松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

玉置浩二、人生で一番高い所。

2015-05-17 19:05:13 | 日記・エッセイ・コラム

 SONGSで知ったのだが、玉置さんは今、オーケストラと組んで、公演して回っているらしい。玉置浩二が見つけた最高の到達点は、オーケストラとのセッションだった。ナレーション曰く「その歌声は、かつてない高みに到達し、圧倒的な迫力で全国のコンサートホールを熱狂させています。」

 1曲目にいきなり最大のヒット曲「田園」を持ってきます。畳みかける玉置の歌声に、オーケストラの弦楽器が付いて行きます。忙しそうです。でもこのくらいのテンポのクラシックもあることだし、何ら問題ないのでしょう。問題は玉置の方にありました。出だしで、入りずらそうです。リズム楽器のない管弦楽では、歌いだしのタイミングが分かりづらいそうです。しかも指揮者の棒振りの意味も分からないとか。そこは天性のミュージシャン。2回目には、うまく入ります。

 2曲目「恋の予感」。管弦楽は人間の声と重なる周波数が少ないのか、ボーカルが非常にクリアに聞こえます。持ち前のジャズな心を総動員して、メリハリのある、情熱たっぷりの曲に仕上げます。しかし安全地帯と全く違うバックでも、彼の曲が生きてくるなんて、思いもしませんでした。むしろ歌の魅力が、彼ののどによって生まれかわったようです。玉置のボーカルの魅力を感じているのは、指揮者である大友直人氏も同じです。彼にとって、ボーカリスト玉置浩二の魅力は衝撃的なものでした。「何と言っても、当ったり前なんだけど、音程がいいっていう、ね、これは生まれ持った才能と、やっぱりトレーニング、日頃からの賜物だと思います。短い5分ぐらいの曲の中にドラマをね、歌として作り上げられる、音楽作りが素晴らしいと思ってね。私にもとても勉強になります。」

 3曲目は10分のバラードによる組曲。サーチライト・Mr.LONELY・メロディ。リズム楽器がないために、ひとつの小節から、解き放たれた、玉置の詩は、まったく新しい表現を可能にする。それだけのロックでジャズな(タモリの言うところの)魂がある。4曲目「悲しみにさよなら」女癖に関しては、行ったり戻ったりの玉置が、歌に関しては進歩し続ける。56才にして、ついに見つけた「ライフワーク」。全く、大した男です。

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多部未華子は、いいね。

2015-05-17 07:05:43 | 日記・エッセイ・コラム

 見るとはなしに、ボーッと「ドS刑事」を眺めていて、多部未華子の変身ぶりに驚いた。

 にらみを利かした顔も似合うし、高圧的な態度も見ていて気分がいい。関ジャニの大倉忠義の、アゴで使われる姿が可愛い。張りのある大きな声が良く出ている。その気性と、おかっぱ頭が良く似合う。おかっぱとボブスタイルの違いが分からないが、多分日本語と外来語の違いだと思う。ストーリーやドラマの出来は、どうでもいいが、彼女を見ているだけで楽しめる。

 「君に届け」は2010年の映画で、私のコレクションになっている。ふわっとしたムードあふれる映画で、桜の下で出会う場面が印象的だ。陰気で長い黒髪の通称「貞子」が一目ぼれした相手が三浦春馬で、顔はいいしスポーツは出来る。クラスを引っ張っていく存在だ。なぜか引っ込み思案の貞子を三浦春馬がいちいち気に掛けてくれる。

 この時、多部未華子は21歳で、今は26歳。年の割に幼い感じは残るが、そこが多部のいい所なんだろう。今のところ、期待を裏切る活躍ぶりだ。正反対の役を、印象に残るほど演じて見せる多部は、役者として、いいものを持っているのだと思う。

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