◆護憲派結集を目指す市民団体◆(週刊金曜日 2月1日号 金曜アンテナより)
新しい市民団体「政治変革のための市民連帯」の創立総会が1月20日、東京都内で行われた。同団体の主目的は2つ。第1に護憲派共同候補の擁立、支援。第2に小選挙区を廃止し中選挙区と比例代表制の実現だ。
具体的には、社民党・新社会党・共産党・民主党護憲派・無党派市民を結集させるための“接着剤”としての役割を担う。「薩長同盟を実現させた坂本竜馬という接着剤がなければ明治維新はなかった」という総会開始の挨拶に目的が明確に表れている。
これまで共通する目的で「市民の風」や「9条ネット」がつくられたが、「市民連帯は」これらの例に学び共闘しながら新しい運動を起こしていくという。
「市民連帯」の最大の特徴は、小選挙区二大政党制に真っ向から反対していることだろう。
創立総会当日には、東京都八王子市長選挙の橋本良仁候補(社民・共産生活者ネット)の応援、米空母艦載機部隊の移転を拒否して政府から“いじめ”を受けて辞職した井原勝介岩国市長選候補を支持する動議を決議。さっそく翌日に両名に指示を伝え、選挙運動の手伝いに入った。
当面会員を1万人を目指そうという意見も出された。 http://www.siminrentai.com/
ところで、注目の岩国市長選挙の情勢はどうなっているだろうか。
ここからは「週刊金曜日 2月8日号」の「金曜アンテナ」からの記事である。
日本の民主主義と地方自治の行方がかかった岩国市長選挙が3日、告示された。
米海軍艦載機移駐に「市民の安全が保障されない」と、国の圧力に屈せず容認を拒否している前市長の井原勝介候補は市内の公園で開かれた選挙戦出発式の第一声で「絶対勝たなければならない戦いだ。組織も動員力もないが、多くの市民が背後にいるのを信じて戦い抜く」と宣言した。
井原候補は、前衆議院議員の福田良彦候補を擁立した相手陣営などが数々の反井原攻撃をしていることについて「市民の不安を煽って、あきらめさせようとしている。なぜ正々堂々と論議しないのか」と批判。
移駐問題について「(相手陣営は)『現実的対応』などと述べているが、これは受け入れるというのと同じ。『カネが入る』とか『来るものは来るから』といった理由の容認論もあるが、市や子どもたちの未来を考えれば考えるほど、簡単に妥協することはできない」と強調し、あくまで国に話し合いに応ずるよう求めていく姿勢を示した。
さらに井原候補は、「9年前、市民が大事にされる岩国を作るために帰ってきた。市議会に予算を否決されて悔し涙にくれることもあったが、市民のおかげで素晴らしい市になりつつある。圧力や利権の古い政治を復活させないため、この選挙を試練と考えて皆さんと共に乗り越えたい」と集まった1,000人近い支援者に語りかけ、支援を訴えた。
一方、福田陣営は現在、商工会が先頭に立って土建業を中心に各企業を通じて選挙戦への動員をはかると共に、個人商店に至るまで徹底した集票の締め付けを実施。さらに、「岩国が第二の夕張になる」といった告示前からの主張を止めてていない。その一方で先回の市長選挙で実施された候補者同士の討論会には出席の意向を示さず、全国的に注目されている移駐問題にも口をつむぐなど、井原候補とは対照的に争点からの逃げに徹している。
また、前日の2日には、井原前市長を支えた市議の有志が主催する「岩国は負けない!」市民集会が市民会館大ホールで2,200人を集めて開かれた。「佐高 信」本誌発行人が司会をつとめ、評論家の「森田 実」氏、元外交官の「天木 直人」氏、井原前市長が対談する形式で進行。「今回の選挙は歴史的意味がある。もし卑劣なデマで相手候補が勝ったら、禍根を後世に残す」(森田氏)、「米国は大統領選挙を前に大きく変わろうとしており、この選挙を通じ市民が『米軍再編は間違っている』との意思を示せば、声は届く(天木氏)と、市民に井原候補支援を求める発言が相次いだ。
佐高氏は、大阪府の「橋下 徹」知事が岩国について「国の防衛政策に自治体は異議を挟むべきではない」などと発言した問題について触れ、「それほど国に従うというのなら、艦載機を大阪府が受け入れるべきだ」と、タレント知事の暴言を批判した。
今後の選挙戦の行方について井原陣営の関係者は、「2日の集会で市民が自発的にあれほど集まったことで弾みがついた。非常に厳しい情勢だが、相手陣営が商売の取引や地縁・血縁を利用して締め付けても限度があり、勝利の展望はある。引き続き、全国からの支援を訴えたい」と話した。
