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日本の大新聞が2陣営に分かれる?  文科系

2007年12月16日 12時06分24秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
13日に拙稿「テロ特法、格調も『筋』もない社説」で毎日新聞のそれを批判した。そして今日、その毎日新聞が「社説ウオッチング」という連載を開始し、その第一回目が「新テロ法案」だそうだ。こういう各テーマごとに、自社説を他新聞の社説と比較しようというのが連載の趣向である。良い企画とは思うのだが、その本日の内容を見てみよう。

何よりもまず、テロ新法について各新聞の主要論調比較が見出し比較のような感じで表になっているのだが、毎日新聞のそれが、現下政局最重要の1点において、読売、日経、産経に近く、対して朝日、東京が同類だということが分かる。
東京「『再可決ありき』は困る 合意形成努力が足りぬ」、朝日「打開できねば仕切りなおせ 接点を探れぬものか」
毎日「法案修正で文民統制を図れ 民主党の対案はどこにいった」
読売「給油活動再開の意思示す再延長 無責任な民主党の先延ばし戦術」
日経「速やかに給油新法への意思示せ 民主党も対案示し合意を図れ」
産経「参院無用論にならないか 民主の政権力が試される」

僕がこういう二つの組に分けた最大の理由はこうだ。政党による対立が激しい法案を論ずるときは、どちら寄りかが極めて鮮明にならざるをえない。ヨーロッパなどの新聞が政党別系列に分かれるというのは、そういう長い歴史によって政党別に「旗幟鮮明」にならざるをえなかったという背景があるということだ。日本も、基本的に60年も続いた「永久政権」に対して、対抗勢力が出現したというのが現情勢なのでもあろう。
その視点で見ると、東京、朝日以外の4紙が、13日の僕の「毎日」批判に書いたとおりに自公には甘く、民主の名前を挙げて厳しすぎる批判をしているというのが最大の特徴だと思った次第だ。
この「新聞の、鮮明な政党別対立」は、次期総選挙が日本の針路を分けるような重要なものであるだけに、日本の進路を分けるような重要な意味を持ち始めたと僕は考えるのだが、どうであろうか。それだけ底の深い問題であって、各社もそれだけの覚悟を決めて書き始めていると推察できるのだ。つまり、日本の主要新聞が自公寄りと、従来の「中庸?」とに分かれ始めたと。ならば僕は、もう少し様子を見てからのことではあるにしても、毎日新聞をやめることにしたい。

これから総選挙までしばらくの間、こういう鮮明な「対立」が日本各界を覆っていくことだろう。それだけ自公(官僚)も必死だということだ。
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4 コメント

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新聞の論調 (楽石)
2007-12-16 15:49:36
社説の論調は、ここしばらくは
朝日・毎日VS読売・産経という構図でした。
ちょっと前から毎日が読売寄りに変わったようです。
その代わりに東京新聞(中日)が朝日に近いと
されるようになったのです。

以前にも書きましたが、戦前、日中戦争へ
日本が突入して行く時、
それまで反戦だった朝日の論調が変わります。
これは国民が戦争を支持、朝日が発行部数を
減らしていったためです。

あのヒットラーも、決してクーデターで
誕生したわけではなかったのですよね。
日本も強権だけで戦争に突入していった
わけではないのです。

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自公よりのものは全て悪いもの (文科系)
2007-12-16 18:45:29
楽石さんへ

あなたが言うところの新聞の傾向分けは、どういう知識なのでしょうか。出所を教えてください。
僕の方は単に、数ヶ月追いかけてきたテロ特措法についての新聞の最新傾向分析を自分なりに行った積もりというだけのことですが。

投稿自身への追加として、なお一言。
基本的に60年も同一政権が続けば、新聞などは随分与党よりにならざるを得ないでしょう。官僚が与党を利用して持ちつ持たれつするようなものです。だから、新聞だけを批判しても駄目でしょうね。戦後野党全体、野党的国民全体の責任でしょう。

ただ一言いたいです。こういう状況では与党寄りのものは全て悪いものと見たほうがよいでしょうね。与党よりのものは大なり小なり、全て守屋のようなもんだと。何よりも金持ち国の割りに貧困率が世界比較で高いこと、年金紛失問題、詐欺のような老人対策、公団なども含めた全省庁を覆う数々の汚職、二世議員の横行。全て自公が作った停滞した社会の産物と見るべきだと思います。
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資料について (楽石)
2007-12-16 19:14:30
申し訳ありませんが、忘れてしまいました。
大分前ですが、文庫本で、朝日VS読売、
というような本がありました。

読売は正力松太郎さんの影響が大きいですね。

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毎日新聞購読のこと (文科系)
2007-12-18 22:56:30
楽石さんへ

毎日新聞購読停止を考え始めました。本日、朝日新聞も注文したのです。しばらく両方を取ります。
本日の投稿でも書いたように、朝日がJリーグを支援して、「Jリーグ百年構想パートナー」になっていることを発見したのも、好感でした。

毎日はますますジリ貧になっていくと思います。金がないことは、よいことを積極的かつ大々的にやる志などを制限しますし、何か次第に節操も失っていくというような気もします。
資本主義社会においては、こういう悪循環はどの世界にもありますね。残念なことですが。将棋の名人戦をめぐる朝日とのごたごたでも、そんな感じがしたものでした。
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