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改めて、「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」  文科系

2014年05月20日 07時02分05秒 | 国内政治・経済・社会問題
 標題のことについて、さきほど別に書かせていただいたコメントをエントリーに格上げさせていただく。とても大事なことと思うので。多少の加筆修正をした。

【 ご応答 (文科系)2014-05-20 06:58:56
 菅直人首相が「原発離れ」を言いだしたとたんに内閣分裂が急に進んだことは、当時の記憶に鮮やかだ。以降もずっと、原発村がいかに気味悪いほどに深く広くこの日本に巣くっているかを感じさせられてきた。
 この日本国が原発と心中していくという、そんな「意気込み」をさえ感じてしまう。本当に、地震で崩れたらどうするのだろう。コントロールどころか、そんな地震は起こらないという確率に国の命運を細々と賭けた奴ら! フクシマの地震破壊証拠も追及・究明せず、「我が亡き後に洪水の来たれ!」というエゴイストそのものである。
 
 小児癌数字は、原発村の一角、福島県立医大が独占的に握ることになった数字を渋々発表し始めたモノ。風評でも何でもない。発表せざるを得なくなったのには、そもそもイキサツがあった。秘密会議を続けて隠し続けてきたのを毎日新聞記者に嗅ぎつけられたのだ。この記者の方、ほんのちょっとしたきっかけから、いろんなお役所に足を運んで情報請求をくり返すという長い努力の末に、とうとうこの「小児癌数字」に、「調査検討委員会」そのものに(従って「事前すりあわせ秘密会議」には関係者以外では初めて)たどり着けたのである。この素晴らしく有能かつ勤勉な記者の長い努力が、末尾の書評の対象本である。秘密保護法が通った今後は、こんな努力も通らなくなるのだろう。

 さて、この記者のスクープは、当時国会でも福島県議会でも大騒ぎになった。これは有名な話であって、以下の拙エントリーでも何回か報告してきたところだ。以下の本によれば例えば、現に甲状腺、小児癌以外は何も調べていないのにもこんな理由がある。白血病とか何かその他の数字なんか、何も出ていない。多分統計としては集めてもいないのであろう。これは、毎日新聞記者が秘密会議を暴露したときには、すでに秘密会議も重ねられて、「健康調査検討委員会」の「国方針」が既に確定してしまっていた上に、調査進行の年月も経っていたからである。「余分なことは何もしない」、というわけだ。

 なお、「県民調査」と銘打っていても、初めから国が関わった国の調査であることも明らかである。原発が国の大方針である以上「県民調査」っていかにも国責任を軽くした、世論のミスリード確信犯と言えるのである。こういう事の推移も、以下のエントリーに書いていたかと思う。

・『保安院の大罪(93) 福島県健康調査座長の不思議な謝罪  2012年11月20日』
・『書評の予告「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」  2013年11月14日』
・『規制の虜復活(15) 書評「福島原発事故 県民健康管理調査の闇」 2013年11月16日』 】 
コメント (27)
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