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まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

名画に酔う~美術館巡り その7

2018-07-03 | 日記・エッセイ・コラム

灘駅前コンコースは強い雨のためしぶきをあげている。

 こりゃ大変、ここから歩いては…この雨では?

 しばらく様子を見てたら、おお神様…

 今までタクシー乗り場には1台も止まっていなかったのに。

 天の助け、ほんとラッキーです。

 すぐに乗り込み、運転手さんに

 「近くて申し訳ない、美術館までお願いします」お言葉を。

 いやぁ~、この雨ですもんね いいですよと

 親切な挨拶を…ほんの数分の乗車でしたが

 美術館で「プラド美術館展」開催を九州から来たんですとの話に

 「ええ、凄いですね~、と

  いえ、私も 以前に1枚の絵を見て体が震え、こんな感動が

  あるんだと…そんな話を運転手さんから 聴き

  嬉しくて、ちょっといい気分での車内でした。

  その日の館内は、強い雨の中にもかかわらず大勢の人で

  賑わっていました。

   えっ、こんなにも並んでいるの?  随分子供たちが多いけど。

  プラド美術館展ではなく~「ジブリ大博覧会~ナウシカからマーニーまで~」

  納得、もう館内は延々と続く行列、入場券売場から大混雑です。

  一方、プラドの入口さえ、この行列に阻まれ、流れていかない。

  やっと切符も  

  会場は 意外と少なく 静か…これは幸いです。

  階段を上がり  

 なかなか素敵な 会場の設定で 期待に胸がはずみます。

このパンフレットの誘客効果も大きかったのでは…

 

さぁ、感動の始まりです。

 絵画の展示が7章にわたっており、「芸術理論」編 書籍類が1つ。

1.芸術 2.知識 3.神話 4.宮廷 5.風景 6.静物 7.宗教

 順番に 作品数が多いので解説や感想は手短にまとめます。

  とにかく、画面上での名画のご対面を楽しみましょう。

 この方が 

「デイエゴ・ロドリゲス・デ・シルバ・イ・ベラスケス」 自画像

 スペイン国王フェリペ4世の宮廷画家として絶大な信頼を得、

 美術史上に残る巨匠の一人。

 

今回阿は、彼の作品7点をはじめプラド美術館から選び抜かれた名迫力ある

名作の数々を堪能します。

  先ず最初の1枚は デイエゴ・ベラスケスが描いた

   「ファン・マルティネスモンタニエースの肖像」

 2.知識

  デイエゴ・ベラスケス

   「メニッポス」

3.神話

デイエゴ・ベラスケス 「マルス」

戦いの神 マルスを ベラスケスは 勇敢な勝利の兵士としてではなく

疲れてベッドの端にに腰かけた中年男子として描いている。

 たった頬づえをのポーズで 雰囲気出るよね~

 

当時のスペインではカトリック教会の影響力が多かったので「裸体画」は

不道徳とされていた…でも この1枚をはじめ 彼は多くの

 「ヴィーナス」の絵を描いています。

 ティツィアーノ・ヴェチエツリオ  「音楽にくつろぐヴィーナス」

 

 ベーデル・パウル・ルーベンス・ヤーコフ・ヨルダーンズ

  「アンドロメダを救うペルセウス」

会場では、この白い裸体が 作品は小ぶりですが ひときわ印象に… 

 ビセンテ・カルドウーチョに帰属 「巨大な男性頭部」

 

 これも たまげたぞ… キャンバスいっぱいに顔だけ

  何を意味するのか… 「自分で考えろ かな?」

  この絵 サイズ 246×205㎝  もう、噛みつかれそう…

4.宮廷

 この方が 歴史上有名な「フェリペ4世」 ベラスケスのパトロン

 ベラスケスは フェリペ4世を数多く肖像画として残しています。

  「狩猟服姿のフェリペ4世」

  「顎」が特徴?

   ディエゴ・ベラスケス  「バリエーカスの少年」 

 

 

  アントニオ・デ・ペレーダ  「ジェノヴァ救援」

 

 今回の展示作品中 最大の作品  サイズ290×370㎝

 口あんぐり…

5.風景

 今回の宣伝用ポスター、チラシ、入場券…多くのものに使用されていた。

 デイエゴ・ベラスケス 「王太子バルタサールカルロス騎馬像」

     サイズ 211.5×177㎝

   背景の山や雲は さらっとした筆遣いですが…

  衣装、馬の鬣、ひるがえるストール 実に精密に びっくり たまげた!

 

 

  凄い 絵もあるもんだなぁ~ 横362.8㎝ 

   デニス・ファン・アルスロート

  作品名も長~い「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡祝祭・職業組合の行列」

  画面 何百人の人の行列? それも、一人一人 姿かたち表情、みな違うの。

  眺めていたら…おかしくなりそうに

 6.静物

パウル・デ・フォス  「犬と肉の寓話」

水面に映った肉を見て さらに肉をと思った途端 口から 肉が落ちていく

 

 ファン・デ・エスピノーサ  「ブドウのある八角形の静物」

 

 7.宗教

  ベラスケス 「東方三博士の礼拝」

 

 

 ジュゼベ・デ・リベーラ  「聖ペトロの解放」

 

 ペーテル・パウル・ルーベンス 「聖アンナのいる聖家族」

   いい感じの絵ですね…柔らかいタッチ 

    微笑ましい家族の表情がリアルに…

 

 

パルトロメ・エステバン・ムリーリョ 「小鳥のいる聖家族」

 

 もう 頭の中 ぎっしりに詰まって混乱状態。

 余りにも重厚 疲れたよ~

 まぁ、各作品の大きいこと 大きいこと。

 それだけで 圧倒されてしまいました。

 やっぱり 来てよかった~

  「感動・感激・興奮」

 

 美術館を出たら 雨も止んでいた。

 駅までの道 一直線 少し 上り 興奮で足早…

 

 さぁ、今夜は 姫路の宿だ。

 明日も早い 新幹線で一気に博多まで 延ばし。

 いよいよ最後の目的

 九州国立博物館開催中

 「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」

  その8   これで最後です お付き合いをよろしく。

 

 

 


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