窓を大きく開け放った向こう側に広がっているのは、夜明けを待つ広大な庭。
この館の主である画家、クロード・モネ・・・
花々は開花の瞬間い向かってエネルギーをため込んでいる気がする~
ジヴェルニーの庭で今日もモネの筆は踊るように軽いタッチで・・・
モネの「睡蓮」の油彩シリーズ作品は1889~1926年まで 30年間に
約250点にも。
昨日は、日本の美術館にあるモネの「睡蓮」を紹介しました。
今日は、世界に飛び出して・・・ぜ~んぶ は無理ですが、私が選んだ「睡蓮」の
作品を。
「ロサンゼルス・カウンティ美術館」

「ニューヨーク近代美術館

「メトロポリタン美術館」

「ボストン美術館」

「ヒューストン美術館」

「シカゴ美術館」

「デンバー美術館」

「イスラエル美術館」

「オルセー美術館」

「オランジュリー美術館」

「マルモッタン美術館」




「トレド美術館」

世界でも珍しい円形のモネ「睡蓮」
「サン・テテイエンヌ近代現代メトロポール」

では いよいよ オランジュリーの「睡蓮」を
制作中の壁面の前に立つ モネ

さぁ、 一緒に部屋に入り~ただ ひたすら 黙々と。
大きく広がる カンヴァスに目を集中して
第1の部屋から2室へ 感動も あなた独り占めで
ここは 余計な解説はいりません!

「朝」

↑ ここの部分

「緑の投影」

「雲」

部分

「日没」

夕日の黄色が印象的ですねぇ~
第2室
「樹木の反映」

部分

「二本の柳」

睡蓮の一つ 一つは さらっと

「朝の柳」

近寄って 筆の動きを~ 右端の「柳」は
風にそよぎ 水面に映る

睡蓮の 1輪づつの 軽いタッチ・・・

絵の具が躍る・・・
「柳のある 明るい朝」




お疲れ様でした!
随分時間が経過したような感じ しかし 充実した時間でもあった。
館内を出たら・・・薫風が顔を心地よく撫でて行く~ みたいな?
実は 数あるモネのこの「睡蓮」の絵にも こんな話があるんです。
「睡蓮 柳の反映」は、松方コレクションの一つとして存在は知られており
長らく行方がわからなかった作品です。
2016年にパリ・ルーブル美術館で発見された1枚の絵。
なんとモネの「睡蓮 柳の反映」だったのです。
長い間 ルーブルの倉庫の隅に誰にも発見されずに 時を過ごし
眠りから覚めた。 調べた結果、 日本の国立西洋美術館のものだと
判明し、寄贈された・・・元の持ち主(松方コレクション)に帰ったのです。
その絵は、画面の半分は損傷し、見る影もない姿でした。
美術館は、現代の技術を駆使しその絵の修復に取り掛かり日の目を
見ることになりました。
修復作業では、失われてしまった部分までは取り戻すことはできません。
そんなニュースを知っていましたので・・・
2019.6.11~9.23まで 国立西洋美術館開館60周年記念
松方コレクション展が開催
この報に勇躍、上京。 修復後の絵に会うことが出来ました。
私のブログにアップ。 (2019.7.6 美術館巡り)
修復の様子

AI技術による推定を利用して再現に挑戦!
全体像は欠損前に撮影された白黒写真のみだった。
色彩推定はどのように進めたか・・・
・同時期の類似作品を調査し、買い方や採食を検証
・作品の残存部分を科学調査し、使用されている絵の具を特定。
・同様の絵の具を用いて原寸大に描き、同時期のほかの作品と比較
することでえ、モネが描く際の手順や特徴などを探索。
AIがモネの様々な作品の彩色パターンを学習し、「睡蓮、柳の反映」の
一部の色彩情報と合わせて全体の色彩を推定する仕組みを実現した。
凄い! 科学の進歩 ここまでか~
名品再会 よみがえる全貌
「修復前」
画布の上半分が欠損した発見時のモネの絵

「修復後」 デジタル推定復元図

これは 驚き・・・・
AIの力に 天上の モネは 何と言っているかなぁ~
これで、 原田マハ著 「ジヴェールの食卓」
を元に 私流に 作中に出て来た画家の「絵とエピソード」の話は
これでおしまい。
参考
ご存じですか 北川村「モネの庭」マルモッタン
高知県安芸郡北川村野友甲1100番地
本家から「モネの庭」のネーミングを正式に許可された庭園

岐阜県 関市 山の中にある根道神社の境内に モネの池?
きれいな池が 大変評判になっているそうです。
追加
今年、 2020.7.11~10.25 東京京橋 アーティゾン美術館
クロード・モネ - 風景への問いかけ -
オルセー美術館、オランジュリー美術館 特別企画
絶対見逃さないぞ~ と 計画していますが・・・コロナ 大丈夫????