OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

幸せはそれだけで幸せ

2013-09-15 15:17:14 | 日本のロック

それだけの幸せ / ミッキー・カーチス (ヴァーティゴ / 日本フォノグラム)

今週から老人週間、そして明日は敬老日ということで、今やすっかり初老となったサイケおやじも、自分の生き様を考えたりします。

う~ん、男にとっての理想の老人は?

という自問に自答すれば、不遜にもミッキー・カーチスのようになれたらなぁ~。

ご存じのとおり、ミッキー・カーチスは我国のロック創成期からロカビリー三人男のひとりとして活躍し、同時に俳優でもあり、音楽プロデューサーとしても偉大な功績を残しているわけですが、趣味人としても多方面に多彩な楽しみを披露してきました。

例えば落語をやったり、バイクショップを開業したり等々は、その延長にあったことだと思いますが、楽しくなければ意味が無いと言わんばかりの行動には、心底羨ましさを覚えてしまいます。

もちろん粋人であり、司会者としては「ザ・ヒットパレード」等々での洒脱や様々な恋愛浮名の数々も忘れられませんし、当然ながら出自に関連した不条理な苦労だって、こちらが知る以上のものがあるはずです。

しかし、それがサイケおやじには常にすっきりと感じられるわけです。

さて、そこで本日掲載したのは、ミッキー・カーチスが昭和47(1972)年に出したアルバム「耳」からカットされたシングル盤なんですが、このジャケ写に登場している本人の屈託の無い佇まい!

ある意味で、男は常にそうありたいっ!

という羨望が体現されていると思うのはサイケおやじだけでしょうか?

また、当然ながら収められている歌と演奏は、如何にも制作当時の洋楽流行最先端であったウエストコースト&カントリーロックの日本的解釈であって、既に歌謡フォークとは似て非なる世界が提供されています。

特にA面の「それだけの幸せ」は、ピアノと力強いドラムスをサウンドの要として、程好く蠢くベースも良い感じのスワンプポップスであり、間奏のギターソロがジャジー&ブリティッシュというあたりはニクイほど♪♪~♪

ちなみに演奏パートには大野克夫(key)、細野晴臣(b) 等々の多士済々が、なかなか自由度の高いプレイを聞かせてくれるのも高得点♪♪~♪

しかし絶対的な主役はミッキー・カーチスの自然体のボーカルなんですよねぇ~~♪

この気負わない感じは、サイケおやじの理想とする老成でもあり、常に若さに寄り添う心意気みたいな、ちょっと上手く言えませんが、憧れのカッコ良さと強く思う次第です。

もちろん山上路夫の作詞とミッキー・カーチス本人の作曲が、最高の相性を示している事は言うまでないでしょう。

それだけの幸せを大切する素敵な人生は、サイケおやじの理想です。

ということで、実は昨日のおやじバンド老人施設慰問ライプでは、往年のポップスカパーで日本語バージョンの「ルイジアナ・ママ」とか「ダイアナ」、さらには「シェリー」等々を軽くやったところ、リアルタイムでは若さバリバリであった人生の先輩諸氏にもウケが良く、ちょいとこちらが勇気づけられましたですねぇ~♪

思わずミッキー・カーチスへの憧れ症候群を吐露したのも、そんな影響からなんですが、願わくはサイケおやじが老人施設で慰問を受ける時、ハードロック大会であったら天寿も全う出来るんじゃ~ないか!?

そんな身の程知らずの想いを抱いているのでした。

コメント
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