OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

やっぱりカルメン・マキが好き

2013-09-12 15:22:30 | 日本のロック

ノイジー・ベイビー / カルメン・マキ (CBSソニー)

歌謡曲をやっていたカルメン・マキが何時からロックに染まったか?

それについては諸説ございましょうが、少なくとも昭和45(1970)年初夏に発売された掲載のシングル盤A面曲「ノイジー・ベイビー」は、その証左のひとつとなりましょうか、とにかくブッ飛んだ熱気と炸裂するロック魂がビシッとキマッた名唱にして名演の傑作と思っています。

それはイントロのギターフレーズとノリ、その破天荒なズレ方はサイケデリックロックを通過して、尚且つハードロックの核心に迫らんとする勢いに満ちていますし、当時は些かロック後進国であった日本の地で作られたという感慨には、今も震えてしまうほどっ!

さらに続くカルメン・マキの歌いっぷり、ふっ切れ方も尋常ではありません。

 あぁ~ぁ~、うる さいぃ~なぁ~~~
 だぁけぇ~どぉ~ 目をあけなぁ~いよっ!

いきなり、そう歌われてしまっては、後は一気呵成に惹き込まれても、責任の所在なんてものは不必要でしょう。

もう、なんだかんだと戯言を書いているのが恥ずかしくなるばかりで、皆様にはぜひとも聴いていただきたいと、強くお願いするのが精一杯なサイケおやじであります。

ちなみに作詞作曲、そして編曲までの全てを担当したのがハプニングス・フォーのクニ河内ですからねぇ~♪ レコーディングセッションのバックを演じたのも、そっち方面の人脈と思われますが、この本物のロックフィーリングは現在でも古びていないと確信するばかり!

カルメン・マキの芸歴を俯瞰しても、この前のシングル曲「東京はみなし児」がアンニュイな歌謡フォークであり、この次に出された「想い出にサヨナラ」のB面に入れられた「誰かおしえて」が、これまたジャジーなブルースロックになっているんですから、既に彼女のロック道は、誰にも止められない境地であったのでしょう。

ただし世間の風は冷たく、翌年にはブルース・クリエイションとの共作アルバムを作ったものの、一般的には売れるはずもなく、ロックシンガーのカルメン・マキが自己主張を確立させたのが昭和49(1974)年の「午前1時のスケッチ」であったとすれば、その遠回りは艱難辛苦!?

と同時に、一番ロックに燃える喜びを感じられるのは、サイケおやじだけではないと思います。

ということで、カルメン・マキの「ノイジー・ベイビー」は本当に最高ですよっ!

最近はかなり自分の中でバカヤローな出来事が仕事絡みで頻発しているんですが、そんな時は車の中で爆音再生する「ノイジー・ベイビー」に救われる事も度々でござんす♪♪~♪

全く好きな歌の力は偉大ですねぇ~♪

コメント (4)
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