行って「センチメンタルの青い旗」を購入する事。
山海堂はテキヤの出発点でもあり、場所がいいせいか
町の本屋としては、人が入っていた。
能因法師によって、既に全国区になっていた。ほぼ千年前。
能因を慕って、西行が。西行を慕って、芭蕉が訪れた。
今、きさかた、と言ってもせいぜい「ぞうがた?」と言われる
のがオチだ。そしてオレは、池田修三を追って、象潟へ来た。
おねだりしたら、セロテープごと、頂いた。シリーズ2枚そろったぞ。
1位だ。ほかに、版画を飾ってある店を探す。
池田さんは、最低8版は重ねるという。この情熱。
象潟郷土資料館には250点収蔵されている。
自作のリストが発見されたそうだから、
もっと多いに違いない。
何のために、世界中の作家が全精力を注いで、作品に向かうのか。
その意味。その答えを池田修三という人はこの象潟で、
体現していた、と異郷の編者、藤本智士さんは、最大の賛辞を
惜しまない。