕にはとても信じられない。中国の軍事強化がアメリカほどに世界を不安定に乱す時が来るとしても、まだまだ先の話だろう。アメリカのあちこちの大きな戦争は、21世紀になってすでに3回も起こっているのだ。しかも、それぞれの戦争の理由はいまだにきちんと説明さえされていない。
そういうすべての戦争を踏まえて、これから中国に対するアジアの尖兵に、どうして日本がならねばならないのだろう。
さて、調べてみたらこの筆者は、CIAの日本方面幹部であって、今はニューズウイーク日本版コラムニストでもある人物だ。去年日本記者クラブでも講演したというから、いわゆる日本ハンドラー最前線部隊の1人という、米最深部からの「日本当面の国際路線」なのだろう。
前回要約したように、論文の前半「国際情勢論」は、まー随分身勝手な物と読んだ。まず、こんなことを言う。現在の世界は、「パクスアメリカーナ」、米国の傘の下に世界の安定、平和があるなどと。アフガン戦争、イラク戦争、シリア内乱工作など関連死含めたら200万人の悲劇とか、そこから流れ出した難民による世界大混乱などは、何もなかったようではないか。また、20世紀に米国自身も主導して作った国連など二つの世界平和組織は無視されて跡形もないような論文である。イラク戦争前に示されたように、米国の軍事横暴にとって国連はもはや邪魔者にしかなっていないという扱いなのだ。イラク戦争開戦に見るように、現在世界唯一のこの国際平和組織を邪魔者扱いしていることこそ、アメリカが国際民主主義を蹂躙していると何よりも証明している。その口で説く「世界平和」を信用する人間の方が可笑しいのだ。日本のマスコミなどもアメリカの報道や批判において、もう少しこういう常識を採用したらよい。
さて、先回まとめた国際情勢論から「日本の進路」が4項目示されることになる。日米関係、国際関係、経済力、軍事なのだが、その要はアメリカらしく、何よりも軍事優先でこういうものだ。中国の台頭もあって傾きかけた世界安定米国傘をば、アジアの一角から日本はもっと熱心に支えろ、と。
『米軍による傘は今後もずっと、日本の安全保障の中核であり続けるはずだ。ただし、現在この傘は戦後最も不確かに見える。中国の軍事力増強だけを考えても、不安定な状態はこれからも続くだろう。・・・日本は今や自前の軍事力強化が必要な時期に来ている』
しかもこの路線をば、外交以上に軍事強化を図って推進すべきとまで述べているのである。
『国際社会における不確実性の増加を軍事力強化と外交によって埋め合わせることは日本の国益にかなう』
『従って、ステルス戦闘機F35の購入や護衛艦「いずも」の事実上の空母化は、日本にとって賢明なステップだ』
先回述べたような国際情勢論から必然的に出てくるこのような「日本の進路」こそ、「米中衝突最前線に米国の尖兵として日本が立つべきだ」ということになるのだろう。軍事はもちろん、外交一般も経済も・・・。なぜそうなのか? 米国が過去に取った行動から観ると、こんな理解は僕にはとても信じられない。中国の軍事強化がアメリカほどに世界を不安定に乱す時が来るとしても、まだまだ先の話だろう。アメリカのあちこちの大きな戦争は、21世紀になってすでに3回も起こっているのだ。しかも、それぞれの戦争の理由はいまだにきちんと説明さえされていない。
そういうすべての戦争を踏まえて、これから中国に対するアジアの尖兵に、どうして日本がならねばならないのだろう。
①短期金融転がしから物経済がすっかり駄目になって、産軍と、石油=ドル体制、およびGAFAのバブル株価が今のアメリカを辛うじて支えている。軍隊、兵器輸出なども含めれば、今のアメリカ経済の半分は、軍事で持っている。なにしろ、冷戦時代の2倍の軍事費になっているのだから。
②そこから、今の原油体制を守るためにも、大きすぎる軍隊の存在意義を示すためにも、敵と戦争が必要になっている国なのだ。そこを世界戦略上は「アメリカの傘に元の世界安定、平和」と言い換えているに過ぎない。
その為に、必要なのは、アメリカのバックアップ。
じゃなきゃ、中国並に、軍拡を進めるかだね。
これも馬鹿だね。しかも、自分の積もりだけを考え、結果を何も考えていない、大馬鹿!
アメリカが何としても中国の発展を押さえつけたい時に、そしてその尖兵に日本を押し立てたい時に、人も住んでいない「領土」に拘って、中国と事を構える! アメリカは大喜びで日本を尖兵にできる事になるけど!
この島一つで、どれだけ日本人が殺されることになるのだろう。中国が戦争しかけるのではなく、アメリカが仕掛けたいのね! 島一つでそれに乗るんだ!
君は、アメリカの中国への「決意」が、何も見えていないのだ。「普通の日本マスコミ常識」ていどのことも含めてね。
今のアメリカは、中国を押さえつけるためなら、何でもやるよ。核ミサイル以外はと言っておくけど。これは、報復が必然だから。
つまり、日本を巡っても、米中が大変なことになっていく。アベはおそらく言いなりだよ。なにしろ、天皇制を復活させたいというほどに夢見がちな脳天気、世間知らずのくせに、権力にはしがみつくボンボン。
その僕なりの背景説明、証明がこの間に書いた「アメリカの国際情勢論」。特にその3の「本音」だよ。この本音を見抜くには、これだけの知識が粗いものでも必要だ。
・ 冷戦終結前後からの米戦争史。その内実の分析力。
・ 米産軍複合体に対した過去の大統領などの言動。
・ 現在の米経済の金融グローバリゼーションの在り方、やり方、世界的支配。
・ 資本主義経済の歴史と、今の金融グローバリゼーションとの比較。
・ 米国国家の累積赤字の推移。
・ 国連とアメリカの関係史。
・ 日米関係史
僕はこれらを、このブログ14年を書き続けながら勉強してきた。愛読書は、言ってきたようにノーム・チョムスキー、ロナルド・ドーア、孫崎享、進藤榮一、堤未果、酒井啓子らね。君も読んでみるとよい。
グレン・グリーンウォルド著「スノーデンが私に託したファイル」(新潮社)
こんな人間が今存在したなんて、信じられない思いが今でもしている。僕にとって、チョムスキーも偉大なアメリカの象徴だけど、スノーデンも今チョムスキーに並んでいるね。
日本では、孫崎享も全く不思議な存在だけどね。こんな人間がどうして生まれたのだろうと思う。しかも、日本の外務官僚から。まー今は、前川喜平もいるけど。
孫崎はアメリカのイラク戦争とそれへの日本政府の関わり方が許せなかった。前川は、モリカケ忖度に抵抗した。そう考えている。