日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

異性学その9

2007-07-08 20:14:02 | Weblog
(再掲)
 一生の間、女性は500個程の卵を卵巣から排出するが、元々、卵細胞は、そのままでは、女性になる様に作られている。しかし、XYの組み合わせになった場合、性染色体のY染色体の短腕の先端近くにあるSRY(Y染色体上の性決定領域:sex-determining region of Y )により、男性になり(男は、女から作られている)、それにより、母体内でXXの組み合わせで出来たものよりも多量に男性ホルモンを浴びることになり、生まれる前から既に将来の男女の脳の差の原因が作られていることになる。

 マダラミズカキヤドクカエルは、オスが子どもを背負い、子守をしながら子育てをする。タツノオトシゴは、メスがオスの育児嚢に産卵して、オスは、代理出産って感じでもないが、お腹を痛めて出産する。チョウチンアンコウのオスは、繁殖でしか役に立たず、自分の力で生きることが全く出来ず、メスの体にくっついて、メスの血を吸ってやっと生きている。

 オスは、本来、どうあるべきなのだろうか?動物では、交尾の決定権の多くは、オスではなくて、メスにある。オスは、メスの機嫌を取る為に、人間以上に?大変な様である。

 カワセミは、取った魚のえらが引っかからない様にと、頭からメスに渡す程の気の配りを込めてのプレゼントをする。クサムラツカツクリのオスは、生まれて来る子どもの為に、巨大なベビーベッドを作ってから、メスを誘う。ギフチョウのオスは、他のオスに横取りされない様にと、交尾の後にメスの生殖器に蓋をしてしまう(交尾栓)。トンボのオスは、自分が交尾する時に、前に交尾したオスの精子をかき出してしまう。ライオンのオスは、交尾の為に、前のオスの子どもを殺す(メスが、子育てをしていると、発情しないので)。カマキリやクモでは、交尾の最中に食べられることが多い(正に、命掛け)。人間以外の動物では、メスは、交尾するオスがより大きくより強いと、丈夫な子どもを生むことが出来ることを本能的に知っている様である。

 ミジンコは、メスがメスを生み、環境が悪くなると数が少なくなるので、メスはオスを作り、数をより多くしようとする。繁殖の方法が、クローンばかりの無性生殖だと、環境の変化に適応できなくなり、絶滅する傾向にあるのに、有性生殖により、遺伝子そのものに変化が起きて、より適応能力が出来る生物になるらしい(そんな感じで、例えエイズや強烈なインフルエンザが流行っても、年限が経てば、適応できるヒトになるらしい)。

 アメリカの女性には、結婚を避けるキャリアーウーマンがいる。何でも、男は暴力を振るい、エイズを持っている恐れがあり、女性の自由を束縛するからとの理由で、結婚しようとしない。自分の専門的な仕事を続けたいとの要求もあって、もしも、子どもが生みたいとなると、精子バンクに行って好みの精子をもらい、生まれればベビーシッターに子育てをしてもらっている。つまり、男は、ニワトリのオスみたいな存在になっている。

 そうでなくても、今の日本では、亭主元気で留守がいいって感じで、男性の存在感が次第に小さくなっているのに・・・。


教訓9:世の男性諸君、オスが無意味な存在と思われない様に、男らしく生きよう。


  あるアドバイス9:ヒトの世界は、動物とはいささか違っている。男の子は、年上の男を見て(その多くは、父親)、将来の男のイメ一ジを作る。どんなに立派な母親でも、父親の代わりになることは出来ない。母親が父親の悪口を言うと、息子は自信をなくしてしまう。
 いつも、夜になると飲みに出る亭主がいた。しかし、賢い奥さんは、「お父さんは仕事で・・・」とずっと言い続け、息子もそれを信じていた。で、その後本当のことを知ったが、息子は、立派な父親をイメ一ジしてきたことで立派に育った。イスラム社会に行くと、如何に息子が父親を尊敬しているかを知る。アラ一の次に偉いと思っている感じである。日本では、戦後、陰膳と言う言葉が消えてしまった。その意味も知らない子どもも、今では多くなっている。
 アメリカ・インディアンの歌には、次の内容がある、「お父さんは高い山に登り、あなたの子をかかげ、世界は広く、やることがいっぱいあるということを、見せなさい」と。


