OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

環ルナのグルーヴィー昭和元禄

2013-09-29 15:12:37 | 歌謡曲

ブーガルー・ダウン銀座 c/w 燃えろブーガルー / 環ルナ (クラウン)

なんとも昭和元禄なファッションでバッチリとキメた環ルナは、歌声もキュート♪♪~♪

しかも、そのちょっぴりアニメ声で歌ってくれるのが、当時の流行最前線だったソウルビートのブーガルーというのが、本日掲載のシングル盤A面曲「ブーガルー・ダウン銀座」であります。

いゃ~、なにしろこれが昭和43(1968)年夏の事ですからねぇ~♪

当然ながらB面さえもブーガルーど真ん中の「燃えろブーガルー」ってのは、如何にもイケイケというわけですが、結果的に両面とも大きなヒットにはなっていません。

ところが環ルナ本人は、サイケおやじと同世代の皆様であれば、一度は必ず耳にしているであろう声の有名な歌手なんですねぇ~~♪

実はテレビアニメの「アタックNo.1」「エースをねらえ!」「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」等々の主題歌や挿入歌を担当していた大杉久美子が、環ルナの後身であり、しかも杉美子と名乗って残した童謡関連の音源も夥しいと言われているのですからっ!?!

それだけ声質の個性や歌い回しのメリハリ、表現力に秀でたボーカリストであった証明と思います。

そこで肝心の掲載盤に収録の「ブーガルー・ダウン銀座」は作詞湯川れい子&作曲:井上忠也が書いた、これぞっ! 和製R&Bの歌謡曲的展開の典型であり、ライトタッチのラテンロックにソウルジャズを混ぜ込んだ、まさに「ブーガルー」という些か曖昧な音楽形態を納得させるに相応しい仕上がりであり、チープなオルガンにペラペラなエレキのリズムギター、弾みきったドラムスとベースのコラポレーションは、今も昔も快楽の泉♪♪~♪

そして当然ながら程好い力みとコブシを隠し味にした環ルナの憎めないアニメ声に寄り添うテナーサックスも良い感じ♪♪~♪

あぁ~~、これが昭和元禄の底力でありましたですねぇ~~♪

一方、B面に収められた「燃えろブーガルー」は作詞:たかたかし&作曲:井上忠也による、むしろA面よりもヒット性の強い下世話なビート歌謡で、特に昭和歌謡モードのコブシが活かされたメロディの妙がクセになりますよ♪♪~♪

極言すれば日活アクション映画のキャバレーシーンで白木マリあたりが踊るバックの歌と演奏でも、充分に通用する世界と思うばかりです。

ということで、この2曲の音源は復刻CDの定番として容易に聴くことが出来ますし、ちょい前には7吋のアナログ盤復刻もされたという現実は、そのまんま人気の証明でありますが、リアルタイムでヒットに至らなかったのは、この感じの歌や演奏が巷に溢れかえっていた所為なんでしょうか?

個人的にはリアルタイムで彼女の実演はもちろん、映像にも接したことが無いので、果たしてどのようなパフォーマンスを披露していたのか、大いに興味を刺激される存在のひとりが環ルナというわけです。

うむ、幻の眩しさよ!

コメント (6)
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