9月17日

2010-09-17 | Weblog
確か歴代最下位の視聴率で始まったのではなかったでしょうか?「ゲゲゲの女房」は。
それが、今や視聴率20%ですからねー。これこそがドラマではないですか?

始まりは、向井理くんの爽やかさでした。そして、貧乏生活を明るく前向きに、知恵と工夫と近所力で乗り越える温もりです。それは、今の暮らしが忘れてきている暮らし方です。

いよいよラストに向けてのこの頃は、松下さんの目と表情がいい。脇を固める大杉さんや竹下さんが凄い。
さらに、背景の小道具達がとてもいいのです。少しずつ調度品が上等になっていくし、かの時代を知るものには、プラスチックのハンガーや即席麺がチキンラーメンからカップラーメンに変わっていったり、調理場面でピーラーが使われるようになったりと、嘘がなく懐かしくもあります。

室内の調度類も照明の具合も、観る者を退屈させないTV画面に引き込む工夫が、手抜きなしにされているように思われます。だから、各人の科白が真実みを帯び生きてくるのではないでしょうか。
スタッフ一同が、真剣に丁寧に創っている番組だなーと感じさせられます。
ドタバタの番組が多い中で、近年にはなかった心に滲みる良い番組になっています。