足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ゼネリック医薬品再論

2015-05-26 06:43:20 | 投資戦略
昨日のNY株はメモリアル・ディで休日。この日からウォール街はサマー・シーズン入り。冬の季節から一転して夏にはいる。春は短い。
“sell in May”という言葉が最近は市場でも語られる。5月に売って10~11月に市場に復帰するという経験則が語られる。相場の季節による循環則である。
しかし一方では夏相場の信奉者もいる。6月相場は年間でもパフォーマンスが高いからだ。

先に書いたが3月末にSECに出された大口売買のインサイダー届けによると、ヘッジファンドが高い関心をもったのがアクタビス(ACT)である。大手ヘッジファンド695社を対象にした調査では77社が株主として登場した。日本ではあまり知られていない米国のゼネリック医薬品の最大手である。欧米では特許切れで安価なゼネリック医薬品の投薬比率が8割と高い。米国では政府が一段と普及に力を入れ医療費の削減の決め手にする。

日本でも最近は調剤薬局によっては国策に従い普及に力をいれ5割に達した。薬価は製品によっては6割以上も割安のケースも多い。政府は医療費の削減のためにゼネリック医薬品の普及に力をいれるが、一般にはその存在さえ知らない人も多い。欧米並みの比率にするのが政府の方針で、調剤薬局の収益が落ちないような優遇策を講じる。

米国のアクタビスの株価は安値から50%近い上昇になった。日本でもゼネリック医薬品メーカーは需要の増加を見込んで増産体制に本腰をいれはじめた。関連株は欧米に比べて出遅れてきた。
差し当たり注目できるのは日医工(4541)、東和薬品(4553)、沢井製薬(4555)である。


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