4月25日(土)
いよいよ出掛けることにする。だいぶ前から準備をしていて万全だと思っていたが、とんでもなかった。出発して間もなく、忘れ物に気付く。引き返す気になれずそのまま進行。
大山、蒜山と車窓を過ぎ去る景色を横目に車を走らす。舞鶴道から北陸道とつなぎ、福井北で高速を下りる。目指すは栂池高原だが、途中下車して白山への道路事情を調べておくことにする。5月の連休明けに出雲部隊と一ノ瀬で合流することになっていたので下調べと云ったところ。
4月25日段階ではいつ通れるようになるのかまだはっきりしていなかった。ゲートから一の瀬まで約18キロくらいありそうで歩くのはきつい。一の瀬から別当出合いまでさらに2~3キロある。自転車を利用してゲートを突破して山に向かう人が結構いるらしい。後で分かったことだが、ゲートが開いたのは5月1日だった。
白山への登山事情を確認して栂池高原に向かう。金沢まで出てからまた高速に乗ったが、途中で日が暮れたので高速のSAで泊。
26日(日)
今日も天気は良さそうだ。富山、黒部、親不知と過ぎ、糸魚川で高速を降り千国(松本)街道に入る。この道は、正月に通ったばかりだが、あのときは大変な雪だった。ヒスイで有名な姫川、温泉の小谷と快調に飛ばし大糸線白馬大池駅に着いたのが7時頃だった。
汽車とバスの時刻表を調べておきたかった。車を栂池高原に置いていくので白馬岳を降りてからのことを考えておかないといけない。時間の確認をしてからいよいよ栂池高原へ。
白馬3山も見えて来ました。
以前来たときは、駐車場料金を取られたが今はまだシーズンではないせいか無料でした。ただ、ゴンドラの切符を買うとき、注意書きに「単独登山禁止」とありどきっとした。登山届けは、この切符を買う所で提出することになっていた。届けに、白馬岳まで縦走と書いておいたのでどうなることやらと心配したが、聞かれるままにハイ、ハイと返事をしていたら切符を買うことが出来た。向こうが事情を察して配慮してくれたらしい。
しかし、近年の山事情をみると、単独登山禁止の方向に向かっていることは確かだ。
無事乗ることが出来たぞ・・・。
ゴンドラを乗り継いで、栂池ヒュッテ近くまでいく。いよいよここから、天狗原までがひと頑張りとなる。
ガイドに連れられたパーティと前後しながらひたすら登る。
天狗原で一休みし、最後の頑張りで乗鞍岳頂上へ。
だだっ広い頂上です。吹雪かれたら大変そう。
乗鞍岳頂上
白馬大池まで降りたが、池も小屋も雪の下。ここからは、もう誰一人見当たらない。小蓮華岳の方に少し登った辺りでテントを張る。
写真、左上の辺りに雪に埋もれた山小屋の屋根が見えます。日暮れには少し間があるのでスキーで遊ぶ。ここの雪質は最高でした。大池の方に滑っては登り、また滑っては登りを5回ほど繰り返していたら気温も下がってきたのでテントの中に入る。
チビリチビリやりながら外を見る。今日一日の苦労が吹き飛んだようで何ともいえない気分です。「至福」とはこんな気分をいうのだろう。天気にも恵まれ、穏やかな夜を迎えた。風はほとんどなかった。
ラジオをわすれたので、早めに寝ることにした。
9時にゴンドラに乗り、テントを張り終えたのが15時。今日は、6時間ほど歩いたことになる。ここまで来れば明日は楽そうだ。小蓮華岳を越え、三国境から白馬岳頂上に立ち、最後は白馬大雪渓に滑り込む。白馬岳までどれくらい時間が掛かるかな?