「この世界の片隅に」を観てきました。先ず画面がが淡彩で、この前見た「君の名は」との大きな違いに「うん?」と。一瞬で「地味だなー」と。このところのNHK朝ドラで見る、昭和20年前後の物語みたいかーと。平日という事もあってか、観客もシニア層でした。でも、アニメ作品ですから、シニアも観るのかなーとも?
この作品は、何と言ってもすずの声優をしている女優のんさんが良いですねー。彼女のちょっとボーとしたようで、だけど実直で温もりを感じさせる雰囲気が、すずのセリフにぴったりで物語を深くリアルなものにしていました。
劇場を出てから、30歳前後の人と会話する機会があり、この映画の話をしました。今ダイエットをしていると言うその人は、「戦争の頃って、そんなに食べ物もなかったんですかー?」と。広島の原爆のことは知っていても、当時の日本人の暮らしがどうであったかは、全く想像できない様子でした。
時代に翻弄されて、予期せぬことに出会っても、人は不思議な縁で結ばれ支え合いながら生きているのだという事を、今を生きている若い人達にこそ見てもらいたい作品だと思いましたねー。