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まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

名画に酔う~美術館巡り その6

2018-07-01 | 日記・エッセイ・コラム

京都駅から快速で「長岡京」乗り換えて「山崎」

 駅前から美術館まで…

 「アサヒビール大山崎山荘美術館」

案内では徒歩10分程度とある。

 駅前から送迎バスもあったが、このくらいならと歩くことに。

いや、いや 参った。

 道は平坦なところからと思ったら、まぁ、急な坂道が続く。

それが、かなりの急こう配です。

これなら高齢者や、足の弱い人にはちょっと~大変。

 できれば、案内に「急な坂道アリ」バスの利用を…と

表示してくれた方が やさしい と思うのだが。

 

開館は9:30 

山荘と銘打つだけはあって、周囲はまさに樹々に囲まれたグリーン地帯

 美術館&山荘 鑑賞 みどころたっぷり。

 歩いてきた人、バスの客…バス停で開館時間待ち。

 9:30開館 いや、美術館までの入口のゲートが開き、トンネルを潜って

登り坂を数分歩く…朝の空気はおいしい~風もひんやり~

 緑が眩しくもある…

 庭の砂利道を上り、美術館前の建物が見えてきた。

 

 これは 美術館と言うには…やっぱり山荘の雰囲気 ばっちりです。

この山荘は、関西の実業家・加賀正太郎が対象から昭和初期にかけ建設した

英国風の山荘。 この山荘本館に展示され、美術館の中核を成す。

また アサヒビール初代社長・山本為五郎のコレクションとともに展示され

新館は、建築家・安藤忠雄氏により、併せて公開されている。

 庭園、約5,500坪の中にたたずむ山荘なのです。

 美術品の内容も凄いが、この建物を眺める…いや、十分に鑑賞するだけの

 魅力ある山荘です。

 入館券のデザインにも 山荘が

        

 では、まず 美術品の前に建物の中を見てみましょう。

 (*写真は、山荘発行のパンフレットより転写したものです)

 「玄関ホール」

 左側の奥には 「造りつけのソファ」と「暖炉」

 そして太い梁、造作は 英国風と和風。

 この材木 贅を尽くしています。(林業も手掛けていたそうな、加賀氏は)

 

 

 

 「応接間」

  壁面は 龍山石で仕上げ、床や窓下の大理石 調和も美しい。

 「食堂」

 窓辺のソファ~この太い柱 風格絶大  これこそ贅を尽くす…

 2階 階段ホール

 高い吹き抜けを見上げると、特徴的な天井が目に飛び込んできます。

 階段の上の空間でパーテー好きな 加賀氏が 楽団を呼び、

 客人と共に楽しいんだと… 

 音楽の音色や ダンスを踊っているシーン 華やかな舞台が

 浮かんできそうな~  やることが、優雅ですね~

 「階段の踊り場」

 ステンドグラスとランプの模様

  このランプシェードは、加賀夫婦の結婚を祝し、アサヒビール初代社長

 山本為三郎が贈ったものだそうです。

 

 洋館のなかの ほんのりと優しい 照明の光

    全体を通じて 高い 美意識が 感じられる 

      じっと居ても そこかしこに温もりも感じ

             時間の経過を忘れます。

 

 さて、館内では 企画展として「ウイリアム・モリス デザインの軌跡」

      

 展が開催中。 初めて耳にするのですが、解説によれば

 「イギリスで最も傑出した詩人。デザイナー、芸術家・思想家のひとりだと」

  モリスのデザインは多くの人に愛され、その創作の心は現代においても

  色あせることなく息づいていると…」

    モダンファンタジーの父と目される 

 壁紙、テキスタイル、椅子、出版物等 モリスの作品を紹介していました。

 

 この繊細な美への追及…ある種、感嘆です。

 

 

 

 

 本のデザインにかなり執念を投入し…「最高の本」づくりに

 

 

  常設展示では クロード・モネの「睡蓮」が1部屋 いっぱいに。

 

  この部屋に行くには 安藤忠雄設計の コンクリート壁の通路から新館の「地中館」へ。

   

