日本の心・さいき

日本の文化を通じて、世界平和を実現させましょう。

24時間365日

2007-07-04 17:40:33 | Weblog
 東京大学肝胆膵外科教授、幕内雅敏(まくうちまさとし)、先生の信念は、「24時間365日医者であれ!」であり、自分が最後の砦と思っていて、アチコチで手術を断られた肝臓癌を長時間の手術で摘出している。テレビでは、99個も入念に摘出し13時間以上掛かって(これが体力の限界か?)、朝の3時過ぎに終わっている。

幕内さんの言葉
「疲れていても手術の記録を残す。
 新しい理論の勉強を欠かさない。
 患者の命を救ってこそ医師。
 人事を尽くして天命を待つ。
 祈るような気持ちで手術に向き合う。」

 平成19年7月3日の22時からのNHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」なる番組で、世界屈指の外科医として紹介されていた。
 12月31日に手術をしている。手術中に急性虫垂炎の激痛にさいなまれながらも手術をこなしたこともある。土日も働く。命を救い続けてこそ医者との思い。手術中に演歌の曲をかけている(それを歌う石川さゆりや森昌子の歌手の順番がいつも同じ)。先生の父親も外科医で、その次男として医師を志した。61歳。

 脳科学者の茂木さんが、「使命感だけでは、続かないと思うのですが、何が先生をその様にさせているのですか?」との質問に、「医者は患者さんの為にある。元気になって患者さんから喜ばれた時は、嬉しい。きつければきつい程、喜びも大きい」と言われた。

以下は、茂木健一郎のサイトより
"難の先にのみ本物の喜びはある~外科医 幕内雅敏
2007年7月3日(火)10:10"
「リスクを取る」というのは、無鉄砲に向こう見ずに事に臨むのではなく、むしろリスクを減らせるだけ減らしたうえで前へ進むということだ。
 今回、外科医で肝臓ガン手術の第一人者である幕内雅敏さんにお話を伺って、さまざまなことに感銘を受けた。
 幕内さんの仕事は、簡単な医療ではなく、高度先端医療である。当然、日進月歩でどんどん先へ進んでいく。しかし、それはリスク要因を徹底的に減らすことによって前へ進むことができる。そのバランスはどんな職業においても重要な要素だと感じた。どうも、日本人は「リスクを取る」というと、「向こう見ずにやる」と思いがちだ。実は、そうではないというのが、我々がまだ実感としてつかんでいないところではないだろうか。
 特に、医療の分野のように、失敗してしまうと人の命が失われるというところでは、リスクを取るというのはリスクを最小化するということと表裏一体なのだ。幕内さんがおっしゃっていた、医療は「生死がかかることではない」という考え方は大事なメッセージだと思った。「生きている」という範囲の中で、確実にできることをやる。その結果として命をながらえたり、クオリティ・オブ・ライフを上げることが、医療の役目である。
 肝臓ガンの手術は10時間を超えることもあるという。こんなに長時間、集中力を必要とする重労働だ。最近、外科医のなり手が少なくなっているのも、大変な仕事だからだという。しかし、実はこうした困難な仕事をやり遂げるというところにこそ、本当の深い喜びがある。

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完全房室ブロック?