新しい市民団体「政治変革のための市民連帯」の創立総会が1月20日、東京都内で行われた。同団体の主目的は2つ。第1に護憲派共同候補の擁立、支援。第2に小選挙区を廃止し中選挙区と比例代表制の実現だ。
具体的には、社民党・新社会党・共産党・民主党護憲派・無党派市民を結集させるための“接着剤”としての役割を担う。「薩長同盟を実現させた坂本竜馬という接着剤がなければ明治維新はなかった」という総会開始の挨拶に目的が明確に表れている。
これまで共通する目的で「市民の風」や「9条ネット」がつくられたが、「市民連帯は」これらの例に学び共闘しながら新しい運動を起こしていくという。
「市民連帯」の最大の特徴は、小選挙区二大政党制に真っ向から反対していることだろう。
創立総会当日には、東京都八王子市長選挙の橋本良仁候補(社民・共産生活者ネット)の応援、米空母艦載機部隊の移転を拒否して政府から“いじめ”を受けて辞職した井原勝介岩国市長選候補を支持する動議を決議。さっそく翌日に両名に指示を伝え、選挙運動の手伝いに入った。
当面会員を1万人を目指そうという意見も出された。 http://www.siminrentai.com/
ところで、注目の岩国市長選挙の情勢はどうなっているだろうか。
ここからは「週刊金曜日 2月8日号」の「金曜アンテナ」からの記事である。
日本の民主主義と地方自治の行方がかかった岩国市長選挙が3日、告示された。
米海軍艦載機移駐に「市民の安全が保障されない」と、国の圧力に屈せず容認を拒否している前市長の井原勝介候補は市内の公園で開かれた選挙戦出発式の第一声で「絶対勝たなければならない戦いだ。組織も動員力もないが、多くの市民が背後にいるのを信じて戦い抜く」と宣言した。
井原候補は、前衆議院議員の福田良彦候補を擁立した相手陣営などが数々の反井原攻撃をしていることについて「市民の不安を煽って、あきらめさせようとしている。なぜ正々堂々と論議しないのか」と批判。
移駐問題について「(相手陣営は)『現実的対応』などと述べているが、これは受け入れるというのと同じ。『カネが入る』とか『来るものは来るから』といった理由の容認論もあるが、市や子どもたちの未来を考えれば考えるほど、簡単に妥協することはできない」と強調し、あくまで国に話し合いに応ずるよう求めていく姿勢を示した。
さらに井原候補は、「9年前、市民が大事にされる岩国を作るために帰ってきた。市議会に予算を否決されて悔し涙にくれることもあったが、市民のおかげで素晴らしい市になりつつある。圧力や利権の古い政治を復活させないため、この選挙を試練と考えて皆さんと共に乗り越えたい」と集まった1,000人近い支援者に語りかけ、支援を訴えた。
一方、福田陣営は現在、商工会が先頭に立って土建業を中心に各企業を通じて選挙戦への動員をはかると共に、個人商店に至るまで徹底した集票の締め付けを実施。さらに、「岩国が第二の夕張になる」といった告示前からの主張を止めてていない。その一方で先回の市長選挙で実施された候補者同士の討論会には出席の意向を示さず、全国的に注目されている移駐問題にも口をつむぐなど、井原候補とは対照的に争点からの逃げに徹している。
また、前日の2日には、井原前市長を支えた市議の有志が主催する「岩国は負けない!」市民集会が市民会館大ホールで2,200人を集めて開かれた。「佐高 信」本誌発行人が司会をつとめ、評論家の「森田 実」氏、元外交官の「天木 直人」氏、井原前市長が対談する形式で進行。「今回の選挙は歴史的意味がある。もし卑劣なデマで相手候補が勝ったら、禍根を後世に残す」(森田氏)、「米国は大統領選挙を前に大きく変わろうとしており、この選挙を通じ市民が『米軍再編は間違っている』との意思を示せば、声は届く(天木氏)と、市民に井原候補支援を求める発言が相次いだ。
佐高氏は、大阪府の「橋下 徹」知事が岩国について「国の防衛政策に自治体は異議を挟むべきではない」などと発言した問題について触れ、「それほど国に従うというのなら、艦載機を大阪府が受け入れるべきだ」と、タレント知事の暴言を批判した。
今後の選挙戦の行方について井原陣営の関係者は、「2日の集会で市民が自発的にあれほど集まったことで弾みがついた。非常に厳しい情勢だが、相手陣営が商売の取引や地縁・血縁を利用して締め付けても限度があり、勝利の展望はある。引き続き、全国からの支援を訴えたい」と話した。