OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

チョコレートをあげたいヴィッキー

2013-09-16 15:28:41 | 歌謡曲

私の好きなチョコレート / ヴィッキー (フィリップス)

サイケおやじと同世代の音楽ファンならば、ヴィッキーは誰もが記憶に残している外タレアイドルでしょう。

何故かと言えば、「恋は水色 / L'Amour Est Blue」や「想い出に生きる / Apres Toi」等々の持ちネタヒットを当時の慣例として、きっちり日本語歌詞によるレコードを発売し、当然ながら昭和40年代は頻繁に来日しての活動もありましたからねぇ~~♪

やっぱり白人系スタアに弱い当時の日本の青少年にとっては、一説によると7カ国語を喋り、キュートな面立ちの彼女が、特に日本語で歌ってくれるという、そのサービス精神にイチコロだったというわけです。

そしてさらに凄いのは、完全に我国向けの歌謡曲までもレコーディングしていたことで、本日掲載のシングル盤は昭和43(1968)年に発売された、その典型的な1枚♪♪~♪

特に作詞:小園江圭子&作曲:高瀬たかしが書いたA面「私の好きなチョコレート」は当時流行のGS系歌謡ポップスを微妙に演歌寄りにした哀愁の名曲で、例えばリアルタイムの所謂「ひとりGSの女性歌手」が演じても、何らの違和感は無いでしょう。

しかしヴィッキーのバージョンが好ましいのは、上手過ぎる表現のカタコト!?

そのイントネーションやアクセントの正し方が、曲メロにあるコブシと絶妙に連動しているとでも申しましょうか、正直、クセになる節回しがたまりません♪♪~♪

ちなみに彼女は本来、ギリシャ生まれらしいんですが、フランス語の歌が一般的ですし、活動の本拠地はドイツやオランダ、そしてイタリアだったという、なかなか不思議な立ち位置のアイドルでありました。

まあ、そのあたりは現在のユーロ圏という括りが適用されて然るべきでしょうか。

ですから我国でも、なかなか物分かりの良い活動を繰り広げた事が、逆に強い印象を残しているポイントなのかもしれません。

そしてアイドルの時代を過ぎて以降は、残念ながら我国での活動は縮小されたものの、ドイツやギリシャをメインに歌の仕事は続けているようで、サイケおやじは1990年代初頭、ドイツで彼女が出演したテレビショウに接しています。

ということで、彼女は今でも潜在的な人気が世界に拡散していますので、往年のヒット曲は万遍無く纏められた復刻CDが出ています。

ただし、こうした日本独自の企画曲、あるいは同様に諸外国で制作された音源については、どうなんでしょうねぇ……。

特に我国の歌謡曲を日本語できっちり吹き込んだものでは、サイケおやじが知る限りでも他に「待ちくたびれた日曜日」、「時の流れのように」、「夜霧のなかで」等々がありますから!?

もしかしたら既に纏められているかもしれませんねぇ~。

それほどヴィッキーにはイヤミない魅力があるというわけです。

機会があれば、チョコレートでも食べながら、お楽しみ下さいませ♪

コメント (2)
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