県内2か所めの井戸。福米沢油田。
ほとんど牧歌的と言える、小高い丘に
この町は、私も好きでした。水郷のまち、と言えるほど
道路沿いに水路が一緒に流れ、美しい光景が
続いていました。ところが、今日行って初めてそれが
消えていることに、気が付きました。
側溝とコンクリートのふたで、完全におおわれて
見る影もありません。センスのない町なのか
お年寄りに優しい町なのか、よく分かりません。
少しでも、元気になる話題をと、思ったのですが
これで景気良くなる、わけないか。
行って「センチメンタルの青い旗」を購入する事。
山海堂はテキヤの出発点でもあり、場所がいいせいか
町の本屋としては、人が入っていた。
能因法師によって、既に全国区になっていた。ほぼ千年前。
能因を慕って、西行が。西行を慕って、芭蕉が訪れた。
今、きさかた、と言ってもせいぜい「ぞうがた?」と言われる
のがオチだ。そしてオレは、池田修三を追って、象潟へ来た。
おねだりしたら、セロテープごと、頂いた。シリーズ2枚そろったぞ。
1位だ。ほかに、版画を飾ってある店を探す。
池田さんは、最低8版は重ねるという。この情熱。
象潟郷土資料館には250点収蔵されている。
自作のリストが発見されたそうだから、
もっと多いに違いない。
何のために、世界中の作家が全精力を注いで、作品に向かうのか。
その意味。その答えを池田修三という人はこの象潟で、
体現していた、と異郷の編者、藤本智士さんは、最大の賛辞を
惜しまない。