太川陽介と蛭子能収の最後のバス旅が、福島から由利本荘だったので。
2週にわたって見ていたら、結局本荘に到着できなかった。
その敗因はもちろん旅の頭脳太川陽介にある。冬道を何時間も歩いて、ようやく最上川船下りの終点清川まで来て、狩川のお肉屋さんで聞き込み。
ここで太川が余目にこだわったのが敗因。酒田を目の前にして、余目しか見えなかった。肉屋の美人姉妹が「鶴岡には(バスが)出ているんですけどね」と言った時が、最大のチャンスだった。
この三角形の、真っ直ぐの方でなくて、一度曲がった先に、解決法があったのだ。心に余裕があれば、迂回する方法にたどり着いたのだ。良く取り上げられる鶴岡と酒田、二つの街の黄金ルートに、気が付かなかったのだ。余目は悪いが、そんなに開けた場所じゃない。
これは思考回路にも言えることだ。目の前の目的に、最短で行けるとは限らない。むしろ戻って横から攻めた方が、解決する近道だったりする。
この三角形は、黄金の思考ルートなのだ。