   モネの「睡蓮」3部作が…部屋いっぱいに~

 しばし 瞑想しながら、モネの筆遣いを たっぷりと 味わいましょう。

 

   「日本風太鼓橋」 モネ

 

 

 

 陶芸部門では 大好きな作家たちの作品の競演です。

 ここも 印刷物からの引用です。

     

     河井寛次郎              濱田庄司  

「青磁釉辰砂差瓶」「海鼠釉片口」    鉄絵葡萄文注瓶」「塩鉄釉草花文角瓶」 

     

 マイケル・カーデュー  宮本憲吉     バーナード・リーチ

 「ガレナ釉櫛猫大鉢」「白磁染付蝋抜ホップ」「スリップウエアペリカン」

 

  版画 棟方志功 「華厳渚」

 

 

  絵画でも

   アメデオ・モディリアーニ 「少女の肖像(ジャンヌ・ユゲット」

          

        ジュルジュ・ルオー「聖顔」

       

 

  美術館のカフェもあり ここのテラスからの眺め~ 

      最高のロケーションです。

 写真の左に銅像が…

  庭園内に 彫刻作品がいくつも置いてあります。 泉水も素敵

   

  アジサイの花も庭園内にはあちこちに。

  珍しい花 こんなに沢山 咲いているのは 「半夏生」です。

 

 

 ちょうどこの頃、小雨が降りだし…ゆっくり、たっぷり園内を歩くことが

 できなくなって…

  送迎バスの時間に間に合うようにバス停に 山崎の駅に着く頃は

 激しい 雨に… う~ん、予定 狂ってくるなぁ~…

 

 山崎から JR京都線で ひとまず「芦屋」まで。

 

 余談ですが~

 ちょうど30年前、博多から3度目の東京本社赴任の折、

 東急田園都市線「鷺沼」に住んでいて、駅近くの

 パン屋さん「ビゴの店」に土曜日の朝には焼きたのパンを買いに行くのを

 楽しみにしていたのです。

  ビゴのパンの 特に「バゲット」がお気に入りで

 それ以来、「バゲット」フアンなんです。

 しかし、九州に帰ってからは、福岡県には「ビゴのパン」はなく~

  という、「思い出」をここ芦屋の「ビゴの店」本店へと足を向けるのも

 今回の楽しみの一つ。

   パン これぞ 芸術品なんですから…

  彼、 2017年に現代の名工として外国人で初めて受賞した

   フィリップ・ビゴさん

 

 

 芦屋の本店

 

 さあ、久しぶりのバゲットの香りを~

  どうです この綺麗な姿、見るからに美味しそう…

 

  菓子パン類にはあまり興味はありません。あと「バタール」

  「パリジャン」「クロワッサン」

  「ルヴァン」 これだけ揃えば… もう~文句ありません。

  

お節介を一つ 参考までに

 【 美味しいパンとは まず 外皮につやがあり、黄金色のものを選ぶ。

   そして切り口から盛り上がり(これ買わないとできませんが)

   適度なボリューム感があるかどうか。持ってみて、見た目よりも

   軽いものを。(これは仲間で良く焼けており水分がしっかり飛んでいる

   証なのです。 バゲットなどのフランスパンは反っていないか、も

    見て買うこと。 家では、カットして切り口の断面、大小の不規則な

   気泡がありますか? 色はクリーム色っぽい白で、艶がありますか?

    これらのポイントをクリアしたフランスパンは 美味しい!

    小麦の香り、かすかな甘い香りも確かめて…

   皮は齧って、パリッつと。 唇の端が傷つきそうになるくらいのパリパリ

   中身はもっちり、しっとりしている

    特にパンは、その日食べるだけ買う  それが一番! 】

   **** パン屋さんの 美味しい食べ方 教わりました ****

  残念ながら、私、今回 旅の途中 翌日になるのですが

   いっぱい買って帰りました。

 

   さて、パンの後は… いよいよ関西の美術館巡りの最後

  今回の最大の目的 「プラド美術館展」の会場

  

   灘の 「兵庫県立美術館」へ向かいます…

    その7 に続きます。

 


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