２億円の使い道

　いやー。ここまで来ると、金農が近いだけでなんか自慢したくなります。
　大会前は合宿中だったので、声を掛けることが出来ませんでした。地区大会で優勝して秋田県庁に報告に行った日に、キャプテンの佐々木大夢（ひろむ）君に会いました。「県庁に挨拶に行って来たんだな」「はいっ」明るく返事を返してくれます。

　羽鳥アナと金村氏のモーニングショー見ました。寄付金の２億円は、きっちりチェックしますよ。一応会計報告はもらえるから。
　目的外使用は原則できません。私も学校事務の端くれですから分かります。１個千円する試合球。消耗品はいくらあっても足りない。合宿所のボイラーが壊れていて、銭湯へ行っていた。３０～４０万、出しましょう。合宿所があることに驚いていましたが、県立学校にはセミナーハウスと言うのがあります。本来はクラス合宿が目的なので、４８人泊まれます。

　２階建ての部室がボロい。建て替えも可能だと思います。その前に見積もりが出た段階で、設計書を県に示して許可を取ります。建物は県に所管換えになって、財産台帳で国へ報告されます。
　外野に人工芝。６,０００万。すごいですね。ここら辺では見たことがありません。ナイター設備。１億円。電気料金を県費で払うので、メーターが一緒だと困るかも。でも、見てみたい。

　金足は秋田市の北のはずれ。昔は南秋（なんしゅう）と言って、吉田君の潟上市と一緒だった。１８歳は、立派なおとな。市民栄誉賞、大賛成。

　ｐｓ.　報道の早とちりだったそうな。

まだまだ続く、金農フィーバー。

　３５度を超える猛暑の中、わたくしを行く気にさせたのは、金農を称えたいと思う気持ちと地元のために、もう一回開いてくれる学校側の配慮なのでしょう。

　ただ私、短パンのまま出掛けたので、日なたに出ると足が、熱線を浴びて焼けるようなので、なるべく木陰に隠れていました。

　生徒はアスファルトに直に座らされ、気の毒でした。でも一人も脱落する人は見なかった。すげえな、みんな。

　校長の話は誰も聞いていないだろう。しかし２１日現在で１億９千万と言った時には、「うおーっ」驚きの声と共に一斉に拍手が。９００万じゃなくて９千万？思わず隣に確認した。

　若い頃、全身を見られた銭湯のとよこさんも、民生委員の大野さんも。しかし良く来たね。もうお祭りだもんね。こうなると。

　カメラの数も多かった。中央からも来ていて、ミヤネ屋のテレビに自分の姿があった。

　ニュースこまちの坂本愛ちゃんが、ユニフォームを来て精力的に動いていた。すごい、この暑さにも笑顔がはじけてる。イケメンの１番バッター菅原天空（たく）君に突っ込まれたそうだ。「そのユニフォーム、どこで手に入れたんですか」「ＯＢから」

　応援団のエールのあと、校歌斉唱。ひと際高く、大声で歌う声が聞こえて振り向くとカメラも追っかける。地元応援団長、柔道着姿でスタンドの最前列に陣取る藤原商店の正三さんだった。うらやましい。歌詞を完璧覚えている。歌詞カードを見たら、オレも歌えるほど聞いたのに、この名曲を一緒に歌いたかった。

金足農業、帰郷報告会８／２２

　甲子園が終わっても、テレビ等で取り上げてもらい感謝です。もう鼻水が止まりません。ミネラルを補給しないと・・。

　選手はすべて秋田県内中学出身と報道しているけど、違います。

　もっと狭いです。ほんの秋田市と隣の潟上市、井川町。この三つです。学区で言っても中央地区のそのまた一部に集中しているんです。

　午後のテレビで秋田空港からバスで向かうのを確認して３０分後に学校へ行きました。びっくりしました。こんなに人が居るの。学校前の踏切は交通整理の警官が出て、みんなうちの方向へやって来ます。

　帰りは気の毒でした。この踏切は両方から一度に車は渡れません。慣習上、片方が待ってくれます。それが両方行こうとするから、真ん中で立ち往生。もし列車が来たらアウトです。

　この日は簡素なセレモニーで終わりました。吉田君のスピーチで終了です。あとは報道関係者だけの囲み取材です。

　と吉田君が下がると同時ぐらいに、お母さんと小さい女の子がススと近寄ります。なにか渡しました。

　それはマスコット人形のようなキャラクターグッズのような紫色をしたなにかです。これが唯一、式典の中の印象に残るハプニングでした。

感動の余韻・・。

 

 

 

 

ｐｓ.　ＢＡＳＥＢＡＬＬ　ＧＥＥＫＳというサイトで、吉田君のホップする球の正体を図を交えて解説しているので、余韻に浸るしあわせを噛み締めましょう。

　吉田投手のホップ成分はプロ以上

金農・吉田の、リップサービスに見るクレバーさ。

　ニュースウォッチ９は、しょっぱな金農特集だった。その中で驚いたのは、吉田君のインタビューに対する予想外の答えだった。

　犠牲バントで２塁にランナーを進めて

　「送りバントの場面でも、全力疾走で走ったのが印象的だったんですけれども・・あの場面っていうのは、いつもやっているプレーなんですか」という質問に、金農の全力野球なんで、いつもどおりです・・と答えるんだろうなと思った。

　したら「いや、いつも以上に全力で走りました」

　「もう１点取れれば、凄いおっきい場面だったので・・結構弱めのバントだったので、セーフになれると思って全力で走りました」
　あといつだったか忘れたけど、ここまで活躍出来る原因は何ですかと言う風な質問に、多分雪の上での極限の走り込みとか言うのかと思ったら、名だたる甲子園のライバル校の名を上げ、彼らを持ち上げるところとか。

　質問者を感心させるスピーチに長けていると感じる。きっと頭がいいんだと思う。気は早いが、ゆくゆくはプロで活躍して、引退後も名を遺す指導者になって・・なーんてな。
　データ解析の専門家が、まだ決勝前なので具体的な数値は明かせないが、と断りながら、高校生離れしているという。

　ホップする球の、回転数がどれくらいなのか。プロ並みなのか、それ以上なのか、ＭＬＢのスタットキャストでも上位に入るのか。
　終わっても楽しみが尽きない、なんとも玉手箱のような人間が、近くに居たもんだ。

　今、私の趣味は、金農に関する報道を集めることだ。スポーツ雑誌はもとより、ネット上での各新聞の評価、秋田～大阪間の臨時応援便、号外、視聴率。
　何しろ１０３年前は、テレビもネットも無かったからニ～。前代未聞のフィーバーが起こっている。それは秋田県に限らない。これは歴史に残るほどのことだからね。