松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

天下の奇祭「牛乗り・くも舞い」

2016-07-08 16:55:21 | 日記・エッセイ・コラム

 意外と歩みの速い牛に乗ったスサノオノミコトが、

 天王地区から船越水道に差し掛かると、それと呼応して船越地区から

「山太鼓」を先頭に、神輿が到着します。

 同時に軽トラに乗った稚児行列も行進してまいります。

 八郎潟残存湖と日本海を結ぶ船越水道に掛かる橋の、私が選択した撮影場所は、正解だったのでしょうか。私の前で行列はピタリと足を止め、な、なんと、神主と太鼓のど真ん中に。

 かろうじて「くも舞い」が覗ける場所に、収まりました。神主さんが動くもんで、撮影がままなりません。うはー、神様に邪魔されたあー。

 対岸では「牛乗り」の牛が、歩みを止め、全員、舟の上で繰り広げられる何かを注視します。

 前日の大波は小波に代わり、やや強い風はありますが舟は安定しています。

 船上と橋の上の「山太鼓」が間断なく鳴り響く中、赤い装束の「くも」が2本の綱の上で「でんぐり返り」を披露します。

 これは「ヤマタノオロチ」を象徴しているそうです。スサノオに斬りつけられ、苦しむ姿だとも言います。

 それを見届けたスサノオは、「牛乗り巡幸」を再開し、酒部屋へ戻るわけですが、私は水道を渡る浜風の寒さに耐えかね、車を暖房掛けながら20分で帰ってきました。37度の暑さもつらいでしょうが、19度の浜風は身に沁みました。すぐに風呂を焚いて、あったまりました。

 去年もそうでしたが、予定の時間を30分以上遅れて、スサノオは現れます。良く考えると、時間通り粛々と進む祭りより、まだかまだかと待つ、期待感を煽るのも、また一興。

 予定表には、「牛の状態により、神事執行時刻は、ずれることがあります」と文言がありましたっけ。

コメント
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