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147万人

2007-07-08 13:29:07 | Weblog
 7月7日の読売新聞によれば、100万ドル(約1億2300万円)以上の金融資産を持つ日本国内の「富裕層」が、昨年1年間で5・1%増加し、147万人となったことが、米証券大手のメリルリンチなどが実施した調査でわかった。
 増加率は、前年(4・7%)を上回った。富裕層は企業経営者が多いとみられ、同社は「戦後最大の景気拡大が続き、ビジネス環境が好転したことが要因ではないか」と分析している。
 世界全体の富裕層は、新興国の急成長を背景に8・3%増えて950万人に達した。日本の富裕層はこのうち15・5%を占め、米国に次いで世界2位となっている。

 本当にそんなに多いのかと疑う。実際に貯金している金額がそうであっても、借金やロ一ンを沢山抱えている人も多くて、実際には、差し引きすれば、かなりそれを下回ると思うのだが、誰か正確に分析している人、いませんか?
 相続してその資産が50億円程あって(殆どが不動産)、それの税金対策で頭を悩ましていた人、現に知っている。いつもお金のことで頭が一杯みたいで、気の毒に思っていた。普通にしていても、周りの人から、あんなにお金があるのにケチって感じにも思われている感じになっていたが・・・。

 お金持ちって、お金がなくてもお金に縛られない人。お金があっても、お金に縛られている人は、本当のお金持ちではないらしい。あるおばあさんに大金があって、それをあの世に持っていけないので、かといって、他人にあげる気はない、それが気になって夜も眠れないで不眠で悩んでいた人がいたとか。
 あるたばこ屋のおばあさんが亡くなって、おばあさんがいつも座っていた畳の下から、ウン千万円が出て来たとか。ずっと、年金など貯めていたみたいですね。
 ある家のおばあさんが、天井の上に大金がある素振りをいつも見せ、身内もそうだと思っていた。で、そのおばあさん、生前にとても傍にいる家族から大切に扱われた。で、亡くなって、皆が初めて天井裏をしっかりと調べた。わずか、数万しか残っていなかった。
 老人施設でお世話になっている人が亡くなった。で、そのお年寄りに貯金が25万円あった。亡くなってから、今まで顔も殆ど見せなかった身内と名乗る者が4人来て、そのお金の取り分で延々ともめている。
 お金にまつわる話は多い。たかがお金、されどお金かな・・・?!

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為になるかも知れない本(その142)

2007-07-08 10:06:55 | Weblog
○昭和52年8月10日(水)晴。
 新生児の剖検をした。回腸末端がが盲端に終わって拡張して壊死になり、80mlの血液がそこに入っていた。親もそれで納得してくれたと思う。疲れたがとても勉強になった。
○昭和52年8月11日(木)雨。
 元気な梶原先生の血圧が上が200以上、下が100以上もあって早引きした(部長は、この20年間、私用で休んだことがなかった)。自分も夏カゼを引いて苦しかった。
 午後から心臓外来があった。髄膜炎の子どもを退院させた。お米をもらってしまった。亡くなった先天性白血病の父親からビ一ルの券をもらった。もらうことよりも、一生懸命にしているという気持ちが通じてもらえたかと思うと嬉しい。大学の○○先生から、「子どもが作れないんだろう」と言われてくやしかった。作れないのではない、お金がなくて作らないのだ。
○昭和52年8月15日(月)雨。
 当番だった。ひどい喘息患者さんが二人来た。喘息、かなり診たので怖さが昔みたいにない。医局に冷房がきいているので遅くまで勉強が出来る。植物人間、一体どうなるのかなあ?

*腎性尿崩症の子どもが急性虫垂炎で○○外科で手術しようとして麻酔をかけた時に脱水でルンバ一ルショックになり、その後小児病棟で植物人間で長く入院していた。患者さん側は、問診の時に、「日頃からよく水を飲む子だ」と言ったと主張し、○○外科医は、「聞いていない」といい、その子に尿崩症があったことにそれまで誰も気が付いていなかった。その後、訴訟になり、医療側が負けた。判決後、数年して、患者さんは亡くなられた。自分は主治医でなかったが、いろいろ考えさせられた。○○外科は、自分の住むアパ一トのすぐ近くにあって、家内との散歩の時、「この医院スゴイねえ、大きくて作りがモダンだし」と憧れながら語っていた。しかし、新聞に大きく報道されてから、患者さんの足は嘘の様にピタリと止まり、とうとう廃院になってしまった。梶原先生は、次の様に言われた、「昔は県病で死んだ時、県病でも生きなかったのだからということで、患者さん側が充分に納得して感謝して帰って行った。今は、県病も大学も関係なくなってしまった。・・・」と。

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