サン・クッキングスクール

ヘルシーでスピーディなお料理の実習や、バランスのとれた食生活についても幅広く学習できる教室です。

NO 2 ショウガの効能

2007-10-22 19:39:19 | Weblog
日常の調理で良く使われる生姜は、味を左右するだけでなくどのような効果があるのでしょうか。

NO2   ショウガの効能

1、 世界で言われているショウガの効能は

 身体を温める。免疫力を高める。咳を抑える。解熱・鎮痛作用がある。血液がさらさらになる。コレステロールを低下する。酸化防止、解毒作用がある。‥‥などがあげられる。

2、 生の場合と加熱した場合の違い

A、 生で食べる場合 ( 例 冷奴 )

① 白血球数が増える( 免疫細胞の増加 ) ‥‥ 風邪のウィルスや細菌を撃退しやすくなる。
白血球が増える理由 ‥‥ * 辛味成分であるジンゲロールが増加させる。
             ( 辛味成分が体内に入ると、敵と勘違いした免疫細 胞 が、数を増やして強化されるため )
ジンゲロールの作用 ‥‥ * ジンゲロールは、気管支炎などをおこす細菌に直接攻撃を仕掛ける殺菌作用を持っている。

② ジンゲロールの弱点 

◎ 酸化しやすい ‥‥ *すりおろしてたった3分おくだけで、半分に激減してしまう。
( 対策 )
1、食べる直前にショウガをおろす。
2、ジンゲロールは皮に近い部分にあるため皮はむかないで使う。むく必要のあるは、スプーンで皮をひっかく。

◎ 10度以下になると低温障害をおこしてしまう。
     ( 対策 ) 1、湿った新聞紙に包み、光の当たらない場所で保存する。

③ ジンゲロールの効果的な摂り方は ‥‥ ショウガをスライスしてそのままはちみつにつける。
 ( 効果 ) はちみつを酸化から守り、はちみつを利用することにより、溶け出し たジンゲロールを無駄なく使うことができる。
 
 B、 加熱する場合( 例 煮魚  生姜焼き )
熱を加えるとジンゲロールが減少し、ショウガオールが増えてくる。( ジンゲロールがショウガオールに変身する )

① ショウガオールの効果‥‥* 血管を拡張して血行を良くする.

* 血管の収縮や血小板の粘着性を高めているプロスタグランジンの働きを弱る作用があり、体の隅々まで 血液が行き渡り体が温まる。


② ショウガオールの効果的な摂り方は

(ア) 炒めたショウガに最も多く存在するので、生姜焼きの場合は、ショウガの付けけだれも全て使って炒める。
(イ) 風邪をひいた時の生姜湯はぬるめにする。
( 免疫を高めるジンゲロールと体を温めるショウガオールを一緒にとること ができる )

3、ショウガ料理
 きんぴらにショウガの千切りを加えた ‥‥ きんぴらショウガ
 スライスしたショウガを野菜と炒めた ‥‥ 生姜八宝菜
 千切りのショウガとニンニクを炒めパスタとからめる ‥‥ 生姜ぺペロンチーノ
 刻み生姜を入れた玉子焼き

 等があります。寒くなる季節に間に合うよう、風邪に効くとっておきの飲み物を調理実習の中でご紹介いたします。