日本の心・さいき

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為になるかも知れない本(そ157)

2007-07-23 06:14:31 | Weblog
○昭和53年3月28日(火)晴。
 腹膜炎のオペがあった。(左の下腹部が腫脹していて、そこを痛がっていたので、アッペにしては反対だし、どうなっているのかなあと思っていたら)やはりアッペで、時間が長く経過していた為に、先が穿孔してその膿が左にたくさん貯まった状態になっていた。二外科の(頭の先から足の先まで手術をするということで有名な)富田教授が患者さんの親に、「ちょっとお腹を切っただけではウミがちゃんと取れなかったので、仕方なく縦に長く切りました。腹膜炎でひどかったので、後でたまにですが癒着が起きて再手術になることがあるんですよ」と丁寧に説明していた。(この5歳の女児、何人もの医者から痛いのに何度も触られて、怒って大学に来てから黙秘権を使っていたが、手術の後、主治医の自分に笑顔を見せてくれた)。今まで外科に送って手術してもらった(自分が主治医の)子、5人共、皆うまく助かっている。
○昭和53年4月1日(土)雨。
 当直の日だった。アナリ一ゼ、今日だけで21枚もした。疲れた。1枚10分で出来る。
○昭和53年4月3日(月)曇。
 疲れている。生活のリズムが狂っている。深夜に0時まで目がさえていることが多くなっている。恵ちゃんのお腹が次第に大きくなっている。本当に、パパになるんだなあ。
○昭和53年4月7日(金)晴。
 学生のポリクリが始まるというのに、上の教官等は、ちゃんとした計画性をまだ持っていない感じだ。もう、間に合わないのでは?大学では、教育が一番大切だと思うが、そう考える人なんかイナイ。いいペ一パ一を書くことが一番大切なこと。
○昭和53年4月9日(日)晴。
 土曜ばかりの当直って感じだ。何と4月は土曜が3回もある。上の人の都合でそうなったのだ。まあ、下っ端だからしょうがない。
○昭和53年4月10日(月)晴。
 今日で、今月は4回目の当直だ。あんまりだと思うが仕方がない。県病院はどうしているかなあ。きつかろうなあ。ここ以上に。僕としては、県病よりもここの方がいい。何せ、お金が20万も入るから。普通は、大学が一番安いはずなのだが。
○昭和53年4月13日(木)晴。
 心検が昨日に続いてあった。いつも僕がすることにるのかなあ。検査室の掃除もしないといけない。スピッツ洗いが貯まっている。
○昭和53年4月15日(土)晴。
 ○○小児科に(代診で)行った。90人で、今までで一番少なかった。ノ一ンビリしていて、昼寝も出来た。お金も、(交通費込みだが)同じ3万円もらった。
○昭和53年4月19日(水)晴。
 外来もあり病棟もあり、午後には検査があり、本当に忙しい。それなのに、9時にはちゃんと外来に来ておかないといけないと言う。そして、入院患者さんは夕方5時までには帰せと言う。そんな中で、学生に教える暇が充分に作れるはずがない。しかし、次から次へと学生が質問してくるので、答えない訳にはいかない。
○昭和53年4月21日(金)晴。
 ポリクリの学生が僕の後を金魚の糞の様に(トイレ以外)付いて来る。僕の係でない学生までが、僕に質問してくる。いやになっちゃうよ。皆、自分の学生だけ責任持って教えて行くべきだよ。僕は元々教えるのが好きだし、バッチリ教えて多くの人に教えたあげたい気持ちはやまやまあるのだが・・・。僕が学生の時にしてもらえなかったことを今はしてあげたい。



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