湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

図書館で借りた本

2006年08月27日 | 日常生活
図書館に予約を入れていた本が一気に5冊も届いてしまったというエントリーを以前したけれども、そのうちの4冊を読み終えた。すぐに読み終えられそうだと踏んでいた本に思いのほか時間がかかり、それなりに厚みがあって読むのに時間がかかりそうだと思っていた本はあっさりと、というか一気に読み終えてしまった。

結局のところ、面白い本は難しい題材を扱っていても量があっても早く読み進むことができるし、つまらない本は題材的に興味深くても厚みが薄くてもなかなか読み進むことができないということなのだろう。そんな当たり前のことをあらためて感じた。

残念なことに読み進むのが大変に感じた1冊は、プロの作家ではない普通の人が書いた自転車旅行記だった。こういういわゆる素人の人が書いた自転車旅行記って僕は結構好きなのだけれども、この本は(あくまで僕にとっては)ちょっとひどかった。文章もいまいちだったし、面白がったり感動したりする感性がことごとく僕にとっては共感できない種類のものだった。余程途中で読むのをやめようとも思ったのだけれども、せっかく借りたのだからと最後まで一応きちんと読んだ。読み終えたあとは、ちょっとフラストレーションがたまっていた。書いた方にはひじょうに申しわけないけれども。

それに比べて他の3冊はとても面白かった。読みはじめて数ページで静かな興奮が胸に生まれ、この先話の展開がどうなっていくのか楽しみでページをめくる手が止まらなくなってしまうといった種類の本だった。そのうちの1冊はいままで僕が触れたことのないようなスタイルを持った文章で、四方八方から無秩序に伸びた手がごわごわと硬くなった僕の脳ミソの皮を好き勝手に引っ張っているんじゃないかというような感じがした。それはとても新鮮で楽しい経験だった。

残りの1冊についてはまだ数ページ読んだだけだけれども、残念ながら「静かな興奮が胸に生まれ」るまではいかなかった。でも決してつまらないわけでもなかった。立て続けに何冊かの本を読んで(4冊以外にも読んだので)ちょっと本疲れしていたりもするのだけど、こちらも楽しく読むことができたらいいなと思っている。