大谷・菊池以来の怪物、秋田から現る。

　夜遅く玄関でゴソゴソしていると、妻が「何してるの」と標準語で聞く。オレはネイティブで答えた。「と、あげでらっきゃ　か、はてきた」
　妻は理解したようだ。持っていた蚊取り線香に気が付いたんだろう。
　自分の言葉が空間を伝わって耳に入った時、なんていい響きなんだろう、中東のモスクの前辺りでしゃべったら、返事が返ってきそうだ。と思った。この抑揚が、完璧に出来る人には、分かるだろう。実は方言は、御所の方から伝わった由緒ある言葉が多い。古典で習った「うたて　おぼゆれ」が今でも頭に残っている。

　大相撲は一旦置いといてっと。今日から秋田では甲子園予選が始まりました。　「東北にまた怪物右腕現る」みたいな見出しに、まさかと思いながら開いたら、出ました。秋田・明桜高校の風間君です。そうか、やっぱり全国レベルかあっ。
　最速１５３ｋを、春の練習試合で計測した彼は山梨県出身の寄宿舎生活。もっともこの学校は県外がほとんど。地元出身はレギュラー以外に３人だけ。あの吉田輝星と決勝を争ったライバル校です。

　スカウトからは「高校生で５本の指」「高校ビッグ３」そして「ドラフト１位」とも言われる逸材。
　風間球打（きゅうた）君は４人兄弟で、皆「球」の字が付く。野球以外でも運動能力が高く、サッカーが大好きで、サッカー部顧問も舌を巻くほど。体育の授業のダンスでもセンスを発揮する。

　明桜はシードなので１１日から登場するが、「こまちブロック」に入ったため、こまち球場は全試合テレビ中継がある。万が一、放映時間を過ぎても今回はネット中継があるので、見逃すことはない。
　最初の試合、能代松陽対秋田工業が時間切れになったので、スマホで見た。したらスマホがだんだん熱くなってきてあせった。お前が熱くなる必要は無いよ。下がったから一安心。充電した直後だったからかな。


　エース一人で勝ち抜くのは困難を極めるが、もう二人ほど実績を積むピッチャーがいる。なんとか予選を突破して、甲子園で華々しいデビューを飾って欲しいと思う。