私の近くの 道路沿いの空き地に大きな3本の樹が
周囲を睥睨するかのように聳えています。
確か、この場所は遠い、遠い昔、まだ小学生の頃に子供たちが
あそび場にしていた処の記憶があります。
が、こんな大きな樹だったのか すぐ傍には山がどっしりと
池も 小川もあって 水遊びもした。
ターザンごっこをしていたので おそらく この樹もあったのでしょう。
その頃は、もっと鬱蒼とした 子供風に言えば「ジャングル」だった。
もしかしたら 森の延長線上だったのかも? しれない この辺りは。
今は、そんな小川、池も 埋め立てられて…
だだぴっろい 空き地になって 隣に今は植えたばかり青々とした
稲が風に揺れている…
そんな 寂しい中にある 大きな樹 なんです。
今朝は、前日から 忘れないようにと車のキーの側にメモを
書いておいた。
これが その魅力の「3本の大きな樹」
逞しく伸び 芸術的ともいえる枝ぶり さて この樹 何年くらい ここに立っているのだろうか…
どうです この力強さ エネルギーを貰いたい! って 感じでしょ。
葉っぱを毟って 匂いを嗅いでみたら…「樟脳」臭い。
クスノキ? だと思います。
この樹を見たときに、瞬時に思い浮かべたのが オランダの画家 ピエト・モンドリアンの絵なんです。
彼の絵は 抽象画を描いた最初期の画家です。
風景、樹林を多く描いていたが、やがて 完全な抽象へ移っていきます。
彼の「リンゴの樹」連作などをみると樹木の形態が単純化され最終的には、水平と直線の身によって
分割された画面になっていきます。
赤、青、黄色の三原色のみを用いた一連の作品が多く、 私もこのシンプルさが魅力なんです。
初期の頃から 作品が 変化していくのが 絵を見ていると分かります。
こんな風に…
この絵が 一番最初に 素敵だなぁ~と感じた1枚
これなら 「樹」って 私でも分かります。 面白いでしょ!
こんなに次々と 抽象化していく 彼の発想…どこから 出るのかな
そして 最終的に 削ぎ取ってしまった 極限まで抽象化されたものが
こんな風に
こうなると 以前の作風が分かっていないと…この絵 なに? ですね。
でも、色の使い方 凄いです。
同じような画家で ピカソ と並ぶ 曲線 丸で表現している「ジョアン・ミロ」
色遣いは こちらも 素敵ですよ。 「黒」 「赤」を大胆に
強烈な表現ですね。
もうひとつ頭によぎったのが… 例の、あの CMなんです。
「あの樹 なんの樹 気になる樹…」 聴きなれた この曲の 主人公。
皆さんもお馴染の「日立の樹」 このCMも30数年になるんですね。
これ覚えているでしょ!
これも 最初に見たときに…こんな樹が あるんだなぁ~ と。
この放映している様子の
「朝の光が移動して 雲が流れ 日光が大きな樹に当たり その姿が現れ
年月を経過した大きな枝が逞しく伸びている」
短い時間ですが 樹の生命力を感じましたね。
この樹は ハワイ州 オワフ島の「モアナルア・ガーデン」にある「モンキーポッド」という名前の樹
現在でも健在です。
樹齢は130年、高さ25m、幅40m 胴回り7m 凄い樹ですよね。
このガーデンには いっぱい この樹が植えられますよ… これハワイ州の「特別な木」に認定されています。
随分前ですが、 仕事のついでに 私も 行って来ました。
ハワイに行く機会があったら 是非 寄ってみてください…。
というような訳ありで 私の 気になっている? 「樹」の話でした。