松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

メダルのメタルの原材料

2021-07-30 09:32:11 | 日記・エッセイ・コラム
 今回のオリンピックメダルは、市場価値でいうと5万円ほどらしい。これは大阪の造幣局で製造されているが、実際に都市鉱山から作られたかどうか、その後のニュースを聞いていなかった。
 そしたらNHKによると、小型家電などから集めた「メダルプロジェクト」によって金が32kg、銀が3,500kg、銅が2,200kg確保できたそうだ。

 いつの五輪だったか忘れたけど、ガラス製みたいなメダルもあったから、丸々本物で作るとは予想外だった。純度は知らないが、銅メダルと銀メダルは混じり気なしの純正。金メダルは、銀に金メッキを施したものだそうだ。

 集めたリサイクル品を、どこで精錬して、金属に変えたのか。非常に気になる。秋田の感覚で言うと、これが出来る業者は、小坂精錬(株)ぐらいしか浮かばない。

 実際このプロジェクトに参加した業者の名前には、DOWAホールディングスとか三菱マテリアルが出て来る。どっちも秋田にゆかりの名前だ。DOWAホールディングスの前身は「同和鉱業」だ。今でも傘下に「秋田精練」と「小坂精練」を抱えている。そのうち小坂精練は、金、銀、銅、亜鉛、錫が専門だから、その可能性は高い。秋田のテレビには、金のインゴットが出て来る様子を映した映像がたまに流れる。

 日本の選鉱技術は、黒鉱が産出したおかげで世界一になった。その技術はレアメタルの今も生きている。
 
 表彰式をあまり見ないからか、この種の話題は聞かない。もうちょっと、取り上げて欲しい。

 それと「KIMONOプロジェクト」知ってますか。213の国と地域をそれぞれ表現した、色彩鮮やかで国の特色を出した「着物」と「帯」を制作し、平和のメッセージを伝える素晴らしい企画が、開会式で発表できなかった。トラブルの原因は良く知らないが、全く残念としか言いようがない。これを持って「宝の持ち腐れ」といふ。


 いつか、陽の目を見ることがあれば、その素晴らしさに感動してもらえるのになあ。一体だれが頑固で、裏切り者なんだ。誰か、教えてくれ。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする