【 至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 】
この凄い コレクションが九州にやってくる。
これ見なかったら…美術館巡り最後の目玉です。
大宰府へ参道は いつもながら外国語が飛び交い、お土産屋が
賑わっているのも見慣れた光景に…。
さて、この「ビュールレ・コレクション」は、スイスの実業家
エキール・ゲオルク・ビュールレが築き上げた、印象派絵画を
中心とした約600点のコレクション。
それを彼は邸宅の別棟でひたすら眺めていたという。
彼の死後、別棟は美術館として改装され2015年まで一般公開
されていた。20年にチューリッヒ美術館に移管されるため
日本でコレクションの全貌が見られる最後の機会となったのです。
そりゃぁ~、これを見ないわけにはいかないでしょう。
日本人のおおかたは…印象派の絵が好きなんですよ。
作品が多く 是非残したいので、このビュールレコレクションは
2回に分けて アップしていきます。
まず、絵を紹介する前に、この作品の凄さをちょっとお知らせ
しておきます。
絵画史上最も有名な少女像とも言われる ルノアールの
「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」
セザンヌの「赤いチョッキの少年」、モネの「睡蓮の池、緑の反映」
など、世界最高峰の印象派コレクションなんです。
他に、ゴッホ、ゴーギャン、マネ、ドガと 豪華版です。
さらに興味深い話題として…こんな話もあるんです。
【 2008年2月10日、武装集団によって美術館から4点の絵画が
盗まれ、世界的なニュースになりました。被害総額は約175億円
(当時の換算額)。これら4点すべては、2012年までに無事回収され
ました。 そして 本展には その4点揃って展示されているのです】
盗まれた作品
◆フィンセント・ファン・ゴッホ (花咲く<マロニエの枝>
◆ポール・セザンヌ <赤いチョッキの少年>
◆エドガー・ドガ <リュドヴィック・ルビック伯爵とその娘たち>
◆クロード・モネ <ヴェトウイユ近郊のヒナゲシ畑>
この作品名 覚えていて下さい。 後で絵をアップします。
今回の会場展示は 第1章から第10章まで、区分されていますので
第1章 肖像画から 順次 作品の紹介をしていきます。
第1章 肖像画 (7点)から 次の作品を
◆ ジャン・オーギュスト=ドミニク・アングル 「アングル夫人の肖像」
◆ピエール・オーギュスト・ルノアール 「アルフレッド・シスレーの肖像」
◆エドガー・ドガ 「ピアノの前のカミュ夫人」
第2章 ヨーロッパの都市 (作品6点)から 次の作品を
◆アントーニオ・カナール(カナレット)
「サンタマリア・デッラ・サルーナ聖堂、ヴェネチア」
凄い細密画ですよね。 印象がとは違ってはっきりと遠近法まで
まるで観光写真のよう… 暖かい陽の光、澄んで広がる雲
静かな水面
◆クロード・モネ 「陽を浴びるウオータールー橋、ロンドン」
霧のロンドン って言いますが…
モネの筆になると柔らかい色調 固い「橋」も幻想的になるんだなぁ
第3章 19世紀のフランス絵画
◆カミーユ・コロー 「読書する少女」
◆ギュスターヴ・クールベ 「狩人の肖像」
◆ウジェーヌ・ドラクロア 「モロッコのスルタン」
この絵は、ドラクロアが記録画家としてフランスの使節団とモロッコに
随行した際の1枚。
多くの従者に囲まれたスルタンの威厳ある姿。
この土地 モロッコの輝くような光と色彩 しばらく見惚れる1枚でした。
◆エドゥアール・マネ 「オリエンタル風の衣装をまとった若い女」
裸婦の絵だけど ドッキともしない…何かけだるく感じません?
右手の持っているの なに? それも だらりと…
若いのにね …右下の壺みたいなのこれ当時の水タバコ もしや 彼女も
第4章 印象派の風景 マネ、モネ、ピサロ、シスレー
◆ カミーユ・ピサロ 「ルーヴェシエンヌの雪道」
いい絵ですね。冬の田舎 夕べの雪が積もった朝
人々が活動を始めるころ、陽の光に反射した影 物静かな1枚
◆アルフレッド・シスレー 「ハンプトン・コートのレガッタ」
ひとつ ひとつははっきりしない。 目を絵から遠ざけて 眺めていると
人の動き、波 そして 雲の流れ も いきいきと ダイナミックに感じる
やはり、画家の筆の力だね。
◆エドゥアール・マネ 「ベルヴュイユの庭の隅」
これマネの絵 モネ? よく似てるね~
でも、モネの真似じゃないよ、 しっかりと対象を掴んでる 筆も確か。
◆クロード・モネ 「ヴェトゥイユ近郊のヒナゲシ畑」
これが モネの筆使い…
◆クロード・モネ 「ジヴェルニーのモネの庭」
マネの庭 モネの庭 どちらが好き? う~ん、それ好みです。
第5章からは 明日アップします。
今回、ここ九州国立博物館で開催中のビュールレ・コレクションに行く際に、天神西鉄駅で
お知らせの看板に目が付き…こんな切符を買いました。
観覧券と往復乗車券セット、記念はがき付を。
「国立博物館」「西鉄」も 熱を入れているねぇ~最終日までに どのくらいの入場者に
なるのかなぁ~ きっと、過去の記録の上位になるかも