2回目のオリンピック開催に57年かかっていたのかーと改めて思いました。それが、予期せぬ感染症パンデミックのコロナ下での開催になろうとは…。今朝の朝日新聞一面の大見出しには、この東京五輪2020のテーマも書かれていません。「コロナ下の開幕 感染拡大傾向 乏しい祝祭感」の文字です。社会面には、競技場周辺での抗議のデモ隊が掲げる「オリンピックやめろ」の写真も。デモ隊は「密」になるのでは?人流を増やすことになっていないかー?とも、少々疑問に思いましたが…。
東京大会の理念の柱は「多様性と調和」だったと、編集委員稲垣氏の文章で思ったけれど、復興五輪と言っていたのはどうなったんだろー?。開会式で東北3県の子供たちが最終ランナーにトーチを運ぶ役割を担ったのがその意味だったのか。大坂なおみが最終ランナーとして聖火台に点火したのは、「多様性と調和」の象徴だったのかーとか。後で思うことが色々ありました。
昨夜の開会式は、全体の印象としては「地味」の一言です。コロナに苦悩するアスリートの姿が前面に出ていて、確かに祝祭感はなく過去のどの大会に対しても比べようもないものでした。それ故に、近年商業化したと言われているオリンピックの意義を問い直す東京大会になるのではないかと思われます。
今後の五輪のあり方を考える問題提起の「東京大会2020」です。開催してこそ、さまざまな問題が見えてきます。日本の遅れた人権意識も万人に見えてきたのでは?50年前から夫婦別姓を訴えてきても、今なお国会でもたついています。等等、考える機会になっていると思います。
とはいえ、オリンピックの主役は競技者たちです。それぞれに頑張ってほしい!!