男のカルピス

　私は睡眠がヘタです。体温の調節が出来なくて、気持ち悪くて目を覚まします。髪を洗って、半乾きのせいもあったかも知れません。誰かと大違いだな。情けない。

　きっと寝ている間は、細胞に命令が出来ないから、体調が悪いんだと思います。

　老人には目的がありません。生きている動機が無いんですね。きっと。

　だから細胞も無気力になる。「あれ、しなくちゃ。これ、しなくちゃ」って言う強迫観念が無いからです。

　だから午前３時。思い切って太陽より早く起きました。体に指令を下すためです。人間、目的があったら、シャキッとするはず。

　カメラを持って、自転車で出掛けました。よりどり、花が咲いていました。

　栗の花。見た事ありますか。だらしないくらい大袈裟な花は、栗の花です。

　これが一斉に咲いた県南の旧西木村、西明寺付近を通ったことがあります。

　むせぶようなかほりが、鼻をつきました。それは男性しか生産出来ない、カルピスのかほり。に、似ていると言われます。その通りだと思います。広い空の下で青姦している気分です。した事ありませんが。

　本日の教訓。細胞に命令を下したら、ちゃんと動けた。

　まだ、こっ。子供を。作れるかも知れない。