デジスコ撮影実習日誌

デジスコとデジカメで野鳥や草花を撮影するのが楽しくて実習に励んでいます。 最近では電子工作にはまっています。

一難さってまた一難・・・・・   世の中そうは甘くない   - 自作スチームエンジンボート工作 -

2012年11月29日 20時42分18秒 | 工作実習
2012/11/29 (木曜日) 晴れのち曇り



新しく作った加温板を取り付けてボイラーの燃焼試験をしてみた。
この加温板は熱源はボイラー燃焼室の外壁だ。
そして熱を沢山吸収できるように外壁に接する面積をなるべく
広くした。
またカセットボンベに熱がよく伝わるように板の厚さも厚くして
継ぎ目のない一枚板で工作した。
さぁ、熱がうまく伝わってボンベを温めることができるだろうか


↓ 新しい加温板を取り付けて組み立て終わったボイラーの燃焼室。



↓ ボンベは加温板のバネりで挟み込んで固定する。 ただし材料はアルミ板(1mm厚)なので
   バネりはすぐ甘くなってしまう。



↓ 加温板の熱伝導部に温度計を張り付けて温度の上昇を確認してみた。



↓ テスト開始時点では10℃ほどだった。



↓ テスト開始直後はボンベもさほど冷えていなくて火力も強い。



↓ 何分か運転していると、ボンベの温度が下がり始め、火力は低下し始めた。



加温板はまだ温まりきれず、30℃ばかりだ。
でもかすかに温度は上昇している。


↓ 蒸気の圧力は0.5気圧ぐらいに下がってしまった。 でもこれ以上は下がらないようだ。 



↓ 加温板熱伝導部は60℃に近づいた。



↓ 圧力は僅かに上昇を始めた。 ボンベ付近に触れてみるとかすかに暖かさを感じた。



今までの加温板ではボンベはどんどん熱がさがり、バーナーの炎も消えてしまいそうだったが
この新しい加温板ではまだ青い火が燃えている。
少しは効果があるということだ。
そこでボートを水に浮かべてスクリューに負荷がかかった状態での圧力を測ってみることにした。


↓ ガスバーナーや火力コントローラが載ったので船首が重くなり、前のめりになってしまった。



↓ 左右のバランスも狂ってしまった。



↓ 船首部のバラストを外して調整した。
   バラスとは1個だいたい60gぐらいだから全部で700gぐらい外した勘定だ。 



↓ バラスト調整完了。 さぁ、ボイラーに点火するぞ!





初めてガス焚きボイラーでボートを動かしてみた。
感じでは前よりもパワーがありそうな気がした。
圧力計の指示も1気圧近い。
だけど、安全弁は1気圧で開くはずだから大丈夫だ・・・・・・・
ところがどっこい、1気圧を超えても全然開かない。
ちょっと心配になってきた・・・・・・


この辺のテストの様子を動画でご覧ください。






今までの固形燃料での運転ではせいぜい0.8気圧どまり。
1気圧を超えたことなんて滅多にない。
それが今回の運転では1.5気圧もかけてしまったんだから大変だ。
蒸気供給パイプ(真鍮・5φ)とシリコンチューブ(外形6φ 内径4φ)の
接続部が圧力に押されて変形して外れてしまったのだ。
こんな調子ではフィールドで運転することなんてできやしない。
逃げの手としてパイプとチューブの結合部を金具で締め付けてみよう。


↓ チューブを締め付ける金具を作った。



↓ パイプとチューブの締め付けはこんな具合です。



↓ 高圧がかかるのはボイラー蒸気出口から蒸気切替バルブの蒸気入り口までだ。
   そこの接続点を全部金具で締め付けた。 狭い場所の作業で大変だった。
   これ以下の負荷側はそれほど高圧にはならないと思うので省略した。



安全弁にも問題がありそうだ。
圧力が上がって弁が開いてもすぐには圧力が低下せず、まだ上昇を続けてしまう。
きっと蒸気の逃げ道が狭いのだ。
もっと太いパイプで一気に蒸気を逃がさなくてダメなんだろ。
安全弁も作り直しだな、きっと。

あぁーあ、一つ問題をクリアーすると、また次の難問が現れる。
いつになったらフィールドでボートを走らせられるんだろう?

 「世の中、そんなに甘いもんじゃぁないぜ・・・・」

へい、まったくおっしゃるとおりで・・・・・・・・
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4 コメント

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もう一息 (JANJANJAN)
2012-11-30 00:00:52
そうなんですよ、ガスを使って扱う圧力が高くなると、いろんなところで問題が。
シリコンチューブの挿し込みだけでは一気圧以上かけると外れますね。
シリコンチューブはいきなり締め付けると切れてしまいますから私は真鍮の薄板を巻いてから針金で処理しています。本当は螺子式のコネクタを使うと確実で格好よいのですが高価なんです。(雄・雌一式で¥800)
運転中に一気圧がキープできるなんてボイラーのパワーが出てきたサインです。。。
しかし安全弁の作動圧の設定も難しいですよねー。
安全弁は、先達の『スチームの工作室』さんのTUBAL CAIN方式が無難なようです。
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パワーが増えた感じです (実習生)
2012-11-30 12:36:05
JANJANJANさん、こんにちは。

ガス焚きにして確かにパワーが増えた感じです。 チューブが外れるなんて
今までに無かったことですから・・・でも測定してみないと何ともいえませんが。
配管を全て金属(真鍮or銅)パイプにしてがっちり固定すれば良いのですがなかなかそうもいきません。
安全弁もいろいろタイプがあって一長一短、なかなか難しそうです。

私は今日は東京で昔の職場仲間との懇親会があるで、工作はお休みです。
返信する
頑張って (沼尾 幸夫)
2012-12-02 12:28:03
初めてブログを拝見しました。
工作作成はかなり本格的なようですね
また負荷試験等でいろいろ問題が発生し
それを1つ1つ解決していくのが大変です
が楽しそうですね
引き続き頑張ってください

コゲラの写真も楽しく拝見させていただきました
返信する
コメントありがと! (実習生)
2012-12-07 20:04:19
沼尾さん、コメントありがと!
ブログをご覧いただいて感激です。
工作は一つ進むとまた新たな問題がでてなかなか進みません。
でもそれが面白いのかも・・・・・・
いつの日か完成して水面を走ってくれるのを楽しみに頑張っていきます。
これからもよろしくお願いします。
返信する

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