黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

老舗の優雅さ

2013-03-17 | 日記・エッセイ・コラム

人の喜びを、わが喜びとする

「一期一会」の心あふれる贈り物・・・の書き出しで始まる。

永岡京 小倉山荘のご案内。

昨日、博多の友からいただいた菓子箱の包装紙に目が留まった。

とても素敵な包装紙なので、眺めていたら・・・

001

小さな文字で百人一首が何句か印刷されている。

菓子の名前が「をぐら山春秋」 奥ゆかしい名前ですね。

いつもなら、バリバリっと包装紙を破り、箱を開ける。 のだが、ちょっと違った。

丁寧に包装紙をほどき、箱を開ける。

案内と書かれ何重にも折った印刷物。

004

「栞」も。

この栞の冒頭に・・・・

003

「名にしおはば逢坂山のさねかづら 人にしられで来るよしもがな」三条右大臣

いきなり百人一首だ。

長岡京小倉山山荘は「小倉百人一首」に因んで名付けたもので小倉山からほど

近い古代の都跡長岡居京にある本店がございます。・・・・以下省略

・・・長岡京小倉山荘主人 ▼□

何だか興味が沸いてきた。  ちょっと懲りすぎているがね?

今回戴いたのは、小さな可愛い8種類の「あられ」でした。

ひとつ、ひとつに意味が込められているのでしょう・・・。

素朴で、上品な味わいです。 変に凝ってないのがいいね。

006

前に戻って、包装紙のこと。

長々と紙面を執りますが・・・もうしばらく。

「千年を歌いつがれてきた「小倉百人一首」は、王朝びとの風流、和歌の雅を

心ゆくまで堪能できる望郷歌でございます。そして、人々は「小倉百人一首」

のおかげで、自然とのつきあいかたを教えられ、百人一首になじむことで花鳥に

まみれ、風月にむせび、寒苦の雪も風雅になり、はかない露も珠に見立てる、自然

との精神感応を教わりました。

小倉山荘の「をぐら山春秋」は、百人一首に歌われた日本の四季にちなんでお創り

した美味でございます。

八種類の味のハーモーニーを心ゆくまでお楽しみください。  ご丁寧なことです。

でも、ここまで引っ張るだけの心もあるような・・・

最後に、読み取れる百人一首は

「かささぎの渡せる橋におく霜の 白きを見れば夜ぞふけにける」

「ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただありあけの月ぞ残れる」

「小倉山みねのもみぢば心あらば いまひとたびのみゆきまたなむ」

「おほけなくうき世の民におほふかな わが立つ杣に黒染の袖」

「風そよぐならの小川の夕ぐれは みそぎぞ夏のしるしなりける」

「ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花のちるらむ」

 最後の「ひさかた」 は、 昨日東京では観測史上最も早い桜の開花

だそうですが、我が家の桜の一部は、 この歌のように・・・散っていく・

このブログをご覧の方も、 お好きな一首ありますでしょう。

 

なんだか、お正月に戻ったような気分・・・・昔は、家族で、よく百人一首を

親父は、「むらさめの・・・」が、僕は、「しのぶれど・・・」だけは他人に渡さない・・。

そんな光景を思い出し、「あられ」の包装紙が、まさに「一期一会」で

心のこもった菓子をいただきました。

おかげさまで、今日のブログの上ネタになりました。

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