25年前にイラストレーターをやろうと思ったころから
ずっといつかはやろうと思っていた個展を
ついに開催しました。
去年の夏に毎年参加している「○人展(まるにんてん)」のときに
画廊に申込をしました。
申し込んだ時は、ついにやるんだと
震える思いがしました。
それから
いくら描いても描いても
どうしても未熟でうまいと思えない自分の絵で
個展なんておこがましいと思ってみたり
いや、いまある自分の力を出すしかないと思ったり
もんもんとした思いの中で
それでもとにかく開催までに
少しでもいいものを描こうとやってきて
そうこうしてるうちに開催時期がやってきました。
ぎりぎりまで最後のあがきをして
すこしでもましな作品を多く出したいと思いましたが
いろいろと用事ができてそれはできないまま
出来上がった作品を荷造りしました。
少し不完全燃焼の気持ちがありましたが
多分いくら描いてもそんな気持ちは
残るんだろうなと思いました。
ま、きりがない、ということでしょう。
とにかく、「いまの自分はここまでです」
そういう現状報告をするしかないんだなと
腹をくくりました。
8日の朝は交通当番で、それが終わってから
ばたばたと荷物を車に積み、天神に向かいました。
いつもグループ展で仲間と一緒の搬入作業だけど
今回は個展なので、当然ひとりの作業。
悩みに悩みながら進めました。
そして、画廊のスタッフに助けてもらいながら
なんとかできあがり
家路につきました。
はじめての個展でいったいなにがどうなるのか
さっぱり見当がつかず、
初日の朝に会場に行ったら、
それまで見た事もないようなすごいお花が届いていて
事の重大さにそこで気づいたりした大ボケものです。
画商さんが見に来て
いろんなアドバイスをしてくれました。
「買ってもらおう」という本気の意気込みが足りない事に気づかされ
同時にわたしの絵なんか売れっこないとあきらめていた自分に
気づかされました。
東京から友達が手伝いに来てくれて
自分の経験からのアドバイスをしてくれ、
そこでもいろんなことを教えられました。
会期中に260人を越える人たちが来てくれました。
30年ぶりの人にも会えたし
イラストレーター仲間、ランニング仲間、
近所のおかあさん仲間、PTA仲間、
取引先、絵描き仲間、絵本仲間・・・
たくさんの人たちが来てくれました。
そして、来た人同士で再会を喜んでいたり
話しに花を咲かせてました。
たくさんの人が「うれしい」と言ってくれました。
わたしが個展を開催できたことを
自分の喜びとして感じてくれてました。
「お慶び申し上げます」という言葉の意味は
こういうことなのかとあらためて感じました。
人に喜んでもらえて、
なんだか、わたしがこういうことをして
気を使わせてしまって「申し訳ない」という気持ちを持っていたけど
「すみません」じゃなくて
心から「ありがとうございます」この言葉につきるのだなあと思いました。
決して「申し訳ない」とか「すみません」とは
言ってはいけないなあと思いました。
それが喜んでくれている人の気持ちに応えることばだなあと思いました。
50年生きて来て、はじめてこんなことを感じました。
これほどに人に喜んでもらえることができて
ほんとうにうれしいです。
作品は値段をつけてはいたけど
じつは、最初に書いたように
絶対の自信を持って展示しているわけではなく
痛いくらいに自分の未熟さを感じて
はずかしい気持ちをこらえて展示していたというのが本音です。
それでもどれも一生懸命に描いたので、どれも愛着があって
手放すのがやっぱりためらわれて売りたくないのが本音でした。
でも、数点、売れました。
売れて、さらに買ってくれた人の気持ちに応える為にも
もっともっといい絵を描けるようにならなくちゃと思いました。
最後にその場にいた人たちで記念撮影をしました。
つぎはいつ個展ができるかなぁ。
いろんな面ですごくたいへんだったので
もうこれが最後かなぁ、という気もするけど
またできるようにがんばりたいと思います。
帰ったら、作業机にも行き着けないくらいのありさま・・・
お花のジャングル。
いただいた鉢もいっぱいで、
すてきな空間ができあがりました。
会期中、まともにお昼が食べれなかったので
体重が落ちて喜んでたんですが、
おかしもたくさんいただいたので、
すぐさまもどって、さらに増量しそうです。
そして、いただいたビールで
誕生日を祝ってます。
みなさん、ありがとうございました。
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