2007-07-04 11:58:34 | Weblog
 昨日、病院での職員定期健診を受けた。問診、血液、尿、視力(右は矯正で1.0あるのに、左は矯正で0.6でしかなかった。前病院の時に、疲れ切った状態で流行性角結膜炎になり、その後遺症で角膜に傷が付いたままになっている)、聴力、心電図、胸部レントゲン、身長、体重、そして、今年から腹囲(86cm)、血圧。
 で、心電図の検査後に血圧を測ったが、その器械が、「完全房室ブロック」+「左脚前枝ブロック」と診断した。自分が見ても、そんな感じにない。P波が余分に出ている様に見える部分がちょっとあるだけで、それを拾ったのかなあと善意解釈をした。検査技師の人も、器械が敏感で、ちょっとのことでも拾う傾向にありますと言う。左脚前枝ブロックは自分には以前よりあり、軸が左軸となっている。これは、佐伯での救急医療での産物。
 完全房室ブロックと言われたまま(これは大変なことになったなあと不安一杯で)、血圧測定に行った。血圧は、ハ一ドな仕事で(特に、新生児医療で睡眠不足を常に強いられていて)、30代の初めから既に高血圧となり(母の姉と妹が、そして母の父親がそれで亡くなっているし、母も高血圧)、カルシウム拮抗剤をその当時から服用していた(今はニュ一ロタンと漢方薬を服用している)。保健婦による血圧測定で、上が170、下が110あり、二人の保健婦が念押しで測っても同じであった。
 で、歯科の検査をしてもらって、再び心電図の検査を念押してしてもらった。それも、少し長めにとってもらった。すると今度は、器械の判断では、左脚前枝ブロック以外異常所見は出なかった。
 で、その日は、何度も血圧を測った。21時過ぎには上が150で、下が100前後になっていて、少し下がった。
 で、翌日の今日、早朝、半ば諦めた感じで測定したら、何と、上が140、下が86となっていた。精神的なものが如何に大きいか!!を実感した。
 完全房室ブロックと言われた時、検査技師の人から(1日ホルダ一を付けましょうか)と言われた。その時、取り敢えず循環器の先生に相談しようと思ったが、たまたま私的な理由でその日は循環器の先生は不在だった(これが幸いした)。
 以前、ある病院に就職した時に直ぐに健診を受けなければいけなかった。で、胸部レントゲン写真で、少し気になると呼吸器専門の部長から言われた。胸部CT撮りましょうか?又、再検査数ヶ月後にしましょうなどと言われた。今まで一度も言われたことなかったので、懐疑的だったので、何もしなかった(タバコも吸ったことないし)。で、それ以後、毎年胸部レントゲンを撮っているが、何も言われていない。
 胃カメラの検査をある病院勤務の時に定期健診で3回したが、最後の3回目に、外部からたまたま来たドクタ一に、「食道ヘルニアがありますね」と言われ、いつものむかむかがそれで「逆流性食道炎」のせいであったことが初めてわかった。
 身近な人で、市の胃ガンの健診で引っかかった。本人、もう癌になったことを考えて深刻になっている。食事も喉に通らない感じになっている。顔色も悪くなっている。しかし、精密検査の結果は、正常。
 又、別の人で、子宮癌の健診で引っかかった。本人、ションボリしている。泣いている。で、覚悟を決めて精密検査を。これも、正常。
 どうも、市の健診では、初めにひっかかっても、その殆どが正常とのこと。しかし、その正常の結果を得るまでのストレスは、大変なものであり、その事に対する市の配慮は、全くない!!


 健診って、一体、何なのだろうかなあ?やはり、自分の体は自分で守るしかないのかなあ・・・?!


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為になるかも知れない本(その138)

2007-07-04 07:46:36 | Weblog
○昭和52年6月6日(月)晴。
 よく考えて見ると、研修医の先成・山内の独身組が一番頑張っているのだなあ。ここの病院での研修医の存在は大きい。1カ年も経てば、ほぼ正職員と同じ様に仕事をこなしている感じだ。しかし、安月給で生活を切り詰めて、皆、何もかも限界に近い感じで働いている。このことは自分等にしかわからない。県や事務屋に分かるはずがない。僕と山元先生がいなくれば、正にここは火の海化しそうだ。難しいのが大学に行けば、感染症・腎疾患・未熟児・救急の割合が今以上に多くなるだろう。
○昭和52年6月10日(金)雨。
 横隔膜ヘルニアを向け持った。ボッホダレックみたいで、大きな孔が開いていた。オペ後に写真を撮ったら、気胸を起こしていた。助かるといいが。助かる確率が、外科の先生の言い方で、4対6で、上手くいかない確率の方が多いと言ったら、父親の兄らしき人が不服そうな顔をしていた。
○昭和52年6月11日(土)曇。
 朝4時、呻吟激しく、チアノ一ゼが出て、7時過ぎに心停止した。ショックだった。「心臓が動かなくなりました」と親に言ったら、「先生、お願いです、助けて下さい」と言われた。ベビ一は元気で元々、すごく悪くて助かったのみ感謝される感じだ。軽い内に助けてもその意味が患者さん側には分からないので、感謝の念が沸きにくい。医者は生かすことしか能がない。後遺症が残るとわかっても生かさなければいけない。
○昭和52年6月17日(金)。
 先成君がF2の食道でF2のナ一スを集めてSLEの講義をした。僕がここに来た時、初めからしようとしたことをここのナ一スはどうしても受け入れずに、僕が諦めてしまったのだ。それが、今、講義をして下さいとドクタ一側に言って来たのだ。これは一体どういう事だ。今更なんだと本心は言いたいが、ま、いい方向に行っていることだけは確かだなあ。
○昭和52年6月13日(月)晴。
 梶原部長が宮医大で医学生に感染症の講義を100分間した。素晴らしい講義だった。生きた講義とは正にこのことを言うのだろう。実際に使った教材を使用し、理論と実践を実に上手に組み合わせて話している。眠っている様な医学生は一人もいなかった。講義なんて学生の時に聞いても、経験していないから何となくピンと来ない。その点、今聞くとそれがはっきりと理解出来て、スパスパと頭の中に入って行く。

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