この夏に入賞した装画コンペの絵を
スキャンしたので公開します。
お題は藤沢周平の「時雨のあと」です。
3作出したうち、これだけ賞をいただきました。
これは
ーー遊郭で働いているけど、
だいじな兄と暮らすために
まじめに生きている町娘、
という人物設定。
そして、信じていた兄が
自分に嘘をついていたことを知り、
ショックにうちひしがれながら
雨の中をふらふらと歩いている。
しかし、兄が立ち直ることを信じているーー
こういうものを込めたつもりです。
具体的に伝わるものではないけど、
それが込められていることに納得してもらえたら
成功だと思っていますが、どうですか?
町娘の初々しさと遊女らしさとを両方出したかったことや
辛い思いをもってるけど、どこか気丈さを持っていることとかを
出したくて、それに苦労しました。
着物の柄を最初、町娘らしくかわいい色の格子柄にしようと
思ってましたが、柄に見る人の意識がいってしまって
こちらの思いがシンプルに伝わらない気がしたので
少し地味になるけど無地にしました。
そのぶん、頭のかのこをかわいい色にしてみました。
来年もこのコンペに挑戦しようと思ってます。
2月には受賞パーティがあって
受賞したイラストレーターのみなさんをはじめ、
有名な装丁デザイナーさんともお話ができそうなので
ぜひ参加したいと思ってます。
問題は別大の応援に行きたいので、
それと日程がかぶらないことです。