この時期、町内会費と一緒に赤十字の寄付金集めの
仕事がある。これは町内会の仕事か?
趣旨に賛同できたら、ボランティアで集めてもいいが、
正確には「赤十字社資申込書」となっている。
昔話だが、各家の玄関に、表札より立派な社員証が
掲げられていた。カラーだからね。
赤十字に不信感を持つ人間は、ほかの寄付金なんて
詐欺と一緒だろう。赤い羽根、緑の羽根。
羽根の色が変わったら、いいってもんじゃなかろう、
なんてね。
3年前の3月、飲み会を自粛して、歓送迎会の
積立金を、寄付に回した。
早々に送別会を行った職場は、バツが悪かったに違いない。
新聞に、団体の名称と金額が載るからだ。
まるで、金額を競うように、負けずにドンと寄付した。
100人近い職場なら、二ケタの後半は当たり前だった。
あの莫大な金はどうなったのかと、日本赤十字社の
決算報告を見る。ケタが大きすぎて数えられない。
市町村の広報に載る、円グラフと一緒で、
イメージが湧かない。必要経費も当然あろうが、
被災者の、赤十字に対する、感謝の言葉を
聴いた、見た、記憶は残念ながらない。
そもそも、この成熟した国家に個人の応援は
必要なのか。国がやるべき仕事じゃ、ないのか。
なぞは、深まるばかりだ。
博物館より遠いので、散歩気分で出かけた。
この藤棚のフジは、八重の珍しさで、おばちゃん連中に
人気がある。天気がいいと、怒りも長続きしない。
藤のもと、キジも飛び出す、陽気かな。