岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

バックスへ

2012年05月23日 | ラグビーの基本
バックスは、日頃から、走る時には全力で(トップで)と指導されていることが多いので、どうしてもボールを受け取る時も、ボールを受け取ってからも、まずは全力で走ろうとします。
※とにかくトップで走らないと、コーチに怒られるし・・・

このためボールをはじきやすくなることはもちろんですが、単調な動きになって、相手ディフェンスに簡単にスピードやコースをあわされ、タックルの目標にもなりやすくなります。
※走りきれるだけのスピードやパワーがあればいいのですが、なかなかそうはいきません。

大切なのは、「これ以上トップで走れません」というギリギリのスピードでただ走るのではなく、少しスピードを落とし余力を持って走り、相手がそれに合わせてタックルに来た瞬間に、一気にスピード全開して加速したり、一気にコースを変える、こういった走り方も大切です。

つまり、スピードを加減することで自分の足にパワーをためることができ、本当に相手を抜かなければならない勝負の一瞬に、そのパワーを爆発させる。
これは非常に大切なことであり、このようなスピードに関するスキルは、ジュニア段階でも是非身に付けておく必要があります。

もう一つバックスに言えることは、いろいろな状況の下で一人一人のプレーヤーが十分に判断しながらプレーするということです。

フォワードとバックスの違いを一言で言えば「密着度」です。フォワードがスクラムやラック、モールなど「密着」したプレーが多いのに対して、バックスは横の動きや、ランやパスで相手を抜く勝負を多いことから、お互いが少し離れています。

そのようはバックスは、試合が終わった後には、体だけでなく、頭を使い過ぎて疲れているくらいでなければならないと思います。

バックスが最も満足を感じるべき時は、自分がボールを手に毎回正しい判断をしてプレーしたと言える時であり、特にバックスのアタックは、個々の選手の判断によるところが大きいので、練習でも、身体をきたえると同時に頭を使うことも必要です。

常に「相手のことを考えプレーする」ことが大切で、自分がどうアタックすれば相手がディフェンスしにくいか、あるいはディフェンスが迷うか、考えてプレーすることが大切です。
さらに、ディフェンスの際には、どうタックルすればアタックがいやがるか等、試合も練習も常に頭を使うことが大